No.330 講師派遣

ネットワークを立ち上げてからこの方、図書館との連携を模索してきました。この度、浦安市立中央図書館から、講師派遣の依頼がありました。

平成26年度「視覚障害者向け情報製作協力者養成講習会」で、「テキストデータ等(視覚障害者向けデジタル化資料)の製作・編集・提供について」というテーマで2日間の日程が組まれました。テキスト化プロジェクトの古屋、吉岡を派遣。
講師は、それぞれ音訳活動あり、テキスト化プロジェクトの事務局の仕事あり、その上、テキスト化の作業にも参加しています。

私はいつも、無理難題?を言っているのですが、めげずにトライしてくれています。初回担当の吉岡は、「やるしかないじゃないですか」と言いながら、実にイキイキと頑張っていました。

受講生は、男性1人を含む21人、点訳や音訳の人も。いくつかの決まり事・凡例にしたがって実際に、校正作業をしながら、理解を深めてもらえたようです。

原本からテキストにするということは、誤変換の多いものを、訂正するということです。みなさん、質問しながら真剣に取り組んでいました。まだまだ馴染みの薄い分野かもしれませんが、確実にニーズが増えていて、私たちも、音ボラネットにくる依頼でアップアップしている状態です。
全員が、活動家に育ってくれたらと思います。

連携を言い続けてきた私たちにとって、こんな形で図書館に協力できることは、嬉しいことです。ありがたいことに続けて、千葉県立西部図書館の講習会も控えています。
また、古屋、吉岡コンビが地元のためにも、頑張ってくれることでしょう。

何とも頼もしい2人です。見守る猪俣、柳下も嬉しそうでした。

2 thoughts on “No.330 講師派遣”

  1. 藤田様
    数日遅れましたが、「藤田が行く!」330号の更新、そしてシンポジウムの開催、誠におめでとうございます。
    昨日(日比谷図書文化館)では大変にお世話になりました。
    ・音ボラネット活動の“2本柱の一つ”、テキスト化プロジェクトに、精を出していただいている方々お一人おひとりのお声やお顔を想像しながら、感謝の毎日です。
    御礼申し上げますとともに、今後のご活躍を祈念しています。
    ・昨日のシンポでも少しだけ振れましたが、テキスト化が必要とする分野としても、また音訳が必要なケース(これぞ音訳者の出番では!?)という一例として、
    「PDFファイルへの対応」を取り上げました。
    PDFのほとんどは、PCの音声では今残念ながら読み上げることができないため、全盲者はじめ視覚障害者が自力で処理ができません。セキュリティのため、
    そして紙資料をスキャニングして、画像ファイル化しているために、PCの音声合成ができないわけですね。
    授業のない空きコマに、学生さんに対面音読してもらって、PDFを読んでもらったりして、何とか場を過ごしてはきました。が…、その学生さんや対面音訳者など音読する側(青眼者)にとっても、実はこのPDFファイルって読みにくい…使いにくいファイルのようで!対面時に、いつも画面を拡大したり、文字化けしているファイルだと、文字化け部分を、よーく目を通してから音読する必要があったりと、読み手・聞き手双方ともに、かなり不便な電子図書のようです。
    これは私的な経験からのにわか情報ですが、音ボラの皆さんとも、またお知り合いの視覚障害リスナーの皆さんや、各企業等、多方面の方々とも、今後、情報交換ができましたら幸いです。
    ともあれ、昨日は自身“人生初のシンポジスト”という(苦笑)、貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。代表・事務局の泉さんはじめ、すべてのスタッフの皆さん、今日は・数日はゆっくりお休みなさってくださいね!
    またお目に書かれるのを楽しみにしております。☆byナベケン☆

  2. ナベケンさま
    藤田です。
    音訳ボランティアのみなさんへの情報提供として書いている「藤田が行く」ですが、ナベケンさんのように周りの方が書き込みしてくださること、大変ありがたく嬉しく思います。
    24日のシンポジウムには、ナベケンさんはじめ、登壇者のみなさん、司会の栗川先生には、一方ならぬお世話になりました。
    参加者のアンケートでは、ほぼ全員が満足と回答。
    みなさまのおかげです。

    さてPDFファイルは、利用者のみなさんが、自力で扱うのには、おっしゃる通り、かなり無理があろうかと思います。
    そのために、私たちとしては、校正をしてテキストファイルにして、利用者に戻すというお手伝いをしているわけです。
    利用者、出版関係者、音訳ボランティア等が連携・協力することが大事ですね。

    これからもぜひよろしくお願いいたします。

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