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No.352 なごや会例会

天候に恵まれた17日までの3日間、なごや会(公共図書館で働く視覚障害職員の会の通称)が名古屋市内で、2014年度の例会を開きました。
松井さんと東京駅ホームで待ち合わせ、折よく佐藤さんとも合流。

この日の事故のため、東京駅はごった返し、新幹線は1時間遅れの状況。いわきから参加の村上さんを探すのに一苦労しました。
恵美先生とご一緒で晴眼者二人は心強いことでした。こんなこともあるものですね。

さて初日は、鶴舞中央図書館で「音訳者・音訳ボランティアの高齢化を考える」をテーマに学習会が行われました。
この会の強みは、会員に公共・点字の各図書館職員、音訳講師、利用者、音訳者、DAISY編集者、そして私のような立場の者と役者?が揃っています。

簡単に答えがでるものではありませが、養成講座の在り方を一考する、音訳者の意識を変える、分業を考える等々、活発な話し合いが行われました。
本筋のテーマから少し外れますが、合成音声についても話が出ました。翌16日は、午前中になごや会代表の大塚さん在籍の鶴舞中央図書館点字文庫の見学とサービスの案内がありました。

午後には、愛知芸術文化センター愛知県図書館に移動。そこでは、専修大学の野口先生をお迎えしての公開学習会が開かれました。
「図書館における障害者サービスの歴史」を学びました。静岡や京都から利用者のみなさんも多数参加。
最終日のなごや会総会で、すべての予定が無事終了です。

鶴舞中央図書館点訳・音訳連絡協議会のみなさんがサポートしてくれました。全国図書館大会に参加してくださった方々との再会もありました。なごや会誕生の地で障害者サービスの歴史を再認識したしだいです。

ところで、私はみなさんの目の代わりを十分果たせたかなと少し心配です。食事、特にホテルの朝食のバイキングなど考えさせられることもたくさんありました。

すべてのみなさま、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

No.336 合理的配慮

先日、「なごや会」の東部支部の研修会が、都内高田馬場で開かれました。
NPO法人タートルの工藤さんから「合理的配慮」について、お話をうかがいました。
この「タートル」は、「中途視覚障害者の復職を考える(通称タートルの会)」として、1995年にスタート。視覚障害者の就労支援に特化した活動を行ってきました。
見えなくても働けるということを、広く社会に知ってもらうことを目的として活動しています。

さてこの頃、障害者権利条約関係で、「合理的配慮」という言葉を、よく耳にするようになりました。
個人の権利を保証し、必要な変更や調整が行われること。逆からいうと、これらが行われないのは、差別されているということになります。
今や、多くの視覚障害者が社会に出て働いています。それぞれの職場で、適切な「合理的配慮」がなされているのでしょうか。

周りの人々の障害への正しい理解により、適切なアドバイスやサポートが得られているのでしょうか。
障害者に優しい世の中は、全ての人に優しい世の中です。