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DAISY図書製作の依頼

音訳の依頼がきました。地域の図書館で断られたそうです。
書名 ザ・マジック    著者  ロンダ・バーン     出版社  角川書店
ページ数  317
希望納期  なるべく早めを希望します。
デイジー図書(CD)にてお願いします。

依頼者からのメッセージです。
受託してくださる方、事務局までご連絡ください。

『私は視覚障害者では無いのですが、現在精神疾患を患い、仕事を休職中で、文字を読む、書くのが非常に辛い、という症状があり、困っております。メールを書いたりするのも一苦労で、短文ならかろうじて書けますが、長文のメールになると、音声入力や家族の代筆に頼っています。
読みたい本があるのですが、本を読めないため、音訳をお願いできませんでしょうか?』


No.457 葛飾音訳ボランティアの会

音ボラネット副代表の鶴岡幸子さん率いる「葛飾音訳ボランティアの会」が創立30周年を迎えました。

私も寄稿させていただいた記念誌もできました。

そして、11月には記念講演会が開かれました。

千葉県立西部図書館の松井進さんの後、私にまで講演の依頼がありました。

「視覚障害者の読書の現状と課題~今後の音訳者に求められる知識と技能~」という、松井さんの講演だけで十二分なのにと思いながらも、鶴岡さんの気遣いに感謝して引き受けました。しかし、やりづらかった。

さて、「葛飾音訳ボランティアの会」のすごいところは、図書館とだけではなく、社会福祉協議会や行政とも、非常に友好的なお付き合いをしているということです。
常に臆することなく意見を言い、提案をする。例えば以前、区報の音声版製作は、入札によるもので地域のボランティアには、手の届かないものだったそうです。それを鶴岡会長が、区の広報課や契約課に何度も掛け合い結果、広報や区議会だより等を依頼されるまでになりました。強固な信頼関係を結んでいます。
ひとえに、鶴岡会長の人間力でしょう。

そしてまた、新しいことに挑戦するというチャレンジ精神があります。

当会のシンポジウム「マンガを読んでみよう」をきっかけに、地元作家の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の音訳を始め継続しているのは、ここのグループだけではないでしょうか。その上、利用者はもちろん、出版社の担当の方からも絶賛されるほどの完成度の高いものになっています。

さまざま課題も多い音訳界にあって、ただただ音訳だけしているというのではなく、音訳者を取り巻く回りのすべての人、すべてのことを味方にしていく努力が大切になってくるのではないでしょうか。

図書館や行政との付き合い方に悩んでいるグループがたくさんあります。鶴岡会長には、出し惜しみせず、その辺の経験をぜひ、みんなに話してほしいと思います。

よろしくお願いします。

No.456 学校公開

私たちの活動拠点である飯田橋のボランティアセンターから、目と鼻の先にあるのが、東京都立文京盲学校です。明るくバイタリティー溢れる桑山校長先生から、さまざまにご案内をいただきます。

今回は、学校公開です。当事務局から、鶴岡さん、松本さんと三人で伺いました。

学校長の挨拶から始まる全体会では、パワポを使い、学校の様子などを説明していただきました。

更に桑山校長先生の発案で着任以来、学校便り「昴 すばる」を出し続け、情報発信にも力をいれています。

公開授業では、普通科と専攻科の各教室を回り、寄宿舎まで見学しました。

本年創立110周年を迎えた文京盲は、高等部単独の盲学校ということですが、全国67校の盲学校のうち、2校のみだそうです。現在普通科33名、専攻科37名の在籍数になっています。

普通科では講座制をとっていて、できる、わかる授業の積み重ねの上に、一人ひとりに合わせた進路指導を行っています。

理療科では20~60歳代の中途失明の方が多く、講義と実技を行っています。

職業的自立を目標とし、あん摩マッサージ指圧師の国家試験の受験を目指しているためか、より真剣に学んでいるという印象が強かったです。

普通科の音楽の時間では、5~6人の生徒が楽しそうに和太鼓を叩いていました。先生と1対1の国語の授業は、「セロひきのゴーシュ」を学んでいました。
それぞれの視力に合わせた補助具を使っています。

寄宿舎見学では、特に1DKの自立のための部屋があることが、いいなあと思いました。入り口には、「セールスお断り」の札が下がっていました。
いつか独り暮らしをする生徒には、心強い経験になることでしょう。

全体的に、先生も生徒も生き生きしているのが印象的でした。
みなさんも、機会がありましたら、ぜひ学校公開に参加してみてください。

No.455 県録連研修

神奈川県録音奉仕団(会)連絡協議会の橋爪会長から、講演依頼がありました。

県録連といえば元会長の川上典子さんは、音ボラネット立ち上げ前の「音訳ボランティア全国大会」の2年前、準備会の段階から、共に頑張ってきた貴重な事務局の一員です。そういう古くからご縁のある県録連です。

会場の神奈川県ライトセンターも、姉崎さんが在籍していらした頃に、何度かお邪魔した所でもあります。
二つ返事でお引き受けしました。

県内をとりまとめている貴重なネットワークですが、残念なことに横浜市内のグループは入っていません。当日はたくさんのみなさんが集ってこられました。

事前に質問事項を寄せてくれていましたので、それらを中心に話しました。

音ボラネットの存在は知っていても、活動内容までは知らなかったという人が多く、こちらの発信不足かと反省しました。

団体会員は、総会はじめシンポジウム等、参加人数が制限されますし、情報満載の会報も活動拠点のどこかに、吊り下げられたまま、という話も聞きます。なかなか情報が行き渡りません。

さて先日、感想を送ってくれました。

「音ボラネットが素晴らしい活動をしていることが、よくわかった。音訳者が心がけること、質を高めていかなければならないことを、改めて感じた。」

「読者の要望に応え、各自が学び、努力してレベルアップすることや、サピエへのアップなどの必要性を感じた。」等々。

これを機会にネットワークをより強固なものにし、情報交換などできればと思います。

これから外せない著作権についての勉強会がありましたら、気軽にお声がけください。私も11月から神奈川県民となりましたので、よろしくお願いします。

ありがとうございました。

No.454 全国図書館大会

今年もはや、12月。長らく「藤田が行く」更新できずにおりました。

古い情報になりますが、順次ご報告します。

10月に全国図書館大会東京大会に参加しました。

いつもは、2日目の分科会、障害者サービスのみの参加でしたが、今年は、日本図書館協会の監事でもある中山弁護士のたっての薦めで、初日の開会式・全体会にも参加しました。

シンポジウムが大変おもしろく、図書館の可能性にワクワクして聞き入りました。

「市民と共に成長する図書館ー図書館専門職の力ー」

4人のパネリストは、実に興味深い活動をしている方々です。
なかでも、アメリカにおける「地域を変革する図書館」の活動についての豊田恭子さんの報告。

アメリカ図書館協会(ALA)の問題意識は、図書館は今、「何を持っているか」ではなく、「何をしているか」が問われているとし、・人に対して  ・地域に対して  ・人の一生にわたる学びに対してその役目を果たすために、図書館は変わらなければならないと。

そして、図書館の可能性に注目するコンサルタントが登場。

「地域変革に今ほど図書館が必要とされている時代はない」とし、図書館を地域変革のリーダーにする実証実験が始まります。

図書館員は中立的で様々な利害関係者をつなげることができる等々、2年間の実験結果としてALAは、図書館員が地域をより理解し、地域により深く関与すればするほど、地域もまた、図書館と図書館員の役割を理解するなど、図書館=ストロングコミュニティであり、図書館は地域の情報拠点から地域作りの拠点へ進化できると。

更に図書館員は地域のファシリテーターに、と結論付けている面白い内容でした。

アメリカだからと言ってしまえば、それまでですが、発想の転換は重要で、柔軟な対応も大切だと思いました。

もう一つ、京都府立図書館勤務時代の是住久美子さんの「図書館員が地域に飛び出してみたらわかったこと」でした。

府立図書館で働く司書の自主学習グループ「ししょまろはん」を結成。

「京都が出てくる本のデータ」等のオープンデータを作成し公開、スマホのアプリ化でデータセット部門の最優秀賞を受章。

ウィキペィデアタウン、その地域にある文化財や観光名所などの町の情報をネット上の「ウィキペィデア」に掲載し、わが街の魅力を世界に発信。

2013年に横浜市で開催。2014年から京都でも開催、「ししょまろはん」も参加。

図書館のことが知られていない。図書館に期待してくれる人がたくさんいるし、できる。地域へ出ていき図書館のニーズを掘り起こし、図書館の可能性を開く。

図書館の外でも司書としての仕事はできる。
少子化、縮小社会、地域の危機のなかにあって、多様な人たちと協働しながら地域作りを進める必要がある。

図書館の役割は重要で一人の図書館員として町にどう貢献していくか、というものでした。

特にこの二人の女性の取り組みはとても、刺激的で、図書館とは、という根源的な問いに対する一つの答えかと思いました。

初日に参加してとても得した気分になりました。

盲導犬イベントのお知らせ

盲導犬イベントのお知らせが届きました。
お近くの方、お誘い合わせの上、いかがでしょうか。

第12回盲導犬体験フェアin松戸

日時:平成30年11月3日(土・祝日)
   午前10時から午後3時
会場:松戸市健康福祉会館ふれあい22
一般参加  申込先:
盲導犬を普及させる会 TEL 090(8003)7790
視覚障害者 申込期間:平成30年10月1日~11月1日

      予約参加:先着120名
      (盲導犬体験歩行は視覚障害者優先で当日先着60名、小学3年生以上)

目的:盲導犬使用希望者の掘り起こしと視覚障害と盲導犬について啓発

内容:実習     ①盲導犬体験歩行(視覚障害者&健常者)
          ②視覚障害者のガイド(健常者)

   講話     盲導犬使用者の体験談
   講話とビデオ ①盲導犬の基礎知識
          ②視覚障害者の介助の仕方 

参加費:無料 昼食はありません。

         問い合わせ先:盲導犬を普及させる会事務局 
住所:松戸市松戸1813-1-905
電話090-8003-7790 
FAX 047-711-9988 
e-mail:info@modokenfukyu.net

主催:盲導犬を普及させる会
後援予定:千葉県・松戸市・松戸市教育委員会・(公社)千葉県獣医師会、
協力:松戸市視覚障害者協会・日本盲導犬協会

No.453 著作権法の改正

専修大学神田キャンパスの大学院棟で、日本出版学会・出版アクセシビリティ研究部が主催の講演会がありました。

筑波大学附属視覚特別支援学校の宇野和博先生から「マラケシュ条約の批准と著作権法改正、そして真の読書バリアフリーを目指して」ー北風か太陽か、いやWinWinでしょーという、示唆に富んだお話がありました。

ここでは、特に私たちに関係する著作権法改正について、報告しておきます。

2018年4月25日、参議院本会議において、「盲人、視覚障害者その他の印刷物の判読に障害のある者が発行された著作物を利用する機会を促進するためのマラケシュ条約」の締結案が、全会一致で承認されました。

また、5月18日、国内法整備として著作権法が改正されています。

先生は冒頭、「結論は一つ、読書障害者にも出版社にも著者にも利がある、Win Winの関係を確立すること」とおっしゃっていました。

さて、マラケシュ条約とは、世界中の読書に困難のある障害者の読書環境を整備していくことを目的としています。

受益者は視覚障害者、読み書きに困難のある発達障害者、寝たきりや上肢障害のため本が持てなかったりページがめくれない身体障害者、左右の目の焦点が合わせられないなどの眼球使用困難者と定義されています。

世界盲人連合によれば、障害者が読書可能な本の数は、発展途上国で1%未満、先進国で7%と推計。
我が国の現状はというと、国立国会図書館には、1千万タイトル以上の本が納本されているにもかかわらず、国内のアクセシブルな図書数はサピエと国会図書館を合わせても点字が約19万タイトル、録音が9万タイトル、その他の媒体は1万タイトルにも満たないわけです。
文芸書が多く、専門書や児童書が少ないという内訳になっています。

37条3項による複製等を行える主体を拡大することを目的とした制令が改正されれば、地域ボランティアや社会福祉協議会や障害者団体も著作権許諾の問題に悩まされることなく、音訳、拡大、電子化などに取り組めるようになるということで、今まで待ちに待った朗報というべきものです。

しかし、ここで見逃してはならないのは、足かせがなくなり製作できるようになり、せっせとアクセシブルなデイジー図書を作ったとしても、全国の利用者に活用される道はあるのかということです。

お金がかかるので、ボランティアグループはなかなかサピエには、入れません。
絶対的に足りていないデイジー図書を少しでも増やすためにも、死蔵などあってはならないと思うのですが…。

国会図書館の間口をぜひとも広げて、ボランティアが作ったものも入れていただきたいと切にお願いするものです。

私たちだけではどうしようもないことは、当事者の皆さんや関係の皆さんと、連携協力しあって、運動していかなくてはなりません。
そのためにも、音訳ボランティアも今以上に著作権のことを勉強していかなくてはなりません。

BABAフェス 台風のため中止です。

「藤田が行く!!」No.448でお知らせしました「2018BABAフェス」は、台風24号の接近が予想されるため、中止となりました。

準備に多くの時間けてきましたので、大変残念ですが、来場者の安全第一を最優先に考え決定しました。

延期して開催も検討しますので、その際はあらためておしらせします。