No.550 『勇気と覚悟』 視覚障害学生の実験教育における技術支援

早稲田大学出版部から『勇気と覚悟』が、刊行され、紀伊國屋書店新宿本店で、記念トークイベントが開かれました。

その中心となったのは、早稲田大学理工センター技術部教育研究支援課長 地神さんたちです。

確か筑波大学附属視覚特別支援学校(附属盲)での「科学へジャンプ」に参加しました。その折、鳥山先生から地神さんを紹介していただき、その後、ボラセンに来てくださったのが、始まりだったと記憶しています。

私たちのところで、何かお役にたてるようなことはなかったにも関わらず、ありがたいことにご縁が続いています。

全盲の天川さんが、早稲田の先進理工学部を受験予定という第一報。

本当に受験するのか、そして合格するのか、合格したとして、入学してくれるのか。

2019年4月、入学が決定した時から地神さんたち理工センタースタッフの勇気と覚悟の日々が始まったのではと思います。

どのようにしたら、一般学生と同じように受験科目を履修してもらうことができるのか。何しろ全て、初めてのこと。

天川さんとの3年間に及ぶ実験教育の全てを記録し、この本の刊行に漕ぎつけた関係者のご努力に敬意を表します。

情報を共有することで、あとに繋ぐことができます。

「科学へジャンプ」という先駆的な学びの場を提供している附属盲の鳥山先生(元筑波大学教授)や、天川さんの、大学での実験のサポートを続けられた浜田先生の存在は大きかったことでしょう。

ぜひ一人でも多くの人に読んでいただきたい一冊です。

詳しい情報は『イベントいろいろ「関連書籍のご案内」』にあります。

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