ネットワーク設立の頃
音訳ボランティア全国大会(2006年5月)までのみちのり
2004年3月、藤田代表を中心に東京音訳グループ連絡会と神奈川録音奉仕団(会)連絡協議会の有志が集まり、全国音訳ボランティアの連携をとろうと「全国大会」開催に向けて「全国音訳ボランティアネットワー ク準備会」がスタートしました。メンバーは10人。
まずは資金集め、会場探し、また、音訳にかかわる人たちの情報集めに追われることになりました。そんな中多方面からの協力の申し出また、「待っていました、がんばって!」という励ましに押され 、2年間30回を上回る話し合いを重ねました。その間に準備会メンバーもひとりふたりと増えていきました。大会のことが全国紙に取り上げられたこと等で反響も大きくなっていきました。
そして2006年5月、東京市ヶ谷で「音訳ボランティア全国大会」が開かれました。参加申込み締め切り2週間前には会場を半分キャンセルしようかと思うくらいの低調な出足に落胆しかけたのもつかの間、 最後には950名を上回る申込みに嬉しい悲鳴があがりました。会場の定員の関係で関東近県の方には参加を制限させていただく事態にまでなり、ご迷惑もおかけしました。
そのような大きなご協力のおかげで2日間の大会は参加したほとんどの方に満足感、充実感を持ち帰っていただくことができました。準備会は、その熱い思いを少しずつ形にして、「音訳」の原点である「利用者のための音訳」の向上をめざしてネットワーク作りに取り組み始めました。
- 2004年5月28日(金)
- 全国音訳ボラティアネットワーク準備会発足
- 2005年2月15日(火)
- 全国音訳ボランティアネットワーク準備会としてホームページ開設
- 2005年5月17日(火)
- 朝日新聞 取材記事掲載
- 2005年6月16日(木)
- メイスン財団より助成金受給
- 2005年7月15日(金)
- 読売新聞 取材記事掲載
- 2005年12月22日(木)
- 大和證券福祉財団より助成金受給
2006年 音訳ボランティア全国大会
- 2006年5月29日(月)〜30日(火)
- 音訳ボランティア全国大会の記録
2007年 全国大会記録集出版
全国大会に参加した方はもちろん、参加できなかった方から大会のすべての内容を掲載した記録集をぜひ作成してほしいという声がたくさん寄せられました。しかし、予算もないのでスタッフが手分けをしてテープ起こしから始めました。2日間の日程に加え2日目は4つの分科会がありましたので、テープの量は膨大になりました。テープ起こしができるとテープとの照らし合わせ、出版社が決まりゲラ刷りができてきたのは年末も近くなっていました。
原稿は第2校正までとし、念願の「全国大会記録集」ができあがりました。1000部限定で印刷して、はたして売り切ることができるだろうかという心配もありましたが、スタッフがチラシを各地に配ったり、その各地の皆さんがPRに力をかしてくださったり、ホームページでの申込みもできるようにしたので、6月8日の設立総会に完売となりました。また、テープ版、デイジー版も制作して視覚障害の会員の方々からも好評をいただきました。
記録集には当日の写真ページもつくりました。この記録集は国会図書館にもおさめられています。
2007年4月 NHKで放送されました
全国音訳ボランティアネットワーク準備会の活動がNHKの首都圏ニュースにとりあげられました。
定例会に女性記者がカメラを持ち込み取材。4月に夕方のNHK「首都圏ネットワーク」とお昼前の「いっとろっけん」で、合わせて2回放送されました。私たちの取り組みが紹介され、藤田代表のインタビューや定例会の様子などが流れました。その番組を見ていた方からのお問い合わせの電話やFAX、メールがあり、反響の大きさに驚きました。
2007年6月8日 設立総会が当日のニュースに
設立総会にNHKの取材が入りました。そして、その日の夕方、「首都圏ネットワーク」で放送されました。会場の様子、藤田代表のインタビューがながれました。
2007年6月8日 全国音訳ボランティアネットワーク設立総会 開催
【設立総会の記録】
- 開催日時
- 2007年6月8日(金) 10時開会
- 会場
- アルカディア市ヶ谷
会場は332人の会員で埋まり、準備会藤田代表挨拶で始まった設立総会。各議事が粛々と進められ「全国音訳ボランティアネットワーク」の設立が宣言されました。午後の部は事例報告、情報交換が行われました。
- 事例報告者
-
- 森田 聡子 NPO法人 DAISY TOKYO
- 山田 新作 京都朗読奉仕会 「ロバの会」
- 柳澤 由紀子 つくば音訳ボランティアグループ連絡会
- 畠山 千代子 VOICE神奈川 利用会員
設立総会に先立って、前日の7日、飯田橋のボランティアセンターで夕方の2時間、「前日茶話会」が開かれました。前泊される北海道、九州からの会員の方をはじめ50名あまりの参加者で会場は熱気に包まれました。
- 2007年7月15日(日)
- 「音ボラネット通信」 創刊号発行
- 2007年10月
- 全国音訳ボランティアネットワークとしてホームページ開設
- 2007年10月16日(火)
- ソロプチミスト日本財団 社会ボランティア賞受賞(藤田)
- 2008年6月7日(日)
- 2008年度シンポジウム「医療関係の音訳を考える」開催
- 2009年6月4日(木)、5日(金)
- 第2回総会開催
- 2010年1月30日(土)
- 2009年度シンポジウム「マンガも読んでみよう」開催
2011年6月6日(月)・7日(火) 全国音訳ボランティアネットワーク第3回総会 開催
6月6日(月)、第3回総会1日目が東京・市ヶ谷の「アルカディア市ヶ谷」において開催されました。お集まりの皆さまのご協力のもと、議事も滞りなくご承認いただきました。懇親会も会話がはずみ、貴重な意見交換の場になりました。
7日(火)、前日と同じ場所で、第3回総会2日目がテーマ別に3会場にわかれ分科会が開かれました。
音訳ボランティアの活動が録音テープからDAISYに急速に移行している現状を実感するとともに、今後は視覚障害者の情報取得方法の多様性に対応していく必要性を感じる総会となりました。また、ディスレクシアなど視覚障害者等の読みに困難を抱えている方に対して、音訳ボランティアとして出来ることを考える機会となりました。
- 2011年10月15日(土)
- 録音(DAISY)資料製作全国基準検討委員会に参加し策定が行われていた「録音(DAISY)資料製作に関する全国基準」が公開
- 2011年10月28日(金)
- 〔書誌データ検索・閲覧(一般公開)〕ページのオープンにより会員から寄せられた録音図書リストの公開開始
- 2011年11月13日(日)
- 第20回全国ボランティアフェスティバル 分科会「視覚障害者の読書をサポート~あなたにもできること~」開催
- 2012年6月1日(金)
- 研修会「学習を支える音訳」開催(ボラセン)
- 2012年7月4日(水)
- 日立グループボランティア体験講座協力(ボラセン)
- 2012年10月4日(木)
- シンポジウム「マルチメディアDAISYは今」開催(ボラセン)
- 2013年4月20日(土)
- テキスト化講習会開催(北区・北とぴあ)
- 2013年6月10日(月)・11日(火)
- 第4回総会「広がりを見せる音訳 ~part2~ 開催
- 2013年11月30日(土)
- テキスト化講習会実践編 開催(江東区亀有文化会館)
- 2014年5月12日(月)
- シンポジウム 利用者のホンネに迫る!~より良い録音図書製作のために~(日比谷図書文化館)
- 2014年11月1日(土)
- 第100回全国図書館大会 公募型分科会で発表(明治大学駿河台キャンパス)
- 2014年11月29日(土)
- テキスト化講習会開催(福岡連絡協議会と共同開催)
- 2015年6月8日(月)、9日(火)
- 第5回総会 ~時代の変化に応えるこれからの音訳者像~ 開催
2016年 10周年事業「藤田が参上!」
- 3月27日(日)
- 「音訳グループ ぴっち」(豊橋)
- 7月6日(水)
- 「茨城点訳音訳の会」(水戸)
- 7月16日(土)
- 「土浦朗読の会」(土浦)
2017年
- 3月4日(土)
- 日本ライトハウス 大阪市視覚障害者福祉協会ロービジョン講演会で講演(藤田)
- 6月1日(木)
- 10周年記念誌発行
- 6月4日(日)、5日(月)
- 10周年記念総会 第6回総会 ~広がって つながって、その先へ~ 開催
4日(日) 講演会 磯野正典氏、 三田誠広氏、 楊 雪元氏(演奏)、 神山 忠氏
5日(月) 研修会 竹下 亘氏、 安藤 一博氏
2018年
1月11日
東京弁護士会人権賞受賞
6月9日
シンポジウム「音訳者に未来はあるか?!」
~あなた自身の問題です~
11月11日
シンポジウム「音訳者に未来はあるか?!」
~あなた自身の問題です~第2弾
講師:佐藤聖一氏
2019年
6月4日(火)、5日(水)
第7回総会・分科会
講演:宇野和博氏「著作権法改正・バリアフリー法案」について
講演と公開レッスン:安田知博氏
2020年
6月21日
シンポジウム「みんなで考えよう!音訳の未来」
新型コロナウイルス感染予防の自粛要請で中心になりました