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広瀬浩二郎氏からのイベント情報。

従来は国民文化祭の終了後に、障害者芸術・文化祭が行われてきましたが、近年のユニバーサル、インクルーシブ社会の潮流を踏まえ、今年の奈良大会から、国民文化祭、障害者芸術・文化祭が同時開催(一体開催)されることになりました。
これは画期的な試みであり、障害理解が進むことも期待されます。

「体感する奈良! ーー“心”感覚展」

【会場と開催日時】
①大淀町文化会館(吉野郡大淀町)
9月24日(日)~10月2日(月) 9:30~18:00
※9月26日(火)は休館。

②奈良県文化会館(奈良市)
10月6日(金)~15日(日) 9:00~18:00
※10月10日(火)は休館。

【内容】
目で見る展示から、“心”で感じる展示へ! 障害のある人もない人も、ともに楽しめる展覧会。触覚はもちろん、聴覚、嗅覚など、全身の感覚で奈良の魅力を味わってみよう!

【“心”感覚ワークショップの開催日時】

①9月24日(日)14:00~15:30 大淀町文化会館 ②10月8日(日) 10:00~11:30 奈良県文化会館

※ワークショップ参加には事前申し込みが必要です。「氏名・年齢・住所・電話番号・メールアドレス」を明記し、ハガキかfaxで以下の事務局にご連絡ください。メールで広瀬にご連絡いただければ、僕がまとめて参加申し込みをすることも可能です。

【事務局】
大阪市北区万歳帳3-7 株式会社日展内
「第17回全国障害者芸術・文化祭実行委員会事務局」
“心”感覚展担当

Tel 06-6362-2210
fax 06-6362-6030

樫山多門氏から 朗読会のお知らせ

湧水&花 第18回朗読会

日時   2017年10月31日(火)
13:30開演(13:00開場)
入場無料

場所   武蔵野芸能劇場(0422-55-3500)
JR中央線・地下鉄東西線三鷹駅下車 北口徒歩2分

演目   鉾の女(田辺聖子)
雨傘、ざくろ、金糸雀(川端康成)
お山の七福神(さねとうあきら)
箕輪心中(海野弘)など
十三年(山川方夫)

チラシは⇒  湧水&花 第18回朗読会

 

 

 

初級音訳ボランティア養成講座 受講生募集

9月19日(火)から毎週火曜日(全10回)
午前10時~12時
初級音訳ボランティア養成講座が開催されます。
場所は福生市福祉センター。
市外在住の方も受講可能です。
参加費テキスト代が1500円必要です。
お問い合わせ、申込等は下記にご連絡ください。

ふっさボランティア・市民活動センター
【住所】〒197-0004  東京都福生市南田園2-13-1
【電話】042-552-2122

書誌データ更新しました。

ホームページの「書誌データ一覧」を更新しました。
今回12冊の図書が加わりました。

書誌データダウンロードからご覧になれます。

お近くの視覚障害の方々にぜひおすすめください。
製作したグループをお知らせします。

今回加わった図書(一般のみ)の書名の頭に*をつけて表示しています。ぜひ、ご利用ください。

 

視覚障害者の総合イベント「アイフェスタにいがた2017」のお知らせ

視覚障害者の総合イベント 「アイフェスタにいがた2017」第37回新潟県視覚障害者福祉大会
第67回新潟県視覚障害者文化祭
第2回新潟県視覚障害者福祉協会チャリティーイベント

出会い、ふれあい、I ラブ(ハートマークの中に漢字の愛) eye

日時 2017(平成29)年10月1日(日)10時から16時
会場 新潟ユニゾンプラザ 多目的ホール、ロビー
新潟市中央区上所2-2-2 電話025-281-5511*新潟駅前ターミナル8番線発「鳥屋野線」「水島町線」「上所線」バスで「ユニゾンプラザ前」下車すぐ。当日はバス停にボランティアが待機しご案内します。

◎第一部 (10時30分~11時45分) ホール
式典(開会式、優秀文芸作品・功労等表彰、大会宣言)

記念演奏 佐藤博志さん(新潟盲学校、東京芸大卒)によるヴァイオリン演奏
クライスラー作曲:美しきロスマリン、愛の喜び、
服部隆之作曲:真田丸 メインテーマ、他

◎第二部(13時~15時30分) ホール
映画「くちびるに歌を」バリアフリー上映会(音声ガイド、日本語字幕付)

監督:三木孝浩、出演:新垣結衣、木村文乃、桐谷健太ほか。

ストーリー:長崎県・五島列島の中学校に、天才ピアニストと噂さ

れる女性教師が赴任する。生徒に“15年後の自分”へ手紙を書く課題を出す教師。その手紙が閉ざしていた教師の心を動かしていく。
主題歌は、アンジェラ・アキ『手紙~拝啓 十五の君へ~』。

◎終日イベント(10時~16時) ロビー
視覚障害者の生活・文化の紹介と体験、盲導犬体験歩行会、福祉機器展、「日だまり」授産品販売

参加費・入場料  第一部の福祉大会文化祭及び終日イベントの参加費は無料

第二部のチャリティー映画会は、大人一人1,000円(中学生以下は無料)

*収益は、視覚障害者の福祉増進のために、大切に使わせていただきます。

チケット取扱い 新潟伊勢丹、文信堂CoCoLo万代、新潟県民会館、シネウィンド、新潟県視覚障害者福祉協会事務局

〈福祉機器展・体験コーナー〉 出店企業・参加団体紹介 (五十音順)

◇ 出店企業

アイネット(株)  カルテ管理ソフト「カルテ名人」、よみあげ拡大読書器「よみあげ名人」
錦城護謨(株)  視覚障がい者歩行誘導ソフトマット、「歩道くん ガイドウエイ」
クシヤ(株)  音声標識ガイド装置、トイレ内音声案内装置、白杖認識システム、触地図案内板
(株)KOSUGE  携帯用白杖MyCane?Ⅱ、石づき用具
(株)システムイオ  ポータブル紙幣識別機 言う吉くん「Wallet」
(株)セビアス新潟支社  プレクストークPTR3・PTN3、プレクストークポケット
タイムズコーポレーション(株)  拡大読書器、電子ルーペ、ルーペ、音声支援機器(ICタグレコーダー、色別判別機他)
(株)新潟眼鏡院  ルーペ、遮光眼鏡、単眼鏡
(株)メガネスーパー  ルーペ、拡大読書器、遮光眼鏡
(株)ラビット  Windows10パソコン、点字ディスプレイ、携帯型拡大読書器、音声ハカリ など

◇ 学校・団体
新潟医療福祉大学視機能科学科  拡大読書器、ロービジョン用文具等
新潟県盲導犬ユーザーの会
新潟県網膜色素変性症協会(JRPS新潟)  協会の活動に関する広報(チラシの配布)
新潟県立新潟盲学校  新潟盲学校に関する各種パンフレット等の展示
新潟市障がい者ITサポートセンター  視覚に障害がある人の暮らしを便利にする支援技術(iPadや音声パソコンとその周辺機器等の展示)
新潟大学工学部 渡辺研究室  触地図作成システム、立体日本地図、建築模型
新潟大学-新潟医療福祉大学-大阪電気通信大学の共同研究グループ       音声テーブルゲームシステム、触覚テーブルゲームシステム、触覚将棋、音声まわし将棋
新潟盲導犬ハーネスの会
北海道盲導犬協会  広報用パンフレット、訓練案内、盲導犬体験

◇ 主催者
地域活動センター日だまり  授産品、パン販売
新潟県視覚障害者情報センター  点字体験、点字器を使用して、50音で名前を書くコーナー。点字絵本など、本物の点字に触れるコーナー。
新潟県視覚障害者福祉協会事務局  当日券販売、各種パンフレット配布

主催 社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会

共催 新潟市視覚障害者福祉協会

後援 新潟県・新潟市・新潟県教育委員会・新潟市教育委員会・新潟県社会福祉協議会・新潟市社会福祉協議会・新潟県身体障害者団体連合会・新潟市身体障害者福祉協会連合会・新潟日報社・NHK新潟放送局・BSN新潟放送・N S T・TeNYテレビ新潟・UX新潟テレビ21・エフエムラジオ新潟・FM PORT 79.0・ラジオチャット・エフエム新津

協力 住友商事株式会社、新潟県視覚障害者友好協議会、新潟県中途視覚障害者連絡会、新潟県盲導犬ユーザーの会、新潟医療福祉大学視機能科学科、北海道盲導犬協会、新潟県網膜色素変性症協会(JRPS新潟)

リフレットは↓

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No.426「BABAフェス2017」開催

東京都新宿区高田馬場。みなさんは、この高田馬場にどんなイメージをお持ちでしょうか。

日本点字図書館はいうに及ばず、日本盲人会連合、桜雲会、ラビット等々、「視覚障害」に関連する施設や団体、企業などが集まっています。したがって、たくさんの視覚障害者が訪れる街でもあります。

この街で、施設や団体、そして世代を超えた交流の場を作りたいと、桜雲会の甲賀さんや読書工房の成松さんたちが、2015年4月から月一で「馬場村塾」を開催。

視覚障害当事者をはじめ、それに関わる仕事や活動をしている人たちが集って、毎回、プレゼンターを決め情報や意見の交換を行ってきました。

その仲間が今回、初の試みとして「BABAフェス2017」というミニイベントを企画。楽しいトークショーやコーナー展示を行います。

私たち音ボラネットも参加します。

トークショーでは、「声に出して情報を伝えることの楽しさ」(仮)について、ナビゲーターと共に私が出演?します。

また、コーナー展示では、録音図書の中で、もっとも特徴あるマンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、そして、写真や図、イラスト等満載の月刊誌「旅と鉄道」が試聴できます。

案内チラシのデザイン・制作・配布等々、当日に向け実行委員が中心となって、さまざま準備をすすめています。

予約不要、入場無料。

ぜひ一人でも多くのみなさんのお越しをお待ちしております。

詳細当ホームページ「イベントいろいろ」または以下のチラシをご覧ください。

BABAフェスチラシ1

BABAフェス2017のお知らせ

藤田代表がアフタヌーンセション(13:00~13:20)に登場します。
また、音ボラが共催団体として展示ブースに参加します。
お誘い合わせの上、ぜひ、ご来場ください。

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インクルーシブな街 TAKADANOBABAで逢いましょう!
BABAフェス2017
日時:2017年9月24日(日) 10:00~16:00
(入場無料、予約不要)
【会場】新宿リサイクル活動センター2階会議室 (新宿区高田馬場4-10-2 )
☆最寄り駅:JR山手線、西武新宿線、東京メトロ東西線「高田馬場」駅下車徒歩3分
※9:40と12:40、高田馬場駅戸山口(新宿寄りの改札)に誘導スタッフがお待ちしております。また、事前にご連絡いただければ、それ以外のお時間帯でも待ち合わせ型で誘導いたします。
【お問い合わせ】
BABAフェス実行委員会 メール bsj2017@ud-pub.org
電話 080-5681-9852(大川)  070-6485-4810(成松)

主催:馬場村塾、社会福祉法人 桜雲会
後援(順不同):認定NPO法人タートル/視覚障がい者ライフサポート機構”viwa”/弱視者問題研究会/株式会社画像聴覚化研究所/有限会社読書工房/株式会社19/カクテルズ/ルイブライユSYSTEMプロジェクト/全国音訳ボランティアネットワーク/公益財団法人伊藤忠記念財団ほか

高田馬場は、古くから「視覚障害」に関係する施設や団体、企業などが多く集まっているため、東京都内の中で、視覚障害者が訪れる頻度が高い街であるといわれています。
しかし、施設や団体、あるいは世代を超えた交流の場をもっと増やしたいということから、2015年4月に「馬場村塾(ばばそんじゅく)」が生まれました。
毎月1回、夜6時半から9時まで開催される「馬場村塾」は、さまざまな世代や分野の視覚障害当事者をはじめ、視覚障害にかかわる仕事や活動をしている人たちが集い、毎回交替で誰かがプレゼンを行い、その内容について、質疑応答や意見交換を行っています。
今回初の試みとして、日曜日の午前・午後「BABAフェス」というミニイベントを開催することにしました。
楽しいトークショーや、8つのコーナー展示を通して、さまざまな人や情報との出会いの場にしてみたいと考えております。BABAフェスは入場無料、予約なしで参加できます。
入退場も自由ですので、ぜひお立ち寄りください。
なお、一部の内容が予告なしに変更になる場合がありますので、ご容赦のほどお願い申し上げます。

★2つのセッション!
10:00~10:20 オープニングセッション
「場所や世代をこえて人と人をつなぐことの大切さ」(仮)
奈良里紗さん(視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”) ナビゲーター:橋口講平

13:00~13:20 アフタヌーンセッション
「声に出して情報を伝えることの楽しさ」(仮)
藤田晶子さん(全国音訳ボランティアネットワーク)
ナビゲーター:橋口講平

★8つのコーナー展示!
1.はたらく
視力が低下してきて、仕事を続けることに悩みを抱えているあなたに、NPOタートルの活動をご紹介します。(なお当日、個別相談は行いません)

2.くらす
日常生活のちょっと困ったなを解決するヒントを視覚障害当事者がご紹介します。(例:料理、買い物、美容やファッション、旅行など)

3.あそぶ
視覚だけに頼らず、五感を使って楽しめるさまざまなゲームを実際に体験してみましょう。
さわって楽しめる模型やパズルも展示予定。

4.よむ
視力低下により、読書をあきらめているという方に、耳からの読書(音訳図書)、見やすい読書環境づくり(視覚補助具の活用)を体験いただきます。

5.しる
視覚障害に関する情報を知る各種メディアを紹介します。
また、先着順で、弱視者問題研究会の機関誌「弱問研つうしん」バックナンバーがもらえます。

6.便利グッズをつかってみる
使って便利な各種便利グッズを展示販売。また、長年高田馬場でバリアフリー図書の出版を続ける桜雲会の書籍や便利グッズも、お土産にぜひどうぞ。

7.ICTをつかってみる
未経験者歓迎! とにかくパソコンやスマートフォンにさわってみよう! タブレット端末を使ったアクセシブルな電子書籍も体験できます。

8.高田馬場をあるく&会場案内
高田馬場・早稲田界隈のお役立ち施設などを紹介するガイドマップを配布予定
(墨字版&点字版&テキストデータ版)。当日会場内のご案内もこちらへ。

◎馬場村塾アーカイブスのご案内◎
これまでの馬場村塾の内容(一部)は、YouTubeで視聴することができます。「YouTube 馬場村塾」で検索し
てみてください。
(例)大胡田誠さん(弁護士)「障害者差別解消法を考える」、吉野由美子さん(視覚障害リハビリテーション協会会長)「視覚障害リハビリテーションとは」、堀越喜晴さん(大学講師)「障害学とはなんだ!?」のほか、宇野和博さん(筑波大学附属視覚特別支援学校)、岡山将也さん(日本電子出版協会)、望月優さん(アメディア)、視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”、アイメイト協会などによるプレゼンを視聴することができます。

BABAフェスチラシ1

会報31号・総会報告書を発送しました!!

本日、会報31号、ならびに、第6回総会 講演会・研修会報告書を発送いたしました。到着まで、数日を要する地域もありますがご了承ください。

報告書につきましては、多くの会員からの「詳細な報告が欲しい」との声にもお応えして、事務局の総力で作成いたしました。
今後の活動にお役立ていただければ幸いです。

なお、会報のテキストデータ版をご希望の方には、一両日中にお送りいたします。

引き続きみなさまからの情報提供など、ご協力をお願いいたします。

 

No.425 全日盲研・名古屋大会に参加

これからは、盲学校とも連携をしなければ、というアドバイスを受け、2007年「全国音訳ボランティアネットワーク」の設立総会を終えるやいなや、何の知識もないまま、全日本盲学校教育研究大会(全日盲研)・鳥取大会に参加したのが始まりでした。

今は亡き皆川春雄先生が、よくいらした!と笑顔で出迎えて下さったことが忘れられません。

あれから10年、第92回平成29年度全日盲研・名古屋大会に参加しました。

1日目は、開会式、全体会(講演)、午後からは分科会、夜は夕食交歓会がありました。尚2日目の午前中も、初日に引き続き分科会が行われました。

初日の講演の演題は「今後の視覚障害教育の在り方」、講師は青木隆一さんです。文部科学省初等中等教育課特別支援教育調査官です。おわかりのように、10周年の記念総会でお祝いの言葉を述べてくださった方ですね。

今までは、外部講師を招いて、広い知識や教養のためのお話が続いていたように思います。
盲学校のこと、先生方のことをよく知っている青木さんならではのお話は、先生方の更なる自覚を促し元気のでる内容だったと思います。

少子高齢化の時代の流れのなかで、学級数の減少が生じ、教員の定員も減らされる事態に。今まで積み上げてきた盲学校の専門性の維持・継承・発展は、厳しい状況ではないでしょうか。

しかし、そんななかにあって「打って出る盲学校(全国盲学校長会の合言葉)」の実現化というお話は、ひじょうに関心を持って伺いました。

先ずは盲学校を知ってもらうための努力、何を、どうやって知ってもらうか。私たちとも通じるところがあります。

最後に
1、子どもたちが学びがいのある盲学校
2、保護者が通わせがいのある盲学校
3、先生方が働きがいのある盲学校
4、地域が応援しがいのある盲学校

以上4つの「かい」のある盲学校の話がありました。

この4番目のところで、当会の名称と私の名前をあげて、紹介してくださいました。びっくりしました。

400名近い参加者を前にした基調講演のなかでのことです。

また、夕食交換会では、全国盲学校長会会長の矢野口仁先生からも、私の名前を呼んでいただきました。

矢野口先生も記念総会に松本から駆けつけ、私たちの懇親会で乾杯の音頭をとってくださった方です。

今回は本当に二度びっくり。

全日盲研に10年通い続けた者への励ましであり、連携をよろしくということでしょう。お二人のお心遣いに感謝申しあげます。

おかげさまで、例年になくたくさんの先生方からお声をかけていただきました。

さて、分科会では、2日間を通し7校の先生方からの発表を元に、フロアから質問や意見が出され、二人の助言者からの助言があります。
同じ先生方から都度、発言がありましたが、もっと多くの先生方からも、手が上がったらよかったと思いました。
多くの皆さんのなかで発言するのが苦手な方もいますので一概には言えませんが

重複障害の幼児・児童を相手にする先生方のご苦労には拍手を送ります。

さて、音訳ボランティアのみなさん、敷居が高いと思わず、どうかまず、盲学校を訪問して、何か困りごとはないか、協力できることはないか、校長先生にお尋ねしてみてください。

年齢制限で録音図書製作を卒業した方、寄宿舎での読み聞かせもありますよ。

ところで、2011年度の分科会の講師としてお招きした青柳まゆみ先生に、6年ぶりにお会いしました。お元気にご活躍の様子、何よりと嬉しくなりました。

出展の甲賀さん、成松さん、黒田さん、そして取材の月刊「視覚障害」の星野さん。
お世話になったたくさんの皆さま、ありがとうございました。

蛇足です。
この「藤田が行く!」の第1号は、「第82回全日盲研・鳥取大会に参加して」でした。

N0.424 全国患者図書サービス連絡会 講演会

直前のMLで流れてきた情報でした。
参加申込みはしたものの、ドタキャンしようかと思ったくらいの暑い暑い午後でした。

上記連絡会主催(会場、日本図書館協会)、「さまざまな立場の当事者が情報リテラシーを育む場としての図書館」というテーマの講演会です。

始めは、読書工房代表の成松一郎さんから、「図書館員に必要なアクセシビリティをマネジメントする力」
「図書館利用に障害ある人々へのサービス」というコンセプトが、いつか単純に「障害者サービス」と短縮されて使われているケースをよく見かける。それによって図書館関係者の一部に通常の図書館サービスの他に「障害者のための特別なサービス」をしなければならないという誤解が生じやすいのでは、という言葉が特に印象に残りました。

もう一つの講演は、患者ボランティアの立場で、「患者にとって本当に必要な情報リテラシーの話~当事者が伝える立場になって見えてきたもの」~
京都の森田茂樹さんからです。

森田さんとは、何度かお目にかかったことはあります。新潟では、笹だんごに触って味わっていただいたこともあります。でも森田さんの活動をまとまった形で伺うのは初めてです。

ある日、網膜色素変性症と診断され、進行を遅らせることも、治すこともできないと言われ、ある視能訓練士からは、失明の宣告をされた方です。

その後、拡大読書器の存在を知り、専門家を信じない、自分で調べるをモットーに機種の選択、設置場所の工夫など徹底して比べて確かめて、僅かでも残っている能力を生かす可能性を追求。

読める人は書ける人なんだと訴えてきました。
0.04以下の視力の人は視野(見える場所)もあるけれど、拡大読書器は使えないと言われていたそうです。

森田さんはこれは、無知によるウソ、と断言されていました。

「見えている人に、見えにくい人の見え方は、わからない」重い言葉です。

この経験を伝えることによって、読み書きできるロービジョンの方を増やせたらと活動を始めました。

京大、京都府立大、東大、阪大等、もっとも多い時で8ヶ所の病院で補助具の説明ボランティアとして、ロービジョンケアに携わってきました。

きっかけは、最終的に受診した京大病院眼科、担当ドクターに「ダメ元」で「患者さんに私の体験を情報提供させてください」と申し出、思いがけず、快く暖かく受け入れてもらえたそうです。

そのドクターこそ、治そうと思って診ているのに最終宣告しかできないと絶望を抱えていた、高橋政代先生だったとのこと。
現在、理化学研究所 網膜再生医療研究開発プロジェクトリーダーです。

大阪の堀さんの紹介で名刺交換させていただいた時、当会のリーフレットもお渡ししました。

「私たちもこれからは、いろいろな所と連携していかなくてはいけない。ぜひよろしく」とおっしゃいましたが、この森田さんのエピソードを伺い、やはりと一人大きく頷いてしまいました。

暑さを忘れる充実の講演会でした。出掛けて当事者のお話を伺うことは、大事だとしみじみ思いました。

みなさま、ありがとうございました。