音ボラネット事務局 のすべての投稿

会報「音ボラネット通信」55号発行しました。

本日(8月26日)、大変お待たせしましたが 会報「音ボラネット通信」第55号を発行し、発送しました。

ゆうメールを利用しているのでお手元に到着まで時間がかかります。早くても9月にずれ込む予定です。気長にお待ちいただきますようお願いいたします。

テキスト版をご登録されている方々には28日夜までには送信いたしますので、ご了承ください。

総会のご報告も兼ねて28ページの特大号になっています。
事務局で時間をかけて、頑張りました。
グループ内でも一人でも多くの方にお読みいただければ
幸いです。

なお、28ページに、今回の第10回総会に参加されなかった会員のみなさまに
次回の20周年記念総会に向けてのアンケートがあります。
QRコードから送信できますので、ご協力よろしくお願いいたします。

★★★本日の発送作業に猛暑の中ボラセンに駆けつけてくださったみなさま

ほんとうにありがとうございました!!!
スタッフ一同 この場をおかりして御礼申し上げます。

 

【情報募集】CDダビング 不具合のご相談

「DAISY図書をCDに書き込み、コピーしたものに不具合が発生して困っている」というご相談が寄せられました。

みなさんからの情報を募ります。
事務局までお知らせください➡(info@onyaku.net)
@は半角に置き換えてください。

ご相談内容

・広報のDAISY版(CD-RW)を製作していますが、毎回、音飛びするものやCD-RWがCDプレイヤーなどで認識されないようなものが数枚程度出来てしまい困っています。(約40枚中数枚に出現)

・シナノケンシ社製のプレックストーク レコーディングシステムPro(PRS)で録音・編集・マスターCD-Rを作成しております。

・数年前からCD-RWへのダビングがうまくいかない例が増え、なかなか解決策が見つからない状況です。

・マスターCD-Rは、PRSで作成した音声ファイルを、無料ソフトを利用して、空き領域がない状態になるようにCD-Rに書き込んで作成しています。

・CD-RWには、使用開始年月を書いて、回収時には専用の布で拭き、古くなったものについてはキズの状態などを見ながら廃棄するようにしています。

・ただし、ダビングで不良になるものの中には、新しいものも含まれています。

・ダビングでの不良品の中には、パソコン、プレクストークでは再生できるが、CDプレーヤーで認識されないと言うようなものがあります。

No.586 2025年度 視覚障害教科教育研究会

全日盲研が終了した数日後に、大分市内で二日間にわたり、上記、研究会が開かれました。

元筑波大学の鳥山由子先生からお誘いいただき、オンラインで参加しました。

初日の「盲学校の先生方にたくしたい思い」と題しての青木隆一先生の講演は、全日盲研と同じく、盲学校と先生方に対する熱い思いが伝わってきます。

教鞭をとられる2校の学生へのアンケート結果から、盲学校や視覚障害者に対する正しい理解が不足しているということが、明らかになったと。

このことは、音訳に対する世間の見方と同じだと思いました。

お互いに広く発信していくことが大事です。

盲学校の在籍者数の減少に対し、「少人数教育推進校」として、盲学校の強みにしていきましょうと、あくまで前向きです。

また人事異動は、制度として絶対になくならないならば、異動を前提とした専門性向上の取り組みを、とも。

貴重なお話でした。

二日目の鳥山由子先生の「内容の本質を踏まえ視覚障害の特性に配慮する教科の指導」も、とても勉強になりました。

子どもにとっての授業とは

⚪︎わかる楽しさ 自分にもできるという喜びを実感する場

⚪︎友だちと切磋琢磨して学ぶ 意見を交わす 考える 共感する場

⚪︎視覚障害による困難を軽減 克服する手段を学ぶ場

ということが、印象に残りました。

鳥山先生は、視覚に障害のある児童・生徒に対する科学教育プログラム「科学へジャンプ」を長年牽引なさってこられた方です。

その他の視覚障害当事者の先生からの発表もありましたが、点字は、詳しくありませんので、理解が追いつかない部分が多く、申し訳ありませんが、ここでは、割愛させていただきます。

全日盲研とは違った角度からの研究会でした。

いずれにしても、視覚に障害のある児童・生徒の学びは、私たちの想像を絶するものがあると感じました。

指導なさる先生方には、より一層の専門性が求められるのではないでしょうか。

私たちは、そういう現状を知った上で、何ができるのか、考えていかなくてはなりません。

会報発送作業(8月26日)のお手伝いを募集します

暑中お見舞い申し上げます。

8月26日(火)に、会報「音ボラネット通信55号(特集第10回総会報告)」を発行・発送します。

発送作業のお手伝いを募集いたします。

活動拠点の「ボラセン」で10時から概ね12時頃までの予定です。
ご都合のつく時間帯で結構です。お力をお貸しいただければ助かります。

ご協力いただける方は事務局 info@onyaku.net にメールで
ご一報ください。

 

読書バリアフリーフォーラム 沖縄・九州

公益財団法人 伊藤忠記念財団主催の

「読書バリアフリーフォーラム 沖縄・九州」(9月14日(日))が開催されます。申込も始まりました。
ZOOM参加もあります。

詳細はこちら ⬇

読書バリアフリーフォーラム 九州・沖縄

多くの皆さまのご参加をお願いいたします。

 

No.585 懐かしい再会と新たな出会い

みなさま、都内代々木公園の一画にある、国立オリンピック記念青少年総合センターは、ご存知でしょうか。

1964年の東京オリンピックの選手村を転用したものです。

ここで開催される各種イベントに何回も参加してきました。

この度は、「第100回令和7年度 全日本盲学校教育研究大会・東京大会」(全日盲研)が、2日間にわたり開かれました。

初日は、8時45分からの受け付け、交流会の終了が20時30分ということで、丸々一日のスケジュールです。

450名程の参加者とのこと。

いつもは、新幹線やら飛行機やらの移動でなかなか大変な時もありますが、今回は、小田急線沿線とあって、楽をしました。

開会式に続く、第100回大会記念シンポジウム「持続可能な盲学校を目指して夢を語ろう」は、斬新な企画でした。

シンポジストは、日本眼科医会会長 白根雅子氏、日本視覚障害者団体連合会 竹下義樹氏、慶應義塾大学 中野泰志氏、淑徳大学 青木隆一氏の四名です。

白根氏以外は、お会いしたことのある方々です。

大変広がりのある楽しいシンポジウムでした。

最後に「質問でも感想でも」とコーディネーターからの一言で、手を挙げました。

「20年近く、全日盲研の追っかけをしていること、幼児・児童・生徒のいる盲学校に私たちの存在を知っていただき、利用していただきたく参加していること。

しかし、校長先生が2年で代わり、先生方も異動がある。結果、なかなかつながっていかない。どうかお手伝いできることがあれば、遠慮なく、お声をかけて」と発言しました。

今回のような広がりのある、各方面との連携による明るい展望をお聴きしたのは、初めてです。

部外者の勝手な言い分ですが、盲学校は、もっとオープンでいいのではと思います。

この後から始まり、2日目のお昼まで続く分科会。そこでの発表から一人ひとりの先生方は、子どもたちのために、一生懸命、頑張っておられます。

しかし、盲学校以外の外の力をもっと、活用しては、いかがでしょうか。

この私の発言で、たくさんの方から声をかけていただきました。特に交流会では、即ホーム・ページを見て「藤田が行く」を読んだ。あんなに頻繁に更新していて、その上面白いと、声をかけて下さったのは、東北の先生でした。

退職後、音訳をやってみたいので、連絡すると言ってくださった都内の先生もいらっしゃいました。

更には、あれは正論、いいことを言ってくれたという先生も。

みなさん、優しいです。元気がでました。

更には、本当に懐かしい方々との再会がありました。「変わらず元気に頑張っているね。」と言ってくださる方からの一言は、励ましと捉えました。

しっかり勉強させていただくと同時に、再会と新しい出会いに励まされた夏の2日間でした。

みなさま、お世話になりました。お疲れさまでした。ありがとうございました。

またいつか、どこかでお会いしましょう。

No.584 学習会&納涼会

公共図書館で働く視覚障害職員の会(通称なごや会)の「学習会&納涼会」が、Zoomで行われました。

前半の学習会では、佐藤聖一さんから「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画(読書バリアフリー基本計画)」第二期について、レクチャーしていただきました。

佐藤さんは、関係者協議会のメンバーです。

基本的な方針として、

1.アクセシブルな電子書籍等の普及およびアクセシブルな書籍の継続的な提供

2.アクセシブルな書籍等の量的拡充・質の向上

3.視覚障害者等の障害の種類・程度に応じた配慮

が掲げられています。佐藤さんによると、現状を正確に捉えているとのことでした。

私の最大の関心事は、第17条における「製作人材・図書館サービス人材の育成等」のことです。

以前、竹下 亘前全国視覚障害者情報提供施設協会理事長が、資料製作の面では、今のようなボランティア体制では、ダメだということを、正式発言されたそうです。

このボランティア問題は、今までタブーだった分野で立場上、勇気ある発言だったようです。

佐藤さんによると、突っ込んだ話ができる人がいない。したがって、具体的な話は進んでいない。どんなシナリオをだせるかが、課題だと。

このことに、言及している方もおられるようですが、では、具体的にはとなると、なかなかその先が見えてきません。

肉声による音訳を担う人材の今後について、この世界を熟知している方々で、早々に検討していただきたいものです。

最後に、日本の福祉制度は軟弱だというお話です。

JRや私鉄、タクシー等の割引は、国ではなく事業者が負担しているということ。

みなさんは、ご存知でしたか。

国だとばかり思っていた私の勉強不足ですね。

この制度、何かあれば即カットということになりかねない、今の世の中です。

みんなで、注視していきたいものです。

学びの多い貴重なひと時でした。

佐藤さん、ありがとうございました。

No.583 大正大学でのフォーラム

文字・活字文化振興法制定・施行20周年記念フォーラムに行ってきました。

主催は、会場でもある大正大学附属図書館、共催が、公益財団法人文字・活字文化推進機構と学校図書館整備推進会議です。

この文字・活字文化推進機構とは、「読書バリアフリー」関連のイベントへの参加や、「山根基世の朗読指導者養成講座」への協力など、交流のある団体です。

私たちの会報「音ボラネット通信」を寄贈してもいます。

2005年に施行された「文字・活字文化振興法」が資料として配布されましたが、肥田美代子氏など、超党派の議員によって成立したものです。

そのためでしょうか、座席の半分ほどは、来賓席。政治家の姿もありました。

基調講演は、片山善博氏。

いろいろな肩書きや実績がおありですが、私の中では、鳥取県知事時代に、図書館政策の推進に力を尽くされた方というのが大きいです。

『「本好き」を増やすために、私たちには何ができるか』をテーマに話されました。

本を読むということは、聞く力や理解する力、忍耐力がつくということ。対話能力が上がる、深く物を考えられるという言葉が、印象に残りました。

講演の後の、作家、教育関係者、出版関係者、学校図書館関係者によるシンポジウム「文字・活字文化の創造に向けて」—AI社会・デジタル社会の中で文字・活字文化を考える—からもたくさんの気付きがありました。

ここで私の勝手な思いを一言。

せっかくの記念フォーラム、いろいろな制約もなきにしもあらずでしょうが、もっとたくさんの参加があればと思いました。

多くの人と共有すべき課題ですから。

2022年にGOOD DESIGN AWRDで最高賞を受賞した、大正大学附属図書館。

とても素敵な建物でした。

日頃、大学図書館とはあまりご縁がありませんが、こんな猛暑の中、たまにはこんな素晴らしい環境の下、お気に入りの一冊を見つけてゆっくり過ごしてみたいものです。

No.582 拡大講座

猛暑の名古屋へ行ってきました。

一年も前から、磯野さんが、ぜひにと声をかけてくださっていたのが「2025年度愛知県図書館 朗読協力員養成講座」の講師依頼でした。

通常の講座のなかに、[拡大講座]としてひと枠、用意してくださるとのこと。磯野さんが、大切にし力を注いでこられた養成講座です。

参加者は、全県下のボランティアと図書館職員とのこと。

磯野さんの強力な推薦と県図書館の館長輿水さん、視覚障害者資料室の槙島さんのご理解があればこその企画だと思いました。

磯野さんが会報にも寄稿し、告知してくださったのは、みなさまご存知のことでしょう。

蓋を開けてみれば、90名を超える申し込み、そして関係者を含めると100名という参加者だったようです。

磯野さんとは、長いお付き合いですが、ご本人の前でお話しするのは、初めてです。

また輿水館長も始めから終わりまで、耳を傾けてくださり、恐縮の極みでした。

あちこちの図書館にお邪魔していますが、こういう熱心な館長も少ないように思います。

ありがたいことです。

「EYEマーク」のことから始まり、音ボラネットの紹介もさせていただきました。

講座の中での引用として、持参したCDを紹介しましたが、大変好評でした。

月刊『世界』の音訳に関心を持たれた方から、翌日メールをいただきました。

活動に繋がると嬉しいです。

更にはずいぶん以前にお邪魔した豊橋市内の「音訳グループ ぴっち」のメンバーがたくさん参加していて、懐かしい再会となりました。

8月発行の会報「音ボラネット通信」に今回のことを、ぜひ寄稿していただきたく、槙島さんにお願いしました。

館長にも了承を得て、二つ返事でお引き受けいただきました。どうぞみなさま、楽しみにしていてください。

私は、大した内容ではないかもしれませんが、音訳ボランティアや図書館職員の方々に、お伝えしたいことがあります。

こういう貴重な機会を与えていただけることに、心からの感謝を申し上げます。

新幹線の時間まで、いつも無茶振りに応えてくださる、名古屋YWCAの堀尾さんとおしゃべりができて、嬉しかったです。

みなさまお疲れさまでした。
お世話になりました。

またいつか、どこかで。