音ボラネット事務局 のすべての投稿

音ボラのHP セキュリティー強化しました。

このほど全国音訳ボランティアネットワークのホームページはセキュリティ強化のためサイト全体を常時SSL化(HTTPS化)しました。
常時SSL化により、改ざんやなりすましの防止、盗聴防止、マルウェア対策、Free Wi-Fi接続での安全性の確保など、より安心してご覧いただけます。

通信が暗号化されますので、サイトトップのURLが『 https 』
からはじまるアドレスとなります。
なお、以前のサイトURL『 http 』からでも、アクセスすることができるようになっておりますが、ブックマークをしている方はURLの修正をお勧めいたします。

No.448 BABAフェス2018開催

昨年に引き続き今年も、BABAフェス2018開催!です。主催は馬場村塾と桜雲会。

読書工房成松さんから塾長を引き継いだ大川さんを先頭に、すでに2回の打合せも行いました。

高田馬場は古くから「視覚障害」に関係する施設や団体、企業が集まっているため、視覚障害者が多く訪れる街でもあります。
この街で毎月1回「馬場村塾」が開かれています。視覚障害者はもちろんのこと、関連の仕事や活動をしている人たちが集まり、情報や意見交換を行っています。

昨年の反省や課題に基づき、準備も大詰めを迎えています。
サイトワールド等に出展しづらい人・グループにも会場を提供し、一緒に楽しみましょう、ということがあります。

今年は音ボラネットは出展しませんが、高田馬場駅戸山口からの誘導や会場内外のサポート等、お手伝いさせていただきます。

当日、お手伝いしてくださる方、募集します。お問い合わせは、info@onyaku.netまでお願いします

昨年は会場が少し狭かったこともあり、思いがけずたくさんの来場者があったためもありで、とても混雑しました。

今年は桜雲会も使わせていただけることになりました。
ネイルや、ヨガの体験もできます。
トークショーやミュージックタイムもあります。

日本盲導犬協会も参加します。盲導犬との体験歩行もできますよ。楽しいこと、身になること、たくさんあります。さまざまな人や情報との出会いの場となりますように。

視覚障害者のみならず、晴眼者もそして、老若男女を問わず、たくさんの方のご来場をお待ちしています。

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BABAフェス2018

2018年9月30日(日)  10:00~16:00

会場1  新宿リサイクル活動センター2階会議室
(新宿区高田馬場4ー10ー2)

会場2  社会福祉法人桜雲会
(新宿区高田馬場4ー11ー14ー102)

最寄り駅  JR山手線、西武新宿線、東京メトロ東西線「高田馬場」駅徒歩3分
9:40と12:40  高田馬場駅戸山口で誘導スタッフがお待ちしております。

No.447 全日盲研みやぎ大会

第93回平成30年度 全日本盲学校教育研究大会・みやぎ大会に参加。東日本大震災から7年目。「復興」の姿が目に見える段階まできたという宮城県は仙台市内で開かれました。

全体会では、大胡田弁護士の「全盲弁護士の夢のかなえ方」という演題の講演がありました。
「全盲の僕が弁護士になった理由~あきらめない心の鍛え方」等、出版され、ドラマにもなりました。
奥さまも全盲で二人のお子さんを育てています。
その日常生活等もテレビに取り上げられたりして、かなり有名人ですね。

大学受験、そして合格後の住まい探し、学生時代と常に苦労はつきません。
4回目の司法試験に失敗。今まで以上に頑張ったのにと落ち込んでいたところ、お父さんは「一番苦しい時は、夢に近づいている証拠」と。

またお母さんは、弁護士になるのはやめようかと悩んだ時、「自分の心が暖かいと感じる方へ」と励まされたそうです。
希望を持って頑張れば、道は開けるとおっしゃていました。

弁護士としていろいろと大変なこともありながら、IT機器を使い、信頼のおける目の見えるアシスタントと二人三脚で頑張っています。
姿勢を正し、肩の力をぬいて、口角を5ミリあげて、喉の奥を大きくあけて!がモットーだそうです。
常に笑顔を絶やさない大胡田弁護士の話に教わること大でした。

次には二日間にわたって5つの分科会での発表、討議、講評があります。

盲学校全体を眺めた時、幼児・児童・生徒数の減少。イコール専門性を持った先生方の減少という状況が続いています。そういうなかでの先生方の日頃の取組の発表です。
危機感を持ちながらも子どもたちのために頑張っています。

文科省の青木先生からは分科会で、私が参加していることを紹介して下さり、しっかり発言して帰るようにと励まされました。
発言すると、必ず後で声をかけてくれる先生がいます。
嬉しいですね。

盲学校との連携を模索し、参加している身として、矢野口校長先生や桑山文京盲学校長、その他たくさんの先生方とお話ができてありがたいことでした。

参加した分科会の中で、特に印象に残ったのが沖縄盲学校の上地先生の発表でした。
種もみから発芽させ、校庭の一角に水田を作って、一連の作業を経て収穫、ご飯にするという作業学習。
一方で味噌や梅干も手作りし、みんなでおにぎりを作って食べたという発表でした。
中学部すべての学年の全生徒5人が参加。

「見る手」を使い、体験を積むことで知識が増え、言葉が育まれる。そしてコミニュケーション能力にもつながるとの話に、鳥山先生たちの「科学へジャンプ」の取り組みを思い出しました。

また米作りにおいて、地域の稲作の専門家にも協力をあおいだとのこと。校内だけでなく地域を巻き込んだ取り組みが評価されると思います。

さて前日から仙台入りし、佐藤さんや外尾さんたちと情報交換しました。地方なりの悩みを抱えながら頑張っている姿に励まされました。

出会えた多くのみなさま、ありがとうございました。

No.446 出版UD研究会

久しぶりのカラーユニバーサルデザインを取り上げた出版UD研究会が、専修大学神田キャンパスで開かれました。カラーユニバーサルデザイン機構副理事長の伊賀公一さん、同じく副理事長の伊藤啓さん。そして、DICカラーデザイン(株)の竹下友美さんから、お話がありました。

先ずカラーユニバーサルデザインとは、色覚(色の感じ方)は味覚や嗅覚と同じように、人それぞれ違います。

このため見分け易くするためにつけられた色使いが、かえって見分けにくくなり、情報を正確に受け取れないなど、困っている人たちがいます。

誰に対しても正しく情報が伝わるように、まち作りや物作り、サービス等の色の使い方にあらかじめ配慮することを「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」と言います。(CUDガイドブックより)

眼科で言う「色覚異常」は、行政では「色覚障害」と呼ばれています。自覚がなく、生活上大して困らないと見られています。
しかし、日常のさまざまな場面で困難を抱えています。

駅の構内図、路線図、ホームページなどなど。色を多用するのは、楽しい感じを出したいとか、目立たせたいという狙い?
背景の色と文字の色の関係で、何が書いてあるのかわからない。

色分けし過ぎということがたくさんあります。

レーザーポインターの赤色は全く見えない。したがってどこを指しているのかわからない。

ロジクールのプレゼンターは緑色あり、拡大もできます。(当日の参加者は全員、これに食いつきました)

ほとんどの色弱の人は、自分だけが不便な物を見ていると思っていない。色は変えられないと思っているそうです。

さてこの度、10年に1度の日本工業規格JISの改正が行われました。
今回の大きな特徴は、赤緑色弱の人やロービジョンの人も、新たに加わり、初めてユニバーサルデザインの観点から、抜本的な見直しが行われました。
防災におけるCUDはもっとも大切な分野の一つでしょう。

一般色弱の人とロービジョンの人、更には赤緑色弱の人とで、候補となる色合いを選ぶ。そして使ってよい色、避けたいが妥協が可能な色、使わないでほしい色を分類。お互いに見分け易い色を絞りこむ。

色覚のタイプによって、識別しやすい色合いが違うということで、更に多くの人が参加し、見分け易さを追求。大変な検討・作業の結果、見分け易さが大きく改善されました。

これで全て解決ではありませんが、やはり地道な日々の積み重ね、多くの人の努力の表れの一つだと思います。
伊賀さんも伊藤さんも色弱当事者です。そして、CUDの第一人者でしょう。

何事にもどんな分野にも、中心に当事者の存在があるということが、最大のことではないでしょうか。

この分野のますますの改善・発展を祈ります。

「リンク集」のページを追加しました。

この度音ボラネットのホームページに「リンク集」のページを追加しました。

リンク集への掲載を希望される場合はお問い合わせページから「題名」に「リンク集掲載希望」、「内容」にURLを記載の上、送信してください。
ただし内容が不適切と判断した場合、掲載できない場合がありますのでご了承ください。

テキスト訳グループ「あいフレンド」から

2014年、音ボラの出前講座をきっかけに、福岡市で産声をあげたテキスト訳グループ「あいフレンド」が、一歩ずつ活動を広げています。

この度ホームページも立ち上げて「テキスト化」の周知に頑張っています。地元利用者のリクエストに応えての作業はもちろん、今回音ボラの依頼も作業に加わってくださいました。

是非ホームページにお立ち寄りください。

https://texteye-fukuoka.weebly.com

No.445 視覚障害児のための科学へジャンプ地域版フォーラム2018

一度は!と思っていた「科学へジャンプ地域版フォーラム」に初めて参加させていただきました。
元筑波大学教授の鳥山由子先生からのお誘いです。
先生が巻き込んだとおっしゃる、故皆川先生からもお話は伺っておりました。

筑波大学附属視覚特別支援学校を会場に北海道から沖縄までの60名の先生方が集まりました。

午前の基調講演は鳥山先生。その後に続く講演と午後からのシンポジウムは、全て視覚障害者です。
「今日は、いつもと違い、鳥山由子(晴眼者)と記載すべきでしたね」とおっしゃっていましたが、正にその通り。
大変に興味深く有意義なワクワクするような会でした。

先ず、鳥山先生からは、「科学へジャンプ地域版10周年ーその実績と今後の展望ー」。
地域版は2009年に京都でのイベントから始まり、2008年に研究者を中心に始められたのが「科学へジャンプ」(合宿型のサマーキャンプ)。このサマーキャンプの他に全国各地域での一日型の地域版を開催。

資金面では大変だったようですし、各地域の運営体制や会場の確保にもご苦労があったそうです。いずこも同じと、思わず大きく頷いてしまいました。

でも子どもたちの輝く笑顔と来年も来たい、という声に背中をおされたそうです。自立した盲人の排出ができたとおっしゃっていましたが、すごいことです。

地域版では、小学部から高等部までの子が、保護者と共に参加。小グループによる午前と午後のワークショップで学びます。
少子化、そして医学の進歩により盲学校で学ぶ子どもが減っています。複数の子どもたちと切磋琢磨できない現状です。
これを科学へジャンプが補います。

しっかり観察し、しっかりさわって、言葉にしっかりとまとめることが大切。言葉としてまとめられなければダメとも。

博物館の学芸員とか専門家とのコラボも貴重です。何を提供してもらえるのか、何に触れるのか。先生方と学芸員とで話し合う。教師自身も教材そのものを学ぶことができます。

「視覚障害児の学習特性を踏まえた体験活動ーその意義と実施上の留意点ー」と題し話された高村先生は、触り方が上手にできない子が増えている。ツルツル、ザラザラを発見させる。指の腹で表面を撫でる。軟らかさは指で押してみる。形を観察させるには、指を曲げて触る。握るように触る

大きな物の場合、まずミニチュアで触る。そして頭のなかで全体像が作れるように。
実物を触る時に、今触っているところをミニチュアを触り、意識させる。
奥が深いなあと、ただただ感嘆。

午後のシンポジウムは、4人の大学生。つまり以前にジャンプに参加した生徒。そして、保護者、運営者、指導者とそれぞれの立場からのお話がありました。特に大学生の声には興味深いものが、ありました。

参加には先生からの後押しが大きかった。薦めてもらってよかったと。
PCのワークショップがあるといいという意見も。

鍵盤楽器を専修している音大生は、指導者から、ボールが弧を描くように!とか、葉っぱが風に揺れているように!と言われるがイメージがわかないと。知らないことは、ごく身近なところにあって、回りは視覚情報だらけだと。

でもそれを補うのは、知識を持つことだと。やはり人知れず何倍もの努力をしているのだとわかりました。障害があるからこそ、経験を積みたいという言葉に密かにエールを送ります。

最後にまた鳥山先生が、科学者を作るためにジャンプをやっているのではない。行動しなければ始まらない。一人ではできない輪を作る。
中には、ほとんど参加のない学校もある、残念なことです。とも。
関わる先生方も全て手弁当です。忙しい日常の中で準備をすることは、並大抵のことではないはず。よくぞみなさん、10年間も続けてこられたと思います。

機会があれば、今度はぜひ、ワークショップを見学させていただきたいと思います。

鳥山先生、みなさま、ありがとうございました。

No.444 読書バリアフリー研究会

広大な上野公園の先といえばおわかりでしょうか。
JR上野駅公園口より徒歩10分。東京文化会館の横を通り、早朝からパンダ目当ての長蛇の列をながめながら、東京都美術館、更には黒田(清輝)記念館前を通り、国際子ども図書館に行ってきました。

2000年に国立国会図書館の支部図書館として建てられました。外観も立派です。さまざまイベントも催されていますが、利用率が気になりました。

さてこの場所で、伊藤忠記念財団と国立国会図書館国際子ども図書館共催で、特別研修 読む喜びを提供するバリアフリー資料の今~みんなに読む喜びと楽しさを伝えよう~が開かれました。110名もの参加者でした。やはり会場設定も大切ということでしょうか。

今年も「わいわい文庫2018年版」74作品を全国約1100ヶ所の特別支援学校、図書館等に寄贈されたそうです。音訳を担当させていただいている私たちも、嬉しいかぎりです。

専修大学の成松さん(読書工房)からは、障害のある子どもにとって必要な合理的配慮を考える~一人ひとりの読書・学習を支えるバリアフリー資料や環境整備~について。

都立鹿本学園の本多先生は、すすめ!DAISYキャラバン隊~肢体不自由・知的障害併置校での活用例~

金沢星陵大学の河野先生は、学習障害って何だろう~読み書き障害の特徴と支援方法の実際~について話されました。

マルチメディアDAISY図書が、どんな風に活用され、どんな成果が得られているのか、やはり現場の先生の活用法等の報告には、一番関心があります。

本多先生は、先ずは校内の興味や関心を高め、教職員に普及と啓発を図ることを目的とし、15分程度のお薦めの作品を紹介するお話会を開きました。
どんなに熱心な先生が一人いたとしても、まわりの先生方の協力がなければ成り立たないわけで、大切なアプローチです。

河野先生のお話のなかでは、以下のようなことが、強く印象に残りました。
読み書き障害(ディスレクシア)は学習障害の一つである。
文字が読めないわけではなく、書けないわけでもない。つまり正確さ流暢さに困難がある。
通常学級の中に読み書き障害の子どもの割合は6.5%。
なるべく早くから補助・代替支援を行って、学習に遅れのないようにすべきではないか。

しかし、読み書き障害のある子どもの支援の目標は、読み書きが他の子どもと同じレベルになることではない。知識を増やし、知識を使って考え、自分の考えを第三者に伝えることができることが目標と。

一人でも多くの理解者、支援者が増えるといいです。私たちとしても、特に先生方に「わいわい文庫」の存在を知ってもらい、理解を深め活用してもらえるように情報発信していきたいと思います。

この後も続々と地方開催が決まっています。多くの方の参加を祈ります。

それにしても、天下の伊藤忠記念財団矢部さん中村さんコンビが少数精鋭でよく頑張っています。

子どもたちは、教科書だけで事足りるわけではありません。心の成長に欠かせないのが読書です。
「わいわい文庫」を通し、たくさんの絵本や児童書などに親しんでほしいと思います。

たくさんの子どもたちの笑顔の花が咲きますように。

シンポジウム終了しました!

6月9日(土)日比谷図書文化館にてシンポジウムを開催しました。ご登壇いただきました講師のみなさま、ご参加いただいたみなさま、おつかれさまでした。
お配りしましたアンケートはお手数をおかけしますが、同封の封筒に切手(82円)を貼ってご返送くださいますよう、お願いいたします。
シンポジウムの内容や当日のご質問に関しては次号会報でお知らせたします。

No.443 馬場村塾

2回続けて昼開催の馬場村塾です。

1回目は、私たちも何度かシンポジウムなどの会場として、お借りしたことのある、社会福祉法人 ぶどうの木・ロゴス点字図書館の元館長橋本宗明さんです。

過去最高の60名の参加者です。これは何を語っているのでしょうか。

おん歳87歳。やるべきことはやってきたと。14歳で終戦。天地がひっくり返るほど大変なことを経験。
更に、結核と失明。
身体的制限がある中で、頭だけが自由で、さまざま考えたと。
日本人は個ができていないとおっしゃる。耳が痛いです。

さまざまな経験を通したお話は、たいへんな時代を生き抜き、闘いの連続だったのではと感じました。

「欄干のない話」とは、橋本さんの言葉だそうです。
国鉄に責任がない事項、無責任事項と闘ってきた結果、現代のホームドア設置に繋がっています。

また、日点の書棚にある本を点訳者が持ち帰って点訳して、棚に戻す。本の選択は点訳者にあって、利用者が決めるわけではない。

時代が違うと言ってしまえばそれまでですが、さまざまな理不尽なことと闘ってこられたことが、ビシビシと伝わってきます。

ロゴス点字図書館は都内で4つ目の点字図書館だった。なぜ必要か。
司教と東京都を納得させなくてはならない。
考える図書館と銘打った。

「社会福祉法人」をお金のためにとらざるを得ないと思った。お金がなければ潰れる。社会福祉法人の値打ちは考えたことがないと、言い切る強さ。

本当にすごい方です。すごすぎる人生です。
これからも若い世代にアドバイスをお願いします。