No.394 読書バリアフリー研究会

埼玉県立久喜図書館で、伊藤忠記念財団主催の「読書バリアフリー研究会」が開かれました。
毎年、開催場所や発表者を代えて続けられているこの取り組みには、何度も参加し、この「藤田が行く」にも書いてきました。
耳タコの方もいるかもしれません。

しかし、読み書きに困難を抱える発達障害の子どもたちのことや、その子どもたちが使えるマルチメディアDAISY図書のことを、音訳者はもちろんのこと、もっともっとたくさんの学校の先生方や図書館職員、そして保護者などに知ってもらいたいと思うからです。

「理解が広がらないと間違った指導をしてしまう」という矢部さんの一言に共感します。

さて、会場の久喜図書館の佐藤さんが、「ものすごく価値ある活動であり、リクエストには、わいわい文庫を第一に薦めている。他にはない」と言われていましたが、図書館からの力強いエールだと思いました。

一方、元横浜市立盲特別支援学校の石井先生は、「おこだでませんように」(小学館)を作ったんですよ。そのあとに矢部さんの所でも作ったのよね。さすがでしたと。
これは、音訳者へのエールだと思いありがたく伺いました。

午前の部では、金沢星陵大学の河野先生から「発達障害のいろは」と題し、さまざまな発達障害の特徴と支援方法のお話がありました。あちこちで色んな方のお話を伺って何となくわかったつもりでしたが、より深く理解できました。

回りに理解者・援助者がいることが大切なのですね。

午後からの現場の先生方の発表は、私たちは利用者である子どもたちから直接話を聞けるわけではないので、とても貴重です。

このたび、特に驚いたのは、鹿児島県立鹿児島聾学校の松田先生の発表でした。聴覚支援の学校で「わいわい文庫」が活用されているなんて、初めて知りました。
人口内耳や補聴器の子たちは特に、擬音や擬態語が難しいとのこと。文化祭で色鮮やかな絵がついている「コッケモーモー」(徳間書店)を3幕のスクリーンに写し出して子どもたちによる読み聞かせを行ったそうです。

配役を分担したこと、色鮮やかなマルチメディアDAISY図書を使ったことで、子どもたちの興味関心が高まったそうで、練習にも一生懸命取り組んでいたとか。練習を重ねて発音もよくなったそうです。
聴こえない保護者もよろこんでくれたとのこと。

子どもたちの実態を知る。それに応じた対応が大切。「わいわい文庫」にはさまざまな分野のものが入っているので、たくさんの子どもたちに興味が持たれたとおっしゃていました。
現場の先生方の熱意と努力はすごいです。

矢部さんたちは、大変な努力をし、「わいわい文庫」を製作しています。そして理解者作りと普及のために全国行脚を行っています。私たちも音源の提供だけではなく、少しでも何らかのお手伝いができればと思うのです。

それぞれの地域で理解の輪を広げる努力もしていきたいですね。
すべては、子どもたちの笑顔のためです。

「No.394 読書バリアフリー研究会」への1件のフィードバック

  1. 矢部です。いつも私どものささやかな事業に盛大なご支援を頂き、ありがとうございます。これからも皆様のお力添えを頂戴しながら、障害のある子どもたちの読書環境整備を進めてまいります。一人でも多くの道連れをつくりながら ・・・

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