No.438 演奏会

前後して和と洋の演奏を聞きました。

和の方は世田谷区松原のブローダーハウスでの「ごぜ唄が聞こえる2018」です。
新潟市在住の萱森直子さんが毎年同じ場所、同じ時期に行っているものです。

今回は「石堂丸」がメイン。瞽女歌には抑揚がありません。わからない言葉もでてきますが、いつの間にか語られる物語の中に、自分自身がいるような錯覚にとらわれます。

我が故郷、旧黒川村の特別養護盲老人ホーム「胎内やすらぎの家」で晩年を過ごされた小林ハルさんに惹かれ、そのハルさんから直に伝えられた瞽女歌を歌う(萱森さんは、師匠は歌うとは言わなかった。読むんだと言われてましたと)萱森さんの演奏をまた聞いてみたいと思うのでしょうか。

三味線を抱え、農・山村を巡る盲目の女旅芸人に、視覚障害者の自立の原点を見るような思いがします。

このごぜの姿を後世に伝えるべく、小林ハルさんをモデルにした映画「瞽女」の製作が進められています。公開は2020年。

監督の瀧澤正治さんともお目にかかり、音ボラネットも協力団体として、名を連ねています。

みなさん!一緒に応援しましょう。

さて、翌日には、国際基督教大学(ICU)のチャペルでのパイプオルガンの演奏を聞きました。

ICUと言えば、音訳やテキスト化を通し、応援している、我らが糸野海生くんです。
「2017年度オルガン講座修了コンサート」に出場です。

最後の二人の女性は、プロを目指しているとかで、聞き応えのある演奏でしたが、海生くんも負けてはいません。
ヨハン・セバスチャン・バッハの曲を聞かせてくれました。

プログラムには、「音楽を聴かないで下さい。絵を描くようにオルガンを奏でます。耳を澄まして見てください」とありました。海生くんらしい表現だと思いました。

ところで、いつもチャペルのオルガンの大きさに圧倒されます。音が天上から降り、地から沸き上がってきます。音の厚みという一点をとらえても、この楽器は独特です。日本人の体型には、向かないのではと感じるところもあります。

ある演奏者が「自分自身がオルガンに飲み込まれてしまう恐怖を感じることもありました」と書いていましたが、何となくわかる気がします。

この海生くんも今年、ICUを卒業し、無事大学院に進むことになりました。本当におめでとうございます。

ハンディもあり、あの細い身体でどれだけ神経をすり減らし、頑張ってきたことでしょう。

「十分頑張っているのだから、たまには、はめをはずしてもいいのよ」という私に「いやあ、えへへ」と応える海生くんです。

音ボラネットの海生くんファンのおばさんたちの声でもありますよ。これからも、みんなで応援しています。

さて、高知の藤原さんのお嬢さんが青山学院大学に合格したそうです。
10周年記念総会の懇親会にお父さんを迎えにきた彼女を海生くんに紹介したことを思い出しました。

若者の頑張りに勇気をもらいました。ありがとうございました。
これからの人生にも幸あれ、と祈ります。

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