No.463 デイジー教科書事例報告会

日本障害者リハビリテーション協会主催の平成30年度音声教材の効率的な製作方法等に関する調査研究事業「デイジー教科書事例報告会」に、当事務局の鶴岡さん、松本さんと共に参加しました。会場は、戸山サンライズです。

昨年12月の有楽町マリオン朝日ホールで開かれた障害者週間連続セミナーの中の「読み書き障害児の教育支援」にも参加していましたので、失礼ながら、さほど新鮮味はありませんでした。

デイジーユーザーである立命館大学の学生さんの発表と大学入試センターの南谷さんからの「センター試験及び新テストにおける受験配慮でのIT活用」は、興味ある内容でした。

デイジー教科書の利用者が当初の80名から本年度は1万人を超える見込みで急速に普及しつつあるということは、前回も伺いました。ボランティアを増やしたいという話も出ていました。

必要としている児童・生徒に十分行き届かないのであれば、音訳者として何ができるのか探りたいというのが、私の毎回の参加理由です。

しかしながら、よくわかりません。報告会ですから、私のような部外者には、致し方ないのかもしれませんが、敷居が高いと言わざるをえません。

今後のデイジー教科書のありかたと普及についての話を聞きたいと思いました。

当事者の保護者や、島根県からわざわざ参加の先生の質問に丁寧に応えられる方がいらしたらと少し残念でした。

帰り道、すでに教科書作りに参加しているボランティアの話を聞きました。

音訳ボランティアが片手間にできることではない。機材をそろえるのが大変。お金がかかる。よほどPCに精通していないと難しいと。私としては、ますます怖じ気づいてしまいました。

音訳講師の方が参加していました。初めて、マルチメディアに取り組んでみようかと来てみたけれど、チンプンカンプンでしたと。

研究者も当事者も保護者等も含めた忌憚のない情報や意見交換の場が必要ではないでしょうか。子どもたちの笑顔のために、お役にたちたいと思っている人たちは、たくさんいるはずです。

今まで、何度もお話を伺いましたが、名刺交換できずにいた、サイエンス・アクセシビリティ・ネットの鈴木先生とお話ができました。

伊藤忠記念財団の電子書籍「わいわい文庫」のことを話しました。児童書が少ないことを懸念していますと。これはおっしゃる通りです。私もまったく同感です。

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