No.60 ある行政から…

ある日、とある区の障害福祉課の担当職員の方から電話をいただきました。インターネットで検索していて当音ボラネットを見つけたということでした。

予算がつけば視覚障害者へのプライベートサービス(手紙、請求書や領収書を音訳する)を始めたい。こういったものへのニーズはあるのか?音訳者への講習会を開きたいが講師を紹介してもらえないか?といったおたずねがありました。

生活情報や専門情報への希望が多いのに、対応しきれていない現状があるということに驚かれていました。ましてや生活をしていく上で欠くべからざるプライベート情報に関する依頼は多いということもお伝えしました。

講習会のことは、すでに活動をしている音訳者であれば、あえてそのことだけの講習会をお金をかけて開かなくても良いのではとお話しました。

何よりも大切なことは私たち音訳者には音訳をすることで知り得たことを家族をはじめ、誰にも話してはいけないという「守秘義務」のあることを徹底してご指導いただくことです。

以前、「カルテを読んで」という方からの連絡があり地元の音訳グループを紹介しようとしたところ、地元はいやだ、地元の人には知られたくないと、わざわざ遠くに依頼された方の例も話しました。ともかくも行政がこういったことに取り組もうという姿勢は大いに歓迎したいし、協力をしたいとお伝えした次第です。

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