No.108 渡辺勇喜三先生 講演会

10月8日(木)都内も日本縦断の台風のおかげで各交通機関が大混乱。お昼頃までには、何とか突風も収まり、文京区の三療音訳会主催の渡辺勇喜三先生の講演会が無事開かれました。長く文京盲学校で教鞭をとられ、現在は日本点字委員会、、医学用語点字表記専門委員会委員長のお立場です。

三療音訳会の立ち上げからご指導下さり、今は栗原先生にバトンタッチされています。ようやくご自身の時間が持てるようになり、、取りためてある「源氏物語」の勉強を始めたいとおしゃる。その他の分野にも造詣に深く、横文字のスペルもスラスラ。すばらしい方がたくさんいらっしゃいます。

初めに音訳についての一般論、続いて医学関係文書等の音訳についてお話しくださいました。中で「物によって、あえてゆっくり読んでいるが、利用者はどんな聴き方しているのか」という質問がでました。「読み手のふつうのペースでよい。私は1.5倍速で聴いている」とのこと。ものにもよるでしょう。個人差(特に若い人と年配の人等)もあると思います。倍速ないしは3倍速で聴いている人もいます。利用者も聴き方もさまざまだと再確認しました。何事も一律ではない。答えはひとつではないことの方が多いのが音訳の世界ではないかと思います。色々な立場の方のお話を伺うたびに新しい気づきがあります。

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