No.206 講習会の開催

7月2日、3日の両日にわたり、読み書き支援員養成基礎講習会が開かれました。大活字文化普及協会 読書権保障協議会の主催です。品川区の協力により区内の小中一貫校の荏原平塚学園が、会場となりました。締め切り間近に読売新聞に取り上げられたこともあり、定員を大幅に超える申し込みがありました。全国音訳ボランティアネットワークは、この度の事業の数多い後援団体の一つです。

「できることは、何でもやろう」というポリシーのもと、協力しています。会員さんも多数参加していました。誰かのお役に立ちたい、ボランティアを始めたいという声が多数存在する現状を、背景に、男性や若い方も見受けられました。

なかでも、宮城県石巻市の方の「被災地の中でも、恵まれている私も、何かお役にたてることがあればと、参加しました」との声に心打たれました。

当初、私は、この支援員について、少なくとも「読む」ということに関しては、時間やお金をかけて、養成しなくても、声を出すというスキルのある音訳者を活用すべきだと考えておりました。

しかし、私たちの音訳スキルは「明瞭に伝える基礎技術」としては、重要ですが、情報支援としての「読み」は、音訳とは別の技術が必要だということを教わりました。

的確な目の代わりですから、相手が聞き違えずに理解できること。「電話を聞いているだけでみているのと同様に資料が、素早くわかることが目標」と、長年、京都ライトハウスで読み書き支援を行ってきた、加藤俊和さんが、おっしゃっていました。

守秘義務についても、しっかり認識する必要がありますので、「読む」ということに対する、今回のように系統だった講習会が必要だと思いました。初心者も音訳のベテランも関係なく。そして、利用者が安心して、読み書きを依頼できる、支援員にならなければいけないと思いました。

2日間、みっちり勉強させていただきました。参加のみなさんの静かな熱気が伝わってきました。残念ながら、講習会修了後の受け皿があちこちにあるわけではありません。

しかし、受け皿作りが先か、支援員養成が先かという単純な問題ではありません。受け皿ができるまで、待っているわけにはいかない現状もあるわけです。田中章治さんの「安心して頼めるところが、身近にあれば」との声は、正に利用者の切実な願いです。

定員オーバーのためにお断りした方、当日のNHKテレビの放送のおかげで関心を持ってくださった方たちのために、第2弾の開催が、至急検討されています。私のところにも、「この講習会をぜひ、東北でも、やってください」と いう声が寄せられています。

さまざまな地域からの受講者の増加、そして連帯を表明している政治家のみなさんの存在。きっと、図書館や行政も動かざるをえなくなると思います。

私も含め、参加者ひとりひとりが、二日間で得たものを、どんな形であれ、発信していくことも大切ではないでしょうか。

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