No.248 ロービジョンと読書環境について

今回で37回目となる、出版UD研究会に参加しました。
広島大学の氏間和仁先生が、ゲストスピーカーです。「ロービジョンと読書環境について」というテーマのもと、参加者のiPad体験も含め、お話を伺いました。
まず、「ロービジョンとは、治療や屈折矯正等を施してもなお、何らかの原因によって視機能が十分に発揮できず、読書や書字、歩行等の生活上のさまざまな活動に、永続的な困難を生じる状態」という定義づけがありました。
一言で、視覚障害と言っても、全盲でも先天盲もあれば、中途失明もあります。
ましてや、ロービジョン(弱視)にいたっては、多様な見えにくさがあるということを、改めて実感しました。
特に私は、iPadを使って画面上で白黒反転や文字等の拡大、特殊メガネでの見えにくさの体験をしたことが、一番印象に残りました。
今の視力を最大限に利用し、学習や読書等ができるツールとして、iPadに対する期待は大きいと感じました。
今回は、テーマがテーマなだけに、多くのロービジョンの方が、参加していました。
みなさんの感想として、「すでに購入済みだが、使い方がわからなかったのが、よくわかった」 「生活が楽しくなった」等、好評でした。
しかし、「文字が大きくなって、見やすくなったのはいいが、操作するのに視力が必要」という声には、複雑な思いを抱きました。
少数のユーザーのニーズに対応したモノ作りは、メーカーにとっては、大変でしょうが、大切なことです。ぜひともさまざまな声に、耳を傾けてほしいと思います。
そして、氏間先生たちが、やっていらっしゃるようなiPad体験会が、各地で開かれるようになるといいです。
パソコンボランティアのように、iPadボランティアがあったらいいですね。
今回も、仙台、静岡はじめ、韓国からの留学生等々、熱心なみなさんで会場は一杯でした。
いつも感じることですが、ここに集まってくるのは、私のような音訳ボランティアおばさんも含め、実にさまざまな立場のみなさんですが、同じ志向性を持った人たちだと思います。
つまり、学び情報交換しながら、何かできないか、何かをやりたいと思っている人たちです。
何かの時には、協力・応援をお願いしたいですし、私たちが、できることがあれば、ぜひやりたいと思います。
一回より二回、二回より三回、直接顔と顔を合わせることで、お互いへの理解が深まります。
結果、的確なアドバイスもいただけます。
ここでの出会いから始まり、今につながっている方たちが何人もいらっしゃいます。
こういう場を提供くださっている座長の成松さん、関係のみなさま、そして、参加のみなさまに、心からの感謝を申し上げます。

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