No.252 テキスト化プロジェクト

事の始まりは、あの3、11直後のことでした。
高知市内の藤原さんからの依頼が地元の音訳ボランティアの松田さんを通じて、私に連絡がきました。
厚労省のホームページから、毎日出される震災情報が、そのままでは、合成音声で読み上げることができない。
PDFファイルをテキストファイルに変換しないと、使えないと言う話で、その作業をやってほしいというようなことでした。
文字情報を音声(肉声)に換えるのが、私たちの仕事。音訳者が、そこまでやるの?というのが、私のなかの素朴な疑問でもありました。
しかし、藤原さんご自身も視覚障害をお持ちなのに、日頃から、全国の仲間に情報提供している方です。
ここでも、あちこちに当たり、たどり着いたのが、私たちのネットワークだったというわけです。
大震災直後ということもあり、このコーナーで私が、呼掛けたとこら、一般の方々からの反響が多くて、びっくりしたことが、思い返されます。
こんなやり方だと、簡単だとか、お手伝いしますとか、ありがたい申し出でした。
通常の私たちの音訳は、どんなに急いでも2~3ヶ月は、かかります。このことを通して利用者のみなさんにとって、最も早い情報収集の手段は、これだと気づかされました。
その後も多くの利用者やボランティアと会い、情報交換し、正式にこの分野の活動を始めようと思いました。
そして、テキスト化プロジェクトを立ち上げました。当初から精力的にこの活動に関わってくれている北九州市の大木さん、事務局の黒田さんを中心に動き始めたのです。
この大木さんは、研究熱心ですし、かなりのスキルを持った方です。黒田さんも校正のスキルはかなりのものです。
さて、会報でもお知らせし、6月1日の研修会で、チラシを配布、協力を呼掛けましたが、いつも通り、反応はなし。
声を使うことを専らにしてきた音訳者にとって、抵抗のあることかもしれません。
協力してくださる方は、会員であろうがなかろうが、音訳者であろうがなかろうが、個人、団体でもかまいません。
まずは、名簿登録をし、依頼があったら、その時に対応できる人に作業を、お願いします。
このことだけをやるというような人は少なくて、それぞれの日頃の活動があるわけですから、なるべく個々の負担を少なくしたいと考えています。
また、個々のスキルも違いますので、無理のない分業で、かまわないと思います。
年内中には、講習会も予定しております。
取り敢えず、興味のある方は、ぜひ登録を。
藤原さんも「ニーズはあるのに、対応してくれるところが少ない」と、言っています。
ここにきて、嬉しいことがありました。
多摩市音訳グループ繭の幸野さんに送った、私のSOSのメールを、幸野さんの長年の人脈で、あちこちに転送してくださったそうで、協力したいと手が挙がりはじめました。
小樽市の軽部さんからも、まずは個人でと、名乗りをあげてくれました。
本当にありがたいことです。
私は常々、みんな同じことをしなくてもいいのではと、考えてきました。それぞれが独自性を持つべきだと。
みなさまと一緒に、このテキスト化プロジェクトを根付かせ、育てていきたいと思います。
ぜひ、よろしくお願いいたします。
    6月1日の研修会で配布されたチラシ はこちら←です。

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