No.259 UD出版研究会

毎回、心待ちにしている出版UD研究会です。
今回は、ゲストスピーカーに、日本IBMの浅川智恵子さんをお迎えし、「情報アクセシビリティの世界から見た書籍のアクセシビリティ」のテーマの下、お話を伺いました。
浅川さんは、数少ないIBM最高技術職である、IBMフェローのお一人です。障害者や高齢者を含むすべての人が、自由に、IT機器を操作できるようにするための技術の開発等に取り組んでいます。
参加者は、いつにも増して、実に多彩です。千葉の松本さん、吉岡さん、当事務局の柳下さんも参加。
更に、6月の長岡京市での「4しょく会」のイベントで、知り合った大阪の春日井さん、京都の小林さんも、わざわざ上京。いつになく心強く嬉しい会でした。
ところで、あの大震災からこの方、ほそぼそとしかし、粘り強く活動を続け、この度、正式に「テキスト化プロジェクト」を立ち上げたものですから、その辺のお話には、とても興味がありました。26文字しかないアルファベットに比べ、日本語の読み上げは難しいとのこと。
アメリカでは、私たちが今、行っているような作業を経て、電子書籍フォーマットに変換すると、ベストセラーが出版翌日には、読めるのだとか。日本語は難しいですね。
マイノリティな視覚障害者だけではなく、高齢者にも「耳で聞く」ということを広げていくということも必要とのお話には、大いに共感しました。
浅川さんたちには、研究を進めていただき、誰でもが速やかに情報が、手に入るような時代を、作ってほしいと思います。それまでは、音訳ボランティアといえど、社会の隙間を埋めるお手伝いは、していきたいと思いました。
さて、浅川さんは、プライベートでも海外に行かれることが、多いそうです。
先日もイタリアに行かれたそうですが、出発前に「地球の歩き方」は、音訳されていないか、電子図書館のサピエを検索。当日、私たちにも画面を見せてくれたのですが、ありません。似たようなものはありましたが、いかんせん、古すぎ。ガイドブックですから、古くては、意味がありません。
ちなみにこの本は、我が家にもあります。バックパッカーで世界一周した愚息も重宝したようです。
A5版?で550ページくらい、毎年改訂版が出されています。言わずもがなですが、写真、地図、イラストがふんだんに使われています。
浅川さんは、「こういうのがあるといいのに、誰か読んでくれないかなあ」と言っていました。
この話を伺って、正直少しホッとしました。浅川さんのような「スーパーレディ」でも、やはり、肉声の音訳を必要とすることもあるんだと、妙に納得したことでした。
今回も、先端のお話、勉強になりました。ありがとうございました。

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