No.604 瞽女唄コンサート

今年もまた、「広沢里枝子瞽女唄コンサートinこうのす紫苑VoL.7」が開かれました。

北鴻巣までは、新宿から湘南新宿ラインに乗れば、乗り換えなしでいけますが、我が家からは、遠い。

更に駅から会場の「カフェ・ホール・ギャラリー・紫苑」までは、徒歩だと20分、タクシーがあるわけではなく、アクセスは決していいほうではありません。

荒川土手は、菜の花の黄色で埋め尽くされていました。一年ぶりのこの景色。

開始前、一緒に参加した知人と菜の花の小道を散策しました。

アクセスはよくない会場ですが、いつになく視覚障害の方も多く、土間にまで椅子が並んでいました。

今回で7回目だそうですが、継続は力なり、ですね。

さて今回のお客さまは、新潟県在住の遠藤恵子さん、広沢さんより若い方ですが、姉弟子だそうです。

ともに萱森直子さんの「さずきもん」のメンバーです。

幕開けは、門付け唄「どどいつ」。

楽しみは、段物です。祭文松坂「八百屋お七」。

一の段を遠藤さん。二の段を広沢さん。

一の段は「新津組の節回し」で、ニの段は「長岡瞽女屋の節回し」で唄ってみますと、言われましたが正直、あまり違いがわかりません。

言葉の一つひとつが、ちゃんとわかっているわけでもありません。

でも、目を閉じれば、今は消えてしまった風景の中を旅する瞽女さんたちの姿が、見える気がします。

小林ハルさんは、「演じることはしない。その身になって唄うんだ。お七ならお七の身になって唄え」と言われていたそうです。

何度聞いても、瞽女唄って奥が深いし、同じ唄でも唄い手によって違います。

広沢さんは、ふだんとても優しくお話なさいますが、いざ瞽女唄となると、力強い太い声で、聞く者の心に届けとばかり唄われます。

小林ハルさんが亡くなって、瞽女さんはこの世から消えてしまいましたが、それを受け継ぐ人たちがいるかぎり、瞽女唄はなくなりません。

広沢さんが、歌い継ぐ意味は大きいと、いつも思います。

来年はまた、「八百屋お七」の次の段を聞かせてくださるそうです。楽しみです。

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