No.400 大分から佐世保へ

全日盲研2日目、終了間際に会場のホルトホール大分を後にしました。大分駅から博多に出て、更に佐賀を経て佐世保へ。
佐世保では、佐世保音声訳の会のメンバーとの交流が待っています。

昨年の当会の総会開催直前に、佐々木喜美枝さんと平嶋仁子さんから会員申込がありました。佐々木さんはどこかに音ボラネットのような会があるはずだと思っていたそうです。
北川和彦先生が「北川通信」を送る際に、当会のリーフレットを同封してくれました。それを手にして、これだと思われたそうです。

早速二人で総会への申込みをしたものの、佐々木さんは、体調不良で参加できなくなり、一人平嶋さんが、総会終了後のテキスト化プロジェクトメンバーの集まりにも参加。
精力的に情報を集めて、帰途につきました。

その後、福岡の大木さんとやり取りを重ね、大木さんいわく、音ボラネット初のテキスト化の通信講座の一期生、となりました。
長崎県視覚障害者情報センターでのテキストDAISY製作グループの一員としても頑張っています。

一方の佐々木さんは、総会にこそ参加できなかったものの、新しい情報を得たいと、会報を心待ちにし、来年2017年の総会に期待してくれています。

そんなこんなで4件目の「藤田が参上」となりました。
予定を教えてと言われ、佐世保到着から長崎空港出発までお知らせしたところ、室内での交流会はもちろんのこと、戸外でも交流会ができますと、事細かに予定をたて、みなさんとの交流会スケジュール表を送ってくれました。
恐縮の極み。

佐々木さんいわく、忙しくてみんなで食事もしたことがないと。
遠路はるばる情報を携えてきてくれる藤田と、この機会を使ってみんな一緒に遊びたいのです、と。
みなさんの優しい思いやりに涙が出るほどです。

先ずは夕刻の到着に合わせ九十九島クルーズです。
実際の島の数は208。佐世保港の外側から北へ25キロにわたり、島々が点在します。
漁船のような感じの船ですから、遊覧船とは違い小回りがききます。おかげで白地に紅色の斑点のあるカノコユリを見せてもらいました。
波一つない穏やかな海、まるで墨絵のように遠くいくつもの島影が重なります。太陽が沈むまでの1時間は、夢心地でした。

翌日はテキスト化の話もあり、大木さんも合流。
ボランティアセンターでの交流会です。

井の中の蛙ですからと、みなさん熱心に話を聞いてくださり、質問もたくさんでました。年齢制限で、読みばかりではなく校正や編集も引退。寂しい思いをしていた高齢の、しかし実にかくしゃくとした数名の方が、テキスト化の活動について、ひと花もふた花も咲かせられますと笑顔が弾けました。頼もしい限りです。

このあとは、それぞれの活動の足であるマイカーに分乗し、有田へ移動。車の中でもさまざま意見交換。そして柿右衛門窯などなど、目の保養をさせてもらいました。

ずいぶんとみなさんには、ご負担をかけたかと案じましたが、楽しかったと言っていただきほっとしました。
ほんとうにみなさん優しいと思います。私のようなものの話を喜んで聞いてくださる、感謝です。

今もあの九十九島に沈む夕陽が瞼に浮かびます。
お世話になりました。
ありがとうございました。

One thought on “No.400 大分から佐世保へ”

  1.  お忙しい中、佐世保音声訳の会においで頂き感謝申し上げます。 藤田さんのお話を聞き、長老の会員の方が探究心と好奇心をいっぱいにして、テキストデージーなど新しいことに取り組みたいと意欲的な姿勢を示されたのをみて皆も元気をいただいたと思います。
     新しい会員がなかなか根ずいてくれず、会を運営することが難しい状況にあって、先輩の方々の頑張りには本当に頭が下がる思いです。 これから音訳の世界も合成音声化が
    進み変革の時を迎える中、私達も常に新しい情報を取得して研鑽に励みたいと思います。
     藤田さんの今後の益々のご活躍を西の果ての地よりお祈り申し上げます。

佐世保音声訳の会 岩男 栄子 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です