No.492 リモートの夏

私たちが日頃お世話になっている、東京ボランティア・市民活動センター(ボラセン)から「夏のリモート・ボランティア2020」(リモボラ)に参加しませんかと、声をかけていただきました。

毎年「夏の体験ボランティア」として実施していたものを新型コロナウイルスの感染予防のために中止。その代わりに「リモボラ」を実施することに。

このコロナ禍で、音訳は厳しい状況下にあり、DAISY図書の完成数は、平時の何割減かになった。

反面、テキスト化プロジェクトへの依頼が、いつもの3倍超になりPJのメンバーがフル回転しているということを、ボラセンの職員の方に話したことがきっかけになりました。

チャレンジ!「本のテキスト化」〜視覚障害者のために!というキャッチコピーで参加することに。運営委員の松倉さんに、白羽の矢をたてました。

参加希望者には、ZOOMで事前ガイダンスを実施。中学生以上、15人程度の参加者を想定。作業後は、当会が最終確認し、それぞれのデータをまとめ、一冊の本をテキストデータとして完成。それを国立国会図書館に提供することにしました。

単なる体験型ボランティアではなく、国会図書館にあげることで、参加者が作成したテキストを視覚障害者等に利用してもらえるというところまでつなげたことで、より多くの参加者が集まったのでしょうか。想定外の希望者数となりました。

急遽、第一弾と第二弾に分け、各20名で打ち切りとしました。

更には、名前をあげれば、誰でも知っている大企業や、外資系の企業9社からも参加希望がきました。社員さんがボランティア体験をするということです。

こちらは、一般募集枠とは別に、9月以降に実施することに。

大変なのは、白羽の矢を立てられた松倉さん。一般枠はともかくも、企業さん相手ということは、普段の活動では、ほとんどないことです。同じ事務局のテキスト化プロジェクト担当の猪俣さんと連携し、更には、ボラセンで企業さん相手のベテラン担当の方から、都度、貴重なアドバイスをいただきながら、涼しい顔で進めてくれています。頼もしいかぎりです。

選書もベストです。ちなみに、一般枠の参加者には、ショーペンハウアー「読書について」,佐藤聖一「図書館の障害者サービス」に決めてくれました。

今後、参加者の中から一人でも一企業でも、このテキスト化を続けてくださる方々が、出てくることを、期待したいと思います。

大切なのは、利用者の読書等の環境への理解を深めていただき、手弁当で支援しているボランティアのことも知っていただけると嬉しいです。

それにしても、当会で単独で企画・募集しても、こうはいきません。ボラセンだからの、一言に尽きます。貴重な機会を与えてくださったことに改めて感謝します。
そしてこの夏、リモボラに参加のみなさまにもお礼申し上げます。

ところで、この模様は、共同通信社の藤田さんに、取材をお願いしました。どこかで記事を見つけた方は、お知らせください。

藤田さんには、いつも協力していただき、ありがたいかぎりです。

コロナと猛暑と、いつまで続くのでしょうか。
負けずに頑張りましょう。

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