No.493 アンケートから見えてきたこと

近くの遊歩道に、何本もの金木犀が植えられています。
今年は花付きがいいのか、小さな花がびっしり。むせ返るような香りがします。花に酔うとは、こういうことを言うのでしょうか。

秋は、進んでいます。

さて、みなさまには、5月のメールアンケート、それに続く書面でのアンケートと、ご協力をいただきましてありがとうございました。お寄せいただいたものを、一生懸命読んでいる最中です。

集計結果は、12月後半の会報発送に間に合うようにと準備を進めています。ほとんどか、長文ですから、まとめに悩んでもいます。

ところで、視覚障害者等のみなさんの情報保証を、末端で支えているのは、音訳者・音訳ボランティア(以下音訳者)です。

現状、音訳者の高齢化に対して、若い人が入ってこない、定着しないということが続いています。音訳者の減少が、問題になっています。

更にそれに追い討ちをかけるような事態が、生じていることが、アンケートから見えてきました。

PC録音ができる人、その上、自宅録音ができる人となると限られており、一部の人にのみ負担がかかっている。

読める人なのにも関わらず、それに参加できない人が忸怩たる思いをしている。

また、全員で集まることもできず、双方で楽しみにしている利用者との交流会も中止。モチベーションが、上がりにくい状況になっています。すでに、会を辞めた人がいます。

今後何人の人が、この音訳の世界を去っていくのか、多くの方が不安に駆られています。

このことは、音訳界を揺るがす、重要な問題です。至急に手を打たざるを得ない状況ではないでしょうか。

公共図書館も点字図書館も利用者も音訳者も、そして行政の担当者も集まって、対策を考えないといけません。

みなさまからの貴重なアンケートの回答を基に、実態を共有し、話し合えたらと思っています。

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