No.593 青木陽子氏の講演会

久喜市音訳の会コスモスライブラリー結成40周年記念「青木陽子講演会」に事務局の松本さんと参加しました。

コスモスライブラリーの担当者から、こういう会を開催予定だが、せっかくなので全県下の音訳ボランティアに周知したい。

音ボラネット加入の埼玉県内の会員を紹介してほしいと連絡がきました。

残念ながら、全ての音訳ボランティアが加入しているわけではないこと、会員であってもアドレスの登録がないところもあることをお話し、把握の範囲で、お知らせしました。

当会の発足時には、県内にネットワークが存在しました。事務局でまとめて著作権許諾の手続きを行なっていたという先駆的な活動が行われていました。

私も一度、呼んでいただいたことがあります。

しかしその後、後を継ぐ若い人たちがいないということで、解散してしまったことは、とても残念なことでした。

コスモスライブラリーの担当者の方は、今後のネットワーク化も視野に入れたいと言われていましたが、なかなか大変なことです。

期待し応援したいと思います。

さて、青木陽子さんのことですが、全盲の日本語教師であり、アジア視覚障害者教育協会会長という方です。

中国・天津に視覚障害者のための日本語訓練学校を設立。

テノール歌手であり笛奏者の楊 雪元さんも教え子です。

数多くの受賞歴がありますが、中国政府からの友誼賞は、嬉しいものだったことでしょう。

有名な方ですから、前から存じ上げてはいましたが、青木さんの半生を描いたミュージカル「赤いハートと蒼い月」を鑑賞、ご挨拶したのが、きっかけです。

その後、ある集まりでお会いし、お話をしました。

「終わりなきレジスタンス〜内なる活力に従って生きる〜」は、大変に興味深いタイトルです。

型にはめられるのが、一番イヤ!とおっしゃる。娘として、母として、妻として、女性はこう生きるべきだという、世間の常識に抵抗してきた。視覚障害者だからということに、抗い続けてきた半生。

新川和江の「わたしを束ねないで」が好き、そして、社会を変えるために戦った津田梅子が、「オシ」ということを伺い、なるほどと納得しました。

その抵抗 レジスタンスが、青木さんの生きるエネルギーだと強く思いました。

あっという間の2時間でした。

会場には、地元のケーブルテレビが入り、参加者は、音訳ボランティアは、いうに及ばず、視覚障害のみなさんや一般の市民の方たち。

中には、市会議員の姿もありました。100名以上が集まっていました。

音訳ボランティアだけではなく、さまざまな方たちを巻き込んだ理想的な会だと、感動しました。

コスモスライブラリーのみなさんの努力に敬意を表します。

社会福祉協議会が全面的に協力してくれたそうで、これも日頃のみなさんの活動の賜物でしょう。

思いがけず、会場で、またバス停や駅のホームで、懐かしいみなさんに声をかけていただきました。

お名前は、失念している方もいて失礼しましたが、お顔は、しっかり記憶にありました。

遠方でしたが、参加してよかった。
みなさんまた、ぜひお会いしましょう。

最後になりましたが、
久喜市音訳の会コスモスライブラリーの結成40周年、本当におめでとうございました。

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