区立葛飾中央図書館がオープンしました。3日と6日の2日間、オープニングイベントとして、当音ボラネットの鶴岡さんが代表をつとめる「葛飾音訳ボランティアの会」の皆さんによる朗読会が開かれました。まず図書館ですが、下は各種テナントが入った商業スペース、上は住宅棟といった駅前の複合施設の中にあります。財政面などから今はほとんどこのタイプです。今まで図書館に縁のなかった人たちも、買い物や食事がてらに立ち寄るということで、来館者が増えているようです。
さて、朗読会ですが、ベテランさんから初歩の人まで全員参加。落語あり、時代ものありと変化に富んでいて、皆さんの一生懸命さが伝わってきました。私自身朗読の経験がありません。音訳者が朗読会を開くのは、時間がもったいないのではと思っていました。そのための準備に時間をとられるのは、本来の音訳活動がおろそかになる。そんな時間があるなら1冊でも多くの本が読めるのにと思っていました。
しかし、あちこちの朗読会に出席させていただいて、少し考えが変わりました。みなさん生き生きしてるし、楽しそうです。音訳は地味だし、孤独な作業だし、日々黙々と音訳に勤しんでいる人たちにとって、たまにはこういうことがあってもいいのかもと思った次第です。「私たちは、あくまでも利用者のための音訳が目的なのだから、日頃の活動に支障のきたすことのないように、今回の朗読に取り組もうと確認しあいました」と言う鶴岡さんの一言が心に残りました。