No.472 特別講演会

暑中お見舞い申し上げます。毎日本当に暑いですが、皆さまお変わりありませんか。暑さのなかに、地震あり、台風ありで、心休まりませんね。

さてそんな中、港区ヒューマンぷらざへ。認定NPO法人エッジ主催の特別講演会に参加しました。講師は、落語家 柳家花緑さんです。自身がディスレクシアであることを公表しています。国内の著名人で、ディスレクシアを公表している人を、私は他に知りません。

初め、花緑さんを音ボラネットでもお呼びできないかと考え、エッジの代表の藤堂さんに紹介していただくつもりでした。講師料を伺い、びっくり。それはそうですね。最年少で真打ちとなり、人間国宝柳家小さんのお孫さんで、舞台やテレビでも活躍中の方ですから。

ともかく立て板に水とはこのこと。話が上手すぎます。前半は立ったまま、講演。後半には、高座に上がり落語を二題。喋り倒しでした。こんなに笑ったのは久しぶりです。

私は落語には疎い人間です。花緑さんのことも一年くらい前に、新宿の南部さんに教えてもらったのが始まりです。そんな私が、当然なのですが、この人は喋りのプロなんだと、しみじみ思いました。

ところでご自分が、ディスレクシアだと知ったのは、4~5年前だったそうです。子どもの頃は、ともかくじっとしていない、ともかくおしゃべり。先生から叱られてばかり。音楽と図工以外、勉強は苦手だった。他の子ができることができない。自信が持てなかった。

しかし、9歳から落語を始め、バカだったけど、落語のできる小林(本名)くん、ということで、いじめられなかったと。「小さんの孫」ということも大きかったでしょう。

落語は、口伝なので稽古で師匠が演じてくれたものを録音し、それを聴いて稽古をした。またノートに平がなだけで書き写したりして覚えたそうです。

障害だったと知って初めは、自分も周りも受け入れるのが、大変だった。しかし安心もした。自分を知るということは、大事だ、とも。

夏休みのためか、親子連れが多く、子どもからの質問にも、丁寧に応えていた姿が印象的でした。

「読み書きが苦手なんていうことは、ほんのわずかなこと。人として生きる上で関係ない。自分の心は、自分で決めるもので、人に決めてもらうものではない」との一言が心に残りました。貴重な会でした。

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