No.314 音訳未経験のみなさん対象の講演会 

2回目の総武本線の旅です。 昨年は、あの3.11の大震災で千葉県内で唯一、津波による犠牲者が出た旭市の図書館に伺いました。 そういえば、図書館の敷地内に作られていた仮設住宅は、どうなったでしょうか。そこでの生活を余儀なくされたみなさんは、その後、落ち着いたくらしをされているのでしょうか。車中でそんなことを考えました。

さてこの度は、その旭市より少し東京寄り、物井というところで下車。佐倉南図書館にお邪魔しました。  今までの講演会は、すべてと言っていいくらい、現在活動している音訳ボランティアのみなさんに向けたものでした。 今回のように、「音訳ってなんですか」という方たちに対してというのは、初めてです。市内の志津図書館との共催ということです。 定員は30名。男性もちらほら。 この私の話の反響いかんで、次の音訳者養成講座を準備しようかという意味合いのもののようでした。 因みにこちらは、障害者サービスが行われていない公共の図書館です。これからということで、若手の職員の方たちの頑張りに期待したいと思います。今回で一歩を踏み出したわけですから。

内容としては、敢えて厳しい話をしたつもりはないのですが、「なかなか厳しいものですね」と言われました。 視覚障害者の目の代わりであり、自分が読みたい本を読めるわけではないということ、聴読にたえられる録音物が製作ができるようになるためには、「日々精進」の世界だということなど、話しました。 それでも、「音訳の大変さ大切さを、わかりやすく、厳しく、ユーモアを交えてお話いただき、大変勉強になりました」と言っていただきました。 また、半数以上のみなさんが、次回の参加を希望されているそうです。もちろん「簡単にできるものではないとわかり、次回の参加を迷っています」とか、「入れ歯なので、お役に立ちそうにもありません」という方もいらしたそうです。 この受講生の中の何人かでも音訳ボランティアとして、活動を始めたという後日談を伺えたら嬉しいです。駅からの送迎、お昼の用意など、お世話になりました。 ところで市民向けの広報番組「チャンネルさくら」で講演会のことを放送してくれるということでした。2時間すべて撮影し、5分の番組に。どんなふうにまとめていただけるのか、楽しみです。一人でも多くの方に、「音訳」について、知ってもらえることは、ありがたいことです。

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