No.173 シンポジウム参加

12月6日、都内で大活字文化普及協会主催のシンポジウム「全ての人が読書・読み書きできる方法を考える」が開かれました。午後外せない私用のため午前のみの参加となりましたが、大変有意義な会でした。

全国の図書館で視覚障害者や高齢者など、読み書きに困難を伴う人のために代読や代筆のサービスを行っていこうというものです。 主に日常生活上必要な地域の回覧物、家電や携帯、パソコンなどの取り扱い説明書、手紙や貯金通帳等々の代読。各種申込書、手紙や宛名書き等の代筆です。

数少ない例ですが、すでに墨田区では図書館職員が自宅を訪問してサービスを行っています。ここには障害者サービスに熱心に取り組んでこられた山内薫さんがいらっしゃるからだと思います。 ところで読書権保証協議会会長の岩井和彦さんは、「情報にアクセスする権利や読書する権利が、基本的人権だとすれば、それをサポートするのはボランティアではない。守秘義務を含めた契約関係に基づく情報支援者だ」とおっしゃっていました。

何でもかんでも、無償のボランティアでいくべきだとは思っていませんので、大変興味深く伺いました。 「声に出して読み上げる」という技術を持っている私たち音訳者が協力できる分野です。どんな形で協力できるのか考えていきたいと思います。

すでに自宅を訪問して対面朗読をしている音訳ボランティアのみなさんがいる現状もあります。ですからボランティアではだめだというのではなくまずは、地域の活動を大切にしながら、少しづつ理想に近づけていけばいいのではないでしょうか。 ともかくせっかくの取り組みです。いろいろな人たちを巻き込んでいくべきです。特に多くの図書館関係者に周知していくべきではないでしょうか。

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