No.269 シンポジウム「もっと知ろうデイジー教科書を!」後日談

マルチメディアDAISYに初めて出会った時、とにかく編集が大変という印象を持ちました。
この分野で、もし音訳者が何かお手伝いできることがあるとすると、音源を提供することくらいかなあと考えていました。
しかし、なかなか具体的な話は出てきません。
都内の製作グループでは、分業は難しいというような話でした。
ようやく、音訳者の出番がきました。
伊藤忠記念財団の矢部さんたちが、子どもたちのために、児童書のマルチメディアDAISY化に、取り組むことになり、是非とも音源を提供してほしい、ということでした。
初めてのことで、すべてスムーズに進んだわけではありませんが、この共同作業も、3年目に入ります。
貴重な経験をさせていただいています。
そして、この度のシンポジウムです。
あおもりDAISY研究会の神山先生に、お目にかかりました。
「国語は、肉声が必須」、「音訳ボランティアとの協力」という方でした。
やはり、こういうふうに考えている方がいるということが、嬉しくて、早速に名刺交換をしました。
すぐに、「ぜひ、協力してほしい」というメールがきました。
IMDプロジェクト事務局のメンバーと相談して、テストケースでお引き受けすることにしました。
著作権切れの作品を集めた「青空文庫」のなかから一冊、「夏目漱石」の作品が、指定されました。
ネット上から、プリントアウトすればいいので、原本の受け渡しがなく、楽です。
完成作品は、インターネット上のWebサーバーに、一般に無償公開なさるそうです。
「すぐやる課」のメンバーが、すぐに音訳を始め、すでに一部は、先方におくられています。
「音ボラネットと連携し、訓練された質の高い音訳者のお力をいただけることで、聞きやすいDAISY図書を作れると考えています」と嬉しいメールもいただいています。
更にまた、IMDメンバーの一人は、お子さんが小学校時代に、お世話になった先生に、シンポジウムの資料を、お送りしたそうです。
「今回の資料にあるようなデイジー教科書等については、お恥ずかしいかぎりですが、ほとんど不案内でした。
これをきっかけに少しでも勉強していきたいと思います。
今までの教え子の中には、学習障害や自閉症、ダウン症、アスペルガー症候群などの障害を持つお子さんがいました。また正確に診断されていなくても、特別支援の必要なお子さんがたくさんいます。
すべての子どもたちに、それぞれに合った教育を受けさせてあげたいという気持ちは、常に抱いています。みなさんのような方々が、このような活動をされているということを知り、嬉しいかぎりです」
良き出会いは、良き連携につながります。
それぞれができることからはじめましょう。

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