No.285 第40回出版UD研究会

昨年の9月以来の出版UD研究会が、都内専修大学で開かれました。
「デジタル教科書は、どこまでアクセシビリティを実現しているのか」というテーマで、教科書製作会社の金子さんからのプレゼンです。
技術の進歩は、スゴい!社会が学校が、変化してきています。
さて、デジタル教科書には、指導者用つまり、先生向けと学習者用つまり、児童・生徒用とがあります。
先生用のものだと、児童・生徒は、顔をあげて、画面をみることから、個々の顔がみえるので、子どもの状態がつかめる。
また、他のページにリンクできるとか、拡大もできるとか、紙の教科書では、難しかったことが、即座にできるよさがある。国語の教科書には、朗読の音声再生機が入っている。しかし、まだスタートラインにたったばかりで、紙の教科書はなくなるかという問いには、今なくなったら授業は、なりたたないでしょうと。
私たちの音訳における肉声と合成音声の関係、現状のように見えます。
ところで、算数や数学の教科書は、独自のものが多いのでデジタル化しやすいそうですが、国語は、著作権の問題があり、難しい。この作品は、デジタル化しないという作者もいるので、現実、その作品を抜いたものを作らざるをえないこともありえるとのこと。
また、更なる欠点としては、眼精疲労の問題等があり、子どもたちは、常に管理されている感覚を持つということも指摘されています。
紙の教科書では、内容にアクセスしにくいまたは、できない子どもたちにアクセスしやすい方法で内容を提供できるようにすることを目指しています。
技術の進歩は、日進月歩、正直なところ、私のようなアナログ人間の理解を超えているところもあります。大事なことは、教科書はだれのものかという視点ではないでしょうか。
金子さんたちも、授業参観をなさっているということでしたが、現場の先生の声を最大限取り込む。さらには、現実に難しいかもしれませんが、児童・生徒の声にも耳を傾けるべきだと思います。
いうまでもなく、情報交換の場でもある懇親会は、いつにも増して多才な顔ぶれで、更に有意義でした。

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