No.375 全国図書館大会

昨年に続き、都内での開催となった全国図書館大会に参加しました。
会場の国立オリンピック記念青少年総合センターは、宿泊設備もあり、地方からの参加のみなさんには、便利だったことでしょう。

さて、音ボラネットの会員であり、日本図書館協会(日図協)の監事でもある中山弁護士と一日、障害者サービスの分科会で勉強をさせていただきました。
登壇者、参加者、そして出展のみなさん、懐かしいお顔ぶれを眺めて、つくづくとこの世界は狭いなあと感じたことでした。

さて、特に午前中のテーマである、「合理的配慮の提供と図書館のサービス」は印象深く、伺いました。
2016年4月1日から公的機関等に義務付けられる「合理的配慮の提供」についてです。公共図書館でいうなら、図書館利用に障害のあるすべての人が使える図書館でなければならないし、規則でこうなっているからと断ることができなくなるわけです。
図書館に限らないと思いますが、職員の資質の向上がまず、一番かもしれません。人ですね。
当事者を始め、それに関わるすべての人が、情報交換し、連携する図書館大会のような場が大切です。
学びと気づきの場を共有することが大切だとしみじみ思います。

たくさんの方が、こういう場に積極的に参加してほしいと思いました。
また午後からは、「図書館向け電子書籍サービスシステムのアクセシビリティの現状と課題」でした。
合成音声で読書するスタイルが定着しているといわれましたが、電子図書館システムを保有している公共図書館は2014年で1%程度だそうです。
市販の電子書籍を利用者に提供しようとすると、ベンダーといわれる売り手(販売者、販売店)と契約して、電子書籍サービスシステムを導入する形が主流だとか。

今後、利用者にとって、どれだけ使いやすいものになるのか。
期待したいところです。
いずれにしても時代は進んでいます。
それに対して私たちもどう進化していけばいいのか、みんなで考えましょう。

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