No.389 NPO法人エッジ(会長 藤堂栄子さん)

エッジ主催のシンポジウム「通常学級の中のユニバーサルデザインと合理的配慮」に出席しました。

エッジでは、通常学級の中で、知的にも、また聴覚や視覚にも問題はないのに、読み書きに困難を抱える児童・生徒に音声化した教科書を無償提供しています。そして、このディスレクシアの子供たちを支援する学習支援員(LSA)を養成して、地元港区内の学校に配置。全国に広げようとしています。

私は、このエッジの会には何度か出席させていただいています。
私にとって、この会の最大の魅力は、当事者の話を直接伺えることです。
今回も、そうでした。
特に二人の高校生の話は、勉強になりました。
この二人ですら、それぞれ困難を感じる部分が違います。
一人は丁度、大学受験を終えたばかり。副校長先生がさまざまに配慮してくれたとのこと。身近に理解者がいるのはありがたいです。
またもう一人の女の子は、学校も勉強も嫌いになって不登校気味だったのが、高校に進学。
授業でパソコンとカメラを使わせてほしいと申し入れた際、学校側が、彼女自身でディスレクシアであることをカミングアウトすることが条件だと言われたそうです。
そんなバカな!
国内でどれだけディスレクシアの成人がカミングアウトしていますか?
外国の有名人はたくさんカミングアウトしています。日本は、そういうお国柄?なのだと思います。
人に言われて表明することではないのでは。

同級生や保護者から、「何であの子だけ?」「公平ではない」と言われることを恐れているのではと勘ぐってしまいます。
勇気ある彼女に喝采です。
大学受験の男の子は、別室で時間延長等の配慮を受けられたそうで、合格発表が待たれますね。

特に学校現場で、一人でも多くの理解者が増えることを祈ります。

発表の先生方からは、工夫をしながら頑張っているが、みんないっぱいいっぱいでやっているという話も出ました。

先日の新聞記事です。
「約1千万人の小中学生の内4.5%が発達障害のため学習が困難との推計もあり、教材が行き渡っていない。こういった子どもたちを対象としたデジタル教科書の普及に文科省がのり出す」とありました。
一日も早い実施が待たれます。

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