No.446 出版UD研究会

久しぶりのカラーユニバーサルデザインを取り上げた出版UD研究会が、専修大学神田キャンパスで開かれました。カラーユニバーサルデザイン機構副理事長の伊賀公一さん、同じく副理事長の伊藤啓さん。そして、DICカラーデザイン(株)の竹下友美さんから、お話がありました。

先ずカラーユニバーサルデザインとは、色覚(色の感じ方)は味覚や嗅覚と同じように、人それぞれ違います。

このため見分け易くするためにつけられた色使いが、かえって見分けにくくなり、情報を正確に受け取れないなど、困っている人たちがいます。

誰に対しても正しく情報が伝わるように、まち作りや物作り、サービス等の色の使い方にあらかじめ配慮することを「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」と言います。(CUDガイドブックより)

眼科で言う「色覚異常」は、行政では「色覚障害」と呼ばれています。自覚がなく、生活上大して困らないと見られています。
しかし、日常のさまざまな場面で困難を抱えています。

駅の構内図、路線図、ホームページなどなど。色を多用するのは、楽しい感じを出したいとか、目立たせたいという狙い?
背景の色と文字の色の関係で、何が書いてあるのかわからない。

色分けし過ぎということがたくさんあります。

レーザーポインターの赤色は全く見えない。したがってどこを指しているのかわからない。

ロジクールのプレゼンターは緑色あり、拡大もできます。(当日の参加者は全員、これに食いつきました)

ほとんどの色弱の人は、自分だけが不便な物を見ていると思っていない。色は変えられないと思っているそうです。

さてこの度、10年に1度の日本工業規格JISの改正が行われました。
今回の大きな特徴は、赤緑色弱の人やロービジョンの人も、新たに加わり、初めてユニバーサルデザインの観点から、抜本的な見直しが行われました。
防災におけるCUDはもっとも大切な分野の一つでしょう。

一般色弱の人とロービジョンの人、更には赤緑色弱の人とで、候補となる色合いを選ぶ。そして使ってよい色、避けたいが妥協が可能な色、使わないでほしい色を分類。お互いに見分け易い色を絞りこむ。

色覚のタイプによって、識別しやすい色合いが違うということで、更に多くの人が参加し、見分け易さを追求。大変な検討・作業の結果、見分け易さが大きく改善されました。

これで全て解決ではありませんが、やはり地道な日々の積み重ね、多くの人の努力の表れの一つだと思います。
伊賀さんも伊藤さんも色弱当事者です。そして、CUDの第一人者でしょう。

何事にもどんな分野にも、中心に当事者の存在があるということが、最大のことではないでしょうか。

この分野のますますの改善・発展を祈ります。

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