No.454 全国図書館大会

今年もはや、12月。長らく「藤田が行く」更新できずにおりました。

古い情報になりますが、順次ご報告します。

10月に全国図書館大会東京大会に参加しました。

いつもは、2日目の分科会、障害者サービスのみの参加でしたが、今年は、日本図書館協会の監事でもある中山弁護士のたっての薦めで、初日の開会式・全体会にも参加しました。

シンポジウムが大変おもしろく、図書館の可能性にワクワクして聞き入りました。

「市民と共に成長する図書館ー図書館専門職の力ー」

4人のパネリストは、実に興味深い活動をしている方々です。
なかでも、アメリカにおける「地域を変革する図書館」の活動についての豊田恭子さんの報告。

アメリカ図書館協会(ALA)の問題意識は、図書館は今、「何を持っているか」ではなく、「何をしているか」が問われているとし、・人に対して  ・地域に対して  ・人の一生にわたる学びに対してその役目を果たすために、図書館は変わらなければならないと。

そして、図書館の可能性に注目するコンサルタントが登場。

「地域変革に今ほど図書館が必要とされている時代はない」とし、図書館を地域変革のリーダーにする実証実験が始まります。

図書館員は中立的で様々な利害関係者をつなげることができる等々、2年間の実験結果としてALAは、図書館員が地域をより理解し、地域により深く関与すればするほど、地域もまた、図書館と図書館員の役割を理解するなど、図書館=ストロングコミュニティであり、図書館は地域の情報拠点から地域作りの拠点へ進化できると。

更に図書館員は地域のファシリテーターに、と結論付けている面白い内容でした。

アメリカだからと言ってしまえば、それまでですが、発想の転換は重要で、柔軟な対応も大切だと思いました。

もう一つ、京都府立図書館勤務時代の是住久美子さんの「図書館員が地域に飛び出してみたらわかったこと」でした。

府立図書館で働く司書の自主学習グループ「ししょまろはん」を結成。

「京都が出てくる本のデータ」等のオープンデータを作成し公開、スマホのアプリ化でデータセット部門の最優秀賞を受章。

ウィキペィデアタウン、その地域にある文化財や観光名所などの町の情報をネット上の「ウィキペィデア」に掲載し、わが街の魅力を世界に発信。

2013年に横浜市で開催。2014年から京都でも開催、「ししょまろはん」も参加。

図書館のことが知られていない。図書館に期待してくれる人がたくさんいるし、できる。地域へ出ていき図書館のニーズを掘り起こし、図書館の可能性を開く。

図書館の外でも司書としての仕事はできる。
少子化、縮小社会、地域の危機のなかにあって、多様な人たちと協働しながら地域作りを進める必要がある。

図書館の役割は重要で一人の図書館員として町にどう貢献していくか、というものでした。

特にこの二人の女性の取り組みはとても、刺激的で、図書館とは、という根源的な問いに対する一つの答えかと思いました。

初日に参加してとても得した気分になりました。

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