No.288 名著を読もうプロジェクト

赤とんぼ、発見!自宅近くのキャベツ畑の上を飛んでいました。
そういえば、朝夕の風が、かすかに変わってきたような感じがします。でも少し動くと、どっと汗が吹き出します。不快な湿気には、閉口していますが、みなさま、お元気でしょうか。
さて会員のみなさんには、先日「お知らせ」をお送りしました。
その中に「名著を読もうプロジェクト」録音図書製作協力者募集があります。
そもそも、総会の折りの第2分科会ご登壇の栗川先生が地元の新潟県点字図書館に依頼を出しているものです。
中央公論社の全集「世界の名著」「日本の名著」です。
先生の蔵書だそうです。私たちのネットワークの存在をご存知なかった先生から、「音ボラネットのマンパワーでご協力いただけないか」と。
まだ音訳されていないものが、150冊ほどあるようです。
何とか存命中に全冊を録音図書にしてほしい。そして、在職中(高校の教師)に教材として使いたいという、強い希望をうかがいました。
まず、点字図書館と連絡をとりました。
担当は前向きな熱心な方です。
協力してもらえるのは、大歓迎と。基本、音ボラネットとしては、点図に協力するという形で、栗川先生の夢を実現できれば、と思います。
まだまだクリアしなければならないことはありますが、改めてたくさんの方のご協力をお願いいたします。さて、初めこの話を伺ったとき、新潟県点図はすごいと思いました。
普通は、断ります。
私たちのところには、地元で「そんな難しいものは、うちでは読めない」「あなた一人のために、多くの人手はさけない」と断られた人たちからの依頼がきます。確かに法律の専門書だったり、10冊以上の受験のための教材だったりと、手間暇のかかるものばかりです。
そういう現状で、勇気ある決断だと敬意を表しました。
しかしいつになったら、完成するのか、心配になったというのも、正直な気持ちでした。
ここで思うところですが、人とお金には、限りがあります。その中で、いかに効率よく活動できるか、より多くの録音図書が作れるか、みんなで知恵を出しあいましょう。
今後このような依頼を受けたところが、自分のところでは、手に余るものがきたとしても、「できません」とは言わず、他と連携すればいいように思います。
点字図書館同士や公共図書館同士は、もちろんのこと、点字図書館と公共図書館との連携を深めることが大切ではないでしょうか。
私たちも、できるかぎりの協力は、させていただきます。
なんといっても、目の前で困っている利用者のためです。
このプロジェクトが、うまく進んでいくことを祈ります。

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