「藤田が行く!!」No.448でお知らせしました「2018BABAフェス」は、台風24号の接近が予想されるため、中止となりました。
準備に多くの時間けてきましたので、大変残念ですが、来場者の安全第一を最優先に考え決定しました。
延期して開催も検討しますので、その際はあらためておしらせします。
「藤田が行く!!」No.448でお知らせしました「2018BABAフェス」は、台風24号の接近が予想されるため、中止となりました。
準備に多くの時間けてきましたので、大変残念ですが、来場者の安全第一を最優先に考え決定しました。
延期して開催も検討しますので、その際はあらためておしらせします。
神戸国際会議場と展示場、そして神戸アイセンター Vision Parkを会場に、視覚障害リハビリテーション協会主催の第27回視覚障害リハビリテーション研究発表大会が3日間にわたり開催されました。大会テーマは、「発見そして自立」~視覚リハの新時代へ~です。
今まで、読書工房の成松さんたちのご厚意で、出展のお手伝いを名目に、わが音ボラネットのチラシを配布させていただいたりしたことがありました。
それでこの世界、すっかりわかったような気になっていました。
とんでもありません。
そこで今回は、しっかり参加費を払い名札をさげて、堂々?と参加しました。
3日間ですので、多彩なプログラムが用意されています。
合間にはポスター発表も行われます。
中には、Rー1グランプリ2018で優勝した、ピン芸人の濱田祐太郎さんのおしゃべり、ジャズ演奏や落語までありました。
総会にまで参加して、しっかり勉強したつもり、しかしあまりに中身が濃く、かつ豊富すぎて、小さい頭からこぼれでる方が多かったかもと反省。
特に事前申込みをしていてよかったと感じたのは、初日の「視覚リハ自分ごとプロジェクト」クローズアップ 子どもたちの未来 視覚障害がある子どもたちの未来を考えよう です。
福井盲の岡島先生が総合司会ということや、たぶんこの大会では取り上げられたことのない、子どもたちのことに焦点が当てられていたということが、きっかけになりました。
4人の報告のあとのグループディスカッションが有意義で、楽しかったです。
老いも若きも、そして眼科医、教育や福祉関係者等のさまざまな分野のみなさんとの話し合いが、実にいい企画だと思いました。
やはり、キーワードは連携です。
大会長の高橋政代(理科学研究所 網膜再生医療研究開発プロジェクト プロジェクトリーダー)さんが、「近い将来、人工知能などの発達により、医療も大きく変わります。今後医療は、病院から開放される方向にあり、疾患だけではなく人びとの生活まで考えるものになる必要があります。眼科とロービジョンケア、福祉はいずれ融合されるべきもの…」と開会の挨拶で述べられていることと、符合するのではと感じました。
たくさんの特に若い当事者のお話を伺えたことは、何にも変えがたいことでした。
会場でお会いした、文科省の青木先生、全視情協の竹下理事長ご夫妻、日本盲導犬協会の吉川専務理事、ユイマールの守田先生とお母さま、藤原さん、名寄の姉崎さん、加藤俊和さん、日本ライトハウスの岡田さん、タイムズコーポレーションの山口さん、月刊視覚障害の星野さん等々、お名前を書ききれない多くのみなさまと再会できたこと、本当に嬉しいことでした。
ある方から一つ気になる指摘がありました。
音訳者の皆さんも、内にだけ固まっていないで、もっと外にでて、いろんなところと協力できたらいいね。と。
日々の活動が忙しいものですからと、お話ししましたが、気になりました。
最後になりましたが、ポスター発表では、馬場村塾の大川塾長が30日に開催のBABAフェスの案内もしてくれました。
堂々としていました。
モンキーマジックの小林幸一郎さんがオーストリアで開催のパラクライミング世界大会で3連覇を成し遂げました。
初日の会場で報告されると、拍手喝采。
とっても嬉しいニュースでした。
実り多い3日間でした。
6日早朝に発生した「北海道胆振東部地震」で亡くなられたみなさまの、ご冥福をお祈り申し上げます。
そして被災されたみなさまへ、心からのお見舞いを申し上げます。
北海道には、5個人と11団体の会員さんが、熱心に活動されています。
小樽、帯広、札幌、千歳、函館、旭川、苫小牧、釧路、室蘭、名寄のみなさまです。
被災された方はいらっしゃいませんか。
全道で停電と報道されていますが、さぞやご不自由のことと思います。利用者のみなさまで被害に遭われた方はいらっしゃらないでしょうか。
いくら「北の大地」といえど、まだこの時期暑い日もあるでしょう。冷蔵庫が使えなかったり、テレビが見れなかったりと、使えて当たり前のものが使えない不便さは、想像にかたくありません。
新幹線も今朝から運転開始と、徐々に復旧作業が進んでいるようです。
でも日常が戻るまで、今しばらく時間がかかるでしょう。
夏の疲れが出てくる頃でもあります。
どうぞみなさまくれぐれもお気をつけください。
今年は、豪雨、台風、地震、酷暑と、自然界がどうにかなってしまったのかと思うほど、いろいろ続きます。
お互いにいつ何が起こっても慌てない防災を心がけましょう。
2012年の夏のことです。
私たちが活動拠点として使わせていただき、いつもいろいろとお世話になっている「東京ボランティア・市民活動センター(ボラセン)」のコーディネートで、(株)日立製作所の社員を対象とした「音訳ボランティア体験学習会」に協力したことがあります。
日立グループで働くみなさんが、ボランティア活動を理解し、参加するきっかけを作る場として企画されたもので、企業とボランティアをつなぐ、大変に貴重な経験でした。
この様子が日立のWeb上で公開され、後日、これを見た埼玉県三芳町の福祉課の三室さんから、ご連絡をいただきました。
町が音訳ボランティアの育成に向け、準備をするということで、講師の紹介などを通し、さまざまボラセンで語り合いました。
ありがたいことに、今もってお付き合いが続いています。
この時、三室さんが「失礼ながら単なるボランティア団体なのに、大きな企業とコラボしているということを知り、これは絶対、信頼のおける団体に違いないと思いました」と。
ありがたい一言でした。
さて今度は、先日のことです。
(株)電通のCSR担当の田さんから「音ボラネットのHPを見つけて、ヤッタ!と思った。
社員参加型コミュニティー活動に力を入れようと、さまざま模索している。すでに、2~3ボランティア活動を行っているが、更にデジタル的なものを開拓したいと思っている。
個々人が社外で活動するというよりは、社内のCSR担当部署を窓口とし、勤務時間内で参加できるような活動が望ましい。
イメージに近いのは、音ボラネットの活動。会社単位、またはチームとして参加できるか。どのような条件が必要か」等々のお尋ねでした。
私たちの活動に関心を寄せて下さったことへのお礼と共に、「できれば一度お目にかかりたい。
更には情報弱者といわれる視覚障害者への情報提供の一つである、音訳は、日本語が読めて話せる人なら誰でも、すぐにできるものではない。
その上で、電通さんの条件を考えると、テキスト化プロジェクトの活動が最適と思われる。
大学受験や資格試験のためのテキストや参考書、問題集、論文執筆などのための専門書など、音訳では時間がかかって間に合わないものの依頼が引きも切らずにある。
PCに堪能なみなさまなら、たぶん明日からでも即戦力として活動が可能」と回答しました。
後日、ボラセンでご対面。
やはり顔を合わせるということは、親近感もわきますし、誤解が生じることもほとんどありません。
事務局からは猪俣さん、大田さんに同席してもらい、現場の作業状況を説明してもらいました。
「実施の具体的な形など検討しつつ、社内告知、参加者の募集など順次進めていきたい。いい形でコラボできますように」と。電通さん。
実施にあたっては、参加のみなさまに、事前に視覚障害者の生活・読書等の実態をお話させていただきたいと、お願いしてあります。たぶん、こが一番大事なことだと思っています。
楽しみに再度のご連絡をお待ちしたいと思います。
6月のシンポジウム「音訳者に未来はあるか!?」、おかげさまで好評のようで、11月11日の第2弾も期待されているようです。
この報告を兼ねた会報「音ボラネット通信」第34号を出しました。
今までにない反響の多さにびっくりしています。
一例です。当日参加。後日、会で報告しなければならないのに、あまりに内容が豊富で、どこまで伝えられるか、不安だったそうです。そこへ、会報が送られてきて、当日の内容が最大漏らさず掲載されていて、これだと思ったとか。
ぜひ、みんなに読んでもらいたいので、会員数15部ほど送ってもらえないかと。
前後して同じような依頼が複数ありました。
大田編集人を先頭に毎回、事務局一丸となって苦労して作っている会報です。情報をしっかりと受け止めていただければ幸甚です。
ここで、この会報が普段どんなふうに活用されているのか、にわかに気になりだしました。
個人会員は問題ありません。
団体会員の場合、会員数が10人くらいのところから、100人に近いところまでとさまざまです。
たった1部の会報を、どうやって全員で共有するのでしょうか。
先ず事務局の中では、編集人の大田さんが所属する、富士見市音訳グループ「かたりべ」、そして、当会発足当初からのメンバーで、ネットワークをつくりたいという私の提案に、ぜひ一緒にと言ってくれた川上典子さんの相模原市録音奉仕会、少なくともこの2つの会は毎回、人数分コピーをとり全員に配布、都度勉強会を開くという取り組みをしているとか。頭がさがります。
まだ他にも、こんなふうにしてしているところがあるでしょうか。
逆に会報があることを知らなかったとか、活動拠点のどこかにぶら下げられているけど、読んだことがないとか。
ほとんどのところが、代表の自宅に送られています。お忙しいでしょうが、一人で大事に抱え込まないで、どうか活用してください。
ところで、こんな嬉しいこともありました。
ずいぶんと前のことになりますが、名古屋に転居した岩田麻里さんがキーパーソンでした。都内在住中に事務局に関わってくれていた方です。
その名古屋には、名古屋盲人情報文化センターがあります。
名古屋ライトハウスと呼ばれていた時代、所長だった近藤豊彦さんや故浦口明徳さんとは、深いご縁がありました。近藤さんとは、今も!ですが。
現在の音訳担当の野田裕貴さん。
私も何度かお会いしていましたので、シンポジウムのご案内を差し上げました。
喜んで参加。会場で個人会員の申込みをして下さいました。
伺えば、先の岩田さんから会報を見せてもらっていたと。
とてもありがたいお話です。
岩田さん、野田さん、ほんとうにありがとうございました。
みなさまからの、こんな活用法あります!!という情報、ぜひお寄せください。お待ちしています。
このほど全国音訳ボランティアネットワークのホームページはセキュリティ強化のためサイト全体を常時SSL化(HTTPS化)しました。
常時SSL化により、改ざんやなりすましの防止、盗聴防止、マルウェア対策、Free Wi-Fi接続での安全性の確保など、より安心してご覧いただけます。
通信が暗号化されますので、サイトトップのURLが『 https 』
からはじまるアドレスとなります。
なお、以前のサイトURL『 http 』からでも、アクセスすることができるようになっておりますが、ブックマークをしている方はURLの修正をお勧めいたします。
昨年に引き続き今年も、BABAフェス2018開催!です。主催は馬場村塾と桜雲会。
読書工房成松さんから塾長を引き継いだ大川さんを先頭に、すでに2回の打合せも行いました。
高田馬場は古くから「視覚障害」に関係する施設や団体、企業が集まっているため、視覚障害者が多く訪れる街でもあります。
この街で毎月1回「馬場村塾」が開かれています。視覚障害者はもちろんのこと、関連の仕事や活動をしている人たちが集まり、情報や意見交換を行っています。
昨年の反省や課題に基づき、準備も大詰めを迎えています。
サイトワールド等に出展しづらい人・グループにも会場を提供し、一緒に楽しみましょう、ということがあります。
今年は音ボラネットは出展しませんが、高田馬場駅戸山口からの誘導や会場内外のサポート等、お手伝いさせていただきます。
当日、お手伝いしてくださる方、募集します。お問い合わせは、info@onyaku.netまでお願いします。
昨年は会場が少し狭かったこともあり、思いがけずたくさんの来場者があったためもありで、とても混雑しました。
今年は桜雲会も使わせていただけることになりました。
ネイルや、ヨガの体験もできます。
トークショーやミュージックタイムもあります。
日本盲導犬協会も参加します。盲導犬との体験歩行もできますよ。楽しいこと、身になること、たくさんあります。さまざまな人や情報との出会いの場となりますように。
視覚障害者のみならず、晴眼者もそして、老若男女を問わず、たくさんの方のご来場をお待ちしています。
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BABAフェス2018
2018年9月30日(日) 10:00~16:00
会場1 新宿リサイクル活動センター2階会議室
(新宿区高田馬場4ー10ー2)
会場2 社会福祉法人桜雲会
(新宿区高田馬場4ー11ー14ー102)
最寄り駅 JR山手線、西武新宿線、東京メトロ東西線「高田馬場」駅徒歩3分
9:40と12:40 高田馬場駅戸山口で誘導スタッフがお待ちしております。
第93回平成30年度 全日本盲学校教育研究大会・みやぎ大会に参加。東日本大震災から7年目。「復興」の姿が目に見える段階まできたという宮城県は仙台市内で開かれました。
全体会では、大胡田弁護士の「全盲弁護士の夢のかなえ方」という演題の講演がありました。
「全盲の僕が弁護士になった理由~あきらめない心の鍛え方」等、出版され、ドラマにもなりました。
奥さまも全盲で二人のお子さんを育てています。
その日常生活等もテレビに取り上げられたりして、かなり有名人ですね。
大学受験、そして合格後の住まい探し、学生時代と常に苦労はつきません。
4回目の司法試験に失敗。今まで以上に頑張ったのにと落ち込んでいたところ、お父さんは「一番苦しい時は、夢に近づいている証拠」と。
またお母さんは、弁護士になるのはやめようかと悩んだ時、「自分の心が暖かいと感じる方へ」と励まされたそうです。
希望を持って頑張れば、道は開けるとおっしゃていました。
弁護士としていろいろと大変なこともありながら、IT機器を使い、信頼のおける目の見えるアシスタントと二人三脚で頑張っています。
姿勢を正し、肩の力をぬいて、口角を5ミリあげて、喉の奥を大きくあけて!がモットーだそうです。
常に笑顔を絶やさない大胡田弁護士の話に教わること大でした。
次には二日間にわたって5つの分科会での発表、討議、講評があります。
盲学校全体を眺めた時、幼児・児童・生徒数の減少。イコール専門性を持った先生方の減少という状況が続いています。そういうなかでの先生方の日頃の取組の発表です。
危機感を持ちながらも子どもたちのために頑張っています。
文科省の青木先生からは分科会で、私が参加していることを紹介して下さり、しっかり発言して帰るようにと励まされました。
発言すると、必ず後で声をかけてくれる先生がいます。
嬉しいですね。
盲学校との連携を模索し、参加している身として、矢野口校長先生や桑山文京盲学校長、その他たくさんの先生方とお話ができてありがたいことでした。
参加した分科会の中で、特に印象に残ったのが沖縄盲学校の上地先生の発表でした。
種もみから発芽させ、校庭の一角に水田を作って、一連の作業を経て収穫、ご飯にするという作業学習。
一方で味噌や梅干も手作りし、みんなでおにぎりを作って食べたという発表でした。
中学部すべての学年の全生徒5人が参加。
「見る手」を使い、体験を積むことで知識が増え、言葉が育まれる。そしてコミニュケーション能力にもつながるとの話に、鳥山先生たちの「科学へジャンプ」の取り組みを思い出しました。
また米作りにおいて、地域の稲作の専門家にも協力をあおいだとのこと。校内だけでなく地域を巻き込んだ取り組みが評価されると思います。
さて前日から仙台入りし、佐藤さんや外尾さんたちと情報交換しました。地方なりの悩みを抱えながら頑張っている姿に励まされました。
出会えた多くのみなさま、ありがとうございました。
久しぶりのカラーユニバーサルデザインを取り上げた出版UD研究会が、専修大学神田キャンパスで開かれました。カラーユニバーサルデザイン機構副理事長の伊賀公一さん、同じく副理事長の伊藤啓さん。そして、DICカラーデザイン(株)の竹下友美さんから、お話がありました。
先ずカラーユニバーサルデザインとは、色覚(色の感じ方)は味覚や嗅覚と同じように、人それぞれ違います。
このため見分け易くするためにつけられた色使いが、かえって見分けにくくなり、情報を正確に受け取れないなど、困っている人たちがいます。
誰に対しても正しく情報が伝わるように、まち作りや物作り、サービス等の色の使い方にあらかじめ配慮することを「カラーユニバーサルデザイン(CUD)」と言います。(CUDガイドブックより)
眼科で言う「色覚異常」は、行政では「色覚障害」と呼ばれています。自覚がなく、生活上大して困らないと見られています。
しかし、日常のさまざまな場面で困難を抱えています。
駅の構内図、路線図、ホームページなどなど。色を多用するのは、楽しい感じを出したいとか、目立たせたいという狙い?
背景の色と文字の色の関係で、何が書いてあるのかわからない。
色分けし過ぎということがたくさんあります。
レーザーポインターの赤色は全く見えない。したがってどこを指しているのかわからない。
ロジクールのプレゼンターは緑色あり、拡大もできます。(当日の参加者は全員、これに食いつきました)
ほとんどの色弱の人は、自分だけが不便な物を見ていると思っていない。色は変えられないと思っているそうです。
さてこの度、10年に1度の日本工業規格JISの改正が行われました。
今回の大きな特徴は、赤緑色弱の人やロービジョンの人も、新たに加わり、初めてユニバーサルデザインの観点から、抜本的な見直しが行われました。
防災におけるCUDはもっとも大切な分野の一つでしょう。
一般色弱の人とロービジョンの人、更には赤緑色弱の人とで、候補となる色合いを選ぶ。そして使ってよい色、避けたいが妥協が可能な色、使わないでほしい色を分類。お互いに見分け易い色を絞りこむ。
色覚のタイプによって、識別しやすい色合いが違うということで、更に多くの人が参加し、見分け易さを追求。大変な検討・作業の結果、見分け易さが大きく改善されました。
これで全て解決ではありませんが、やはり地道な日々の積み重ね、多くの人の努力の表れの一つだと思います。
伊賀さんも伊藤さんも色弱当事者です。そして、CUDの第一人者でしょう。
何事にもどんな分野にも、中心に当事者の存在があるということが、最大のことではないでしょうか。
この分野のますますの改善・発展を祈ります。