音ボラネット事務局 のすべての投稿

No.569 出前授業

ありがたいことに今年もまた、地元の小学生に視覚障害について話す機会をいただきました。
四年生3クラスが対象です。

事前に3人の担任の先生には、会報「音ボラネット通信」をお渡ししました。
そのせいか、音訳についても話してくださいと言われました。
前回は、ほとんど触れなかった部分です。

初めにみんなに目を閉じてもらって、自己紹介しました。
名前の漢字、着ている物の説明もしました。

また点訳ボランティアさんにお願いして、3行ほどの点字を打ってもらい、全員に配り、点字の決まりごとなども話しました。
そして音訳のことも。
点字利用者は1割ということや、視覚障害には、全盲と弱視があるということなどなど、ほとんどの子どもたちには、初めて聞くことばかり。
子どもたちにとっても私にとっても、あっという間の45分でした。

一方的に話すのではなく、質問を投げかけたりしながら進めました。何か的を絞った方がいいのかとも考えましたが、相手は四年生。
「広く浅く」が一番と思いました。

見えない見えづらいは、大変なことが多いけど、決して可哀想ではない。
ピアニストやヴァイオリニストや先生や弁護士など、社会で活躍している人がたくさんいますと付け加えました。

そして夢を諦めなければ、背中を押してくれる人がいて、支援してくれる人がいますと、結びました。

終了後には、全員からお手紙をもらいました。
音ボラネットのことを、ネットで調べてみますという子や、こんな身近なところで、すごい人がいるなんて知りませんでしたと書いてくれる子。
更には将来、音訳をやったみたいとか、どこかで視覚障害者にあったら、声をかけますなど、嬉しい言葉があふれていました。

みなさん、真剣に聞いて、さまざま考えてくれて、ありがとうございました。

瞽女唄コンサートのおしらせ

1月14日のEテレ「瞽女唄が聞こえる」に出演された広沢里枝子さんの生演奏が楽しめる「瞽女唄コンサート」のご案内です。

広沢さんからのコメントもいただきました。
広沢さんは、今年6月の「音ボラネット 総会」で
お話と演奏をお願いしています。

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皆様へ

お待たせいたしました。
第6回目の『瞽女唄の息吹』コンサートを紫苑で開催いたします!

今回は、パワフルな姉妹弟子井浦美里さんをゲストにお迎えして「正月祝い口説き」と「とっくり口説き」。「おしげ清蔵」と「ねずみ口説き」のように、同じ節で全く別の唄になる瞽女唄独特の替え歌のおもしろさを楽しんでいただけたらと思います。

他にも、春らしい明るい唄を唄って、荒川土手に菜の花の咲き出す季節を楽しんでいただきたいと思います。
ご予定いただけましたら幸いです。

2025年1月吉日
広沢里枝子 「越後ごぜうたグループ さずきもん」会員

詳しくはこちらのチラシをごらんください。

 

 

No.568 銀ブラ?

伊藤忠記念財団50年のあゆみ〜すべての子どもたちに読書の喜びを〜が始まりました。(詳細は「イベントいろいろ・展示会」に掲載)

会場の教文館ビル9階ナルニア国店内のナルニアホールに行ってきました。

教文館は、120年の歴史ある銀座の老舗書店です。

その9階にあるナルニア国は、子どもの本の専門店です。恥ずかしながら、これまでナルニア国の存在を知りませんでした。

子どもたちはもちろん昔、子どもだった私たちも、夢あふれるワクワクするフロアです。

その一角に、こじんまりしたホールがあり、おもに写真で、財団の50年の歩みがたどれるようになっています。

ナルニア国を訪れた人が、ちょっとホールを覗いて、財団の取り組み、特に「わいわい文庫」のことに、興味を持ってくれたらと願います。

ぜひ皆さまも、銀ブラでもしながら、立ち寄ってはいかがでしょうか。

ちなみに私は、お隣の木村家であんぱんを買いました。店内の外国からのお客さまも、買っていましたよ。

公益財団法人 伊藤忠記念財団50周年記念企画のお知らせ

「わいわい文庫」に協力させていただいている伊藤忠記念財団からイベントのお知らせが届きました。 (二つあります)
是非お立ち寄りください。

伊藤忠記念財団50周年記念企画

https://www.itc-zaidan.or.jp/50th.html

◇伊藤忠記念財団50年のあゆみ
   ~すべての子どもたちに読書の喜びを~

期間:2025年1月10日(金)~2025年2月2日(日)

場所:教文館ビル9F ナルニア国店内 ナルニアホール

(東京都中央区銀座4丁目5-1 )

 

◇伊藤忠記念財団50周年企画展示「未来につなぐ子どもの読書」

期間:2025年2月5日(水)~2025年3月2日(日)

場所:ITOCHU SDGs STUDIO GALLERY

(東京都港区北青山2丁目3−1 Itochu Garden B1F)

開催時間:11:00~18:00

休館日:毎週月曜日および2/16(日)

※月曜日が休日の場合、翌営業日が休館

 

No.567 科学へジャンプ

筑波大学附属視覚特別支援学校(以下、附属盲)での「視覚障害児のための科学へジャンプ地域版フォーラム2024」に参加しました。

先日のEテレ バリバラをご覧になったみなさんには、この学校の卒業生で、早稲田大学先進理工学部へ進学した天川さんの頑張りと早稲田大学の奮闘が、短時間ながらも伝わったことと思います。

天川さんは、附属盲で「科学へジャンプ」を経験した方です。

この附属盲での学びがなければ、天川さんの理工学部への受験も、もしかしたらありえなかったかもしれません。

それほど、「科学へジャンプ」は、視覚に障害のある子どもたちにとって、特別な意味合いを持つものだと思います。

さて今回は、先ず「神奈川県立 生命の星・地球博物館」の田口公則先生です。

「科学へジャンプと博物館の間でユニバーサルな問いを探る」と題してのお話しがありました。

次は、國學院大学教授で元「新潟県立歴史博物館」の山本哲也先生です。

「ワークショップ『縄文時代は科学の始まり?』は試行の連続」でした。

山本先生のお話しの中で、新潟県唯一の国宝は火焔土器だと、教えていただきました。

子どもたちの学びの後追いをしながら、ワクワク感あふれるひと時でした。

田口先生の盲学校での理科授業についての以下の言葉、特に印象に残りました。

「少人数による徹底的な観察学習、触察による観察の共有、そして言葉による綿密なコミュニケーションが、不可欠なこと。教師は生徒一人ひとりの観察の様子を丁寧にフォローアップしながら、言葉を通して理解を深めていく。この共感と対話を重視した学習スタイルは、科学的思考の育成に不可欠な要素を含み、理科教育の本質を体現していると実感した」

このたびも、さまざまな気付きがありました。

毎回お誘いくださり、感謝です。
ありがとうございました。

「瞽女唄が響く」アンコール放送のお知らせ

2025年6月の音ボラネット総会でお話と瞽女唄の演奏くださる
広沢里枝子さんからご連絡がありました。
ぜひご覧ください。
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今年の1月にNHKのハートネットTVで放送された「瞽女唄が響く」のアンコール放送が決まったそうです。
年明けの1月14日と22日の予定です。
よろしかったらご視聴ください。

<アンコール放送予定日>
放送①:2025年1月14日(火)20:00~20:29 (Eテレ)
※NHKプラスにて同時配信&見逃し配信あり(1月21日(火)20:29まで)

放送②:2025年1月22日(水)00:30~00:59 (Eテレ)
※NHKプラスにて同時配信あり

 

No.566 『世界』打合せ

月刊『世界』の打合せと聞くと、しみじみ一年の経つのは早いものだと思います。

今年も群馬や静岡から新幹線参加の方たちがいます。本当に頭が下がります。

仙台の外尾さんと町田の佐伯さんが体調を崩されたとのこと。
みんな生身の人間。ここまで走り続けてくると、どこか不調をきたします。

次は、我が身という思いです。

音訳の当番月決めに苦労すると思いきや、千葉の松本さん、吉岡さん、広域グループの佐藤さん、みなさんのおかげで、何とかなりました。

事務局の堀江さんには、多大なご負担をおかけしています。

前回の総会には、堀江さんにご登場いただき、『世界』の窮状を訴えていただき、私も叫び?ました。

おかげさまで、新たな協力者が名乗りを上げてくれました。

が、ここに来てまた、SOS‼️毎回薄氷を踏む思いです。

月刊誌を音訳している他のところからも毎回、大変という声が、聞こえてきます。

安定して『世界』を出し続けるために、どうぞご協力をお願いします。

ベストは、グループ単位の参加ですが、贅沢は言ってはいられません。1人でも2人でも結構です。

『世界』を毎月、心待ちにしてくださっている利用者さんのために。

外尾さんからはメールが、佐伯さんからは電話がきました。
十分療養の上の復帰を、首を長くしてお待ちしています。

会報「音ボラネット通信」53号発行しました

10日(火)に会報「音ボラネット通信」53号を発行し
ゆうメールで発送いたしました。

郵送料高騰のおり、事務局でも情報を集め、よりベターな方法を探ってきました。
現時点で、料金や作業効率等を検討し、今回の方法を選択しました。

到着まで1週間くらいかかる可能性もあるそうですので
どうぞ気長にお待ちくださいますようお願いいたします。
20日になってもお手元に届かない場合は事務局にお知らせ下さい。

なお、テキスト版は明日以降送信いたします。

テキスト版の送信をご希望会員の方は、事務局までメールでおしらせください。

「学びたい」を諦めない!理系×障害者 TV番組のご紹介

明後日12月12日(木曜)NHK Eテレ 午後8時~
「バリバラ」で、早稲田大学で学ぶ視覚障害学生が紹介されます。

ぜひ、ご覧ください。
予告、再放送などの情報も下記から見られます。

「学びたい」を諦めない!理系×障害者 – バリバラ – NHK

No.565 千葉点での講演

千葉点字図書館(視覚障害者総合支援センターちば)に行って来ました。

我が家から四街道までは、2時間ちょっと。

小田急線が線路内立ち入りとかで、遅れが生じていて、更に遅れが遅れを呼び、めちゃ混み。

一本早い電車に乗れたので、何とか約束時間には間に合ったものの、朝からエネルギーを使い果たした気分。

改札口には、千葉点にはなくてはならないベテラン音訳ボランティアであり、音ボラネット事務局のメンバーでもある、松本さん。

更に、川崎所長がお出迎え。とたんにシャキッとしました。

おやすみだったそうですが、わざわざ出迎えていただき、恐縮しました。

また、私を講師として推薦してくださってのは、川崎所長とのこと。ますます背筋が伸びました。

会場には、補助椅子まで出ていて、今までで一番多い参加者かもと、松本さん。

音訳ボランティアや図書館やらに苦言を呈しているのは、私くらい?

目先の変わった話として、期待してくださったのでしょうか。
ありがたいかぎりです。

音訳者の高齢化、減少、さまざまな課題がありますが、一人ひとりアンテナを高く掲げ、引き出しをたくさん持って、みんなで連携協力して、頑張りましょう。

それにしても、文科省や厚労省等のお偉い方々に申し上げたいことは、人材の確保と育成に本腰を入れていただきたい(入れてくださっているのかもしれませんが〜)

視覚障害者の情報保証という観点からみて、そのことをボランティアに丸投げしてきたことが、今の状況を生じさせているのではないでしょうか。

肉声による音訳を望む利用者のみなさまのためにも、私たちもあちこちに、現状を発信しながら、頑張るしかありませんね。

ご担当の松崎さんはじめ、センターのみなさま、参加のみなさま、お世話になりました。

ありがとうございました。