No.496 セミナー参加

コロナ感染者拡大のなか、都心も都心、有楽町マリオンに行ってきました。土曜日の午後です。不要不急の外出は控えてと言われていますが、けっこうな人混みです。

そんな中ではありますが、下記セミナー内閣府 令和2年度「障害者週間連続セミナー」の一環、日本障害者リハビリテーション協会(以下リハ協)主催、マルチメディアDAISY図書の活用による読みの困難を持つ子どもへの有効な支援の実例と今後について に当会の事務局の南部さんと参加しました。

リハ協西澤さんからは、「デイジー子どもゆめ文庫」のシステム開発とトライアウト、国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」の日詰正文さんは、発達障害児への支援•取り組みについて。

続いて、九州大学の鈴木昌和さんからは、デイジー版の読み物の必要性と今後の新たな活用方法の提案。

最後に、大阪教育大学の金森裕治さんから、デイジー教科書の教科指導における有効活用事例報告がありました。

それぞれ、短時間でわかりやすいお話でした。

さて、リハ協では、2008年から小中学校の学習障害などで、読みの困難がある児童生徒向けにマルチメディアDAISY教科書を製作•提供してきました。昨年度の利用者は、約1万2千人とのこと。

教科書以外の児童書にも目を向け2020年から、「デイジー子どもゆめ文庫」を製作しています。

教科書で推薦されている図書が読めない。図書館に利用できる図書がないという現状。配信サーバーに、2019年度30冊をアップ済み、2020年は50冊、2021年には100冊を目指すそうです。

2019年には、教科書利用者(会員)限定でしたが、本年からは一般利用の申請ができるようになりました。

つまり、読みの困難さを持つ子ども等なら誰でも利用できるようになったということです。

今までは、伊藤忠記念財団の「わいわい文庫」が先行していました。すでに、600タイトルほどが製作されています。

電子図書館のサピエには、マルチメディアDAISYは、わずか300冊しかアップされていません。

マルチメディアDAISYで教科書が読めるようになって嬉しい。もっといろんな本が読みたいと言う子どもたちの声に応えられる日が、一日も早くきますように。

私たち音ボラネットでも、「わいわい文庫」に続き、今年から「デイジー子どもゆめ文庫」に参加させていただいています。

今回聴いた合成音声、更に進化しているのに驚きました。私たちも負けてはいられません。

最後に鈴木先生たちが、福岡でボランティアを募集したところ、なかなか厳しかった。再度有償ボランティアを募集したら集まってきたと。もはや、無償では集まらない時代になっています。

知恵を出し合い、子どもたちの笑顔のために考えるしかありません。先ずは、予算付けですね。文科省も厚労省も、ボランティアの存在に光を当てていただきたいものです。

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