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会報発送作業(8月26日)のお手伝いを募集します

暑中お見舞い申し上げます。

8月26日(火)に、会報「音ボラネット通信55号(特集第10回総会報告)」を発行・発送します。

発送作業のお手伝いを募集いたします。

活動拠点の「ボラセン」で10時から概ね12時頃までの予定です。
ご都合のつく時間帯で結構です。お力をお貸しいただければ助かります。

ご協力いただける方は事務局 info@onyaku.net にメールで
ご一報ください。

 

読書バリアフリーフォーラム 沖縄・九州

公益財団法人 伊藤忠記念財団主催の

「読書バリアフリーフォーラム 沖縄・九州」(9月14日(日))が開催されます。申込も始まりました。
ZOOM参加もあります。

詳細はこちら ⬇

読書バリアフリーフォーラム 九州・沖縄

多くの皆さまのご参加をお願いいたします。

 

No.585 懐かしい再会と新たな出会い

みなさま、都内代々木公園の一画にある、国立オリンピック記念青少年総合センターは、ご存知でしょうか。

1964年の東京オリンピックの選手村を転用したものです。

ここで開催される各種イベントに何回も参加してきました。

この度は、「第100回令和7年度 全日本盲学校教育研究大会・東京大会」(全日盲研)が、2日間にわたり開かれました。

初日は、8時45分からの受け付け、交流会の終了が20時30分ということで、丸々一日のスケジュールです。

450名程の参加者とのこと。

いつもは、新幹線やら飛行機やらの移動でなかなか大変な時もありますが、今回は、小田急線沿線とあって、楽をしました。

開会式に続く、第100回大会記念シンポジウム「持続可能な盲学校を目指して夢を語ろう」は、斬新な企画でした。

シンポジストは、日本眼科医会会長 白根雅子氏、日本視覚障害者団体連合会 竹下義樹氏、慶應義塾大学 中野泰志氏、淑徳大学 青木隆一氏の四名です。

白根氏以外は、お会いしたことのある方々です。

大変広がりのある楽しいシンポジウムでした。

最後に「質問でも感想でも」とコーディネーターからの一言で、手を挙げました。

「20年近く、全日盲研の追っかけをしていること、幼児・児童・生徒のいる盲学校に私たちの存在を知っていただき、利用していただきたく参加していること。

しかし、校長先生が2年で代わり、先生方も異動がある。結果、なかなかつながっていかない。どうかお手伝いできることがあれば、遠慮なく、お声をかけて」と発言しました。

今回のような広がりのある、各方面との連携による明るい展望をお聴きしたのは、初めてです。

部外者の勝手な言い分ですが、盲学校は、もっとオープンでいいのではと思います。

この後から始まり、2日目のお昼まで続く分科会。そこでの発表から一人ひとりの先生方は、子どもたちのために、一生懸命、頑張っておられます。

しかし、盲学校以外の外の力をもっと、活用しては、いかがでしょうか。

この私の発言で、たくさんの方から声をかけていただきました。特に交流会では、即ホーム・ページを見て「藤田が行く」を読んだ。あんなに頻繁に更新していて、その上面白いと、声をかけて下さったのは、東北の先生でした。

退職後、音訳をやってみたいので、連絡すると言ってくださった都内の先生もいらっしゃいました。

更には、あれは正論、いいことを言ってくれたという先生も。

みなさん、優しいです。元気がでました。

更には、本当に懐かしい方々との再会がありました。「変わらず元気に頑張っているね。」と言ってくださる方からの一言は、励ましと捉えました。

しっかり勉強させていただくと同時に、再会と新しい出会いに励まされた夏の2日間でした。

みなさま、お世話になりました。お疲れさまでした。ありがとうございました。

またいつか、どこかでお会いしましょう。

No.584 学習会&納涼会

公共図書館で働く視覚障害職員の会(通称なごや会)の「学習会&納涼会」が、Zoomで行われました。

前半の学習会では、佐藤聖一さんから「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画(読書バリアフリー基本計画)」第二期について、レクチャーしていただきました。

佐藤さんは、関係者協議会のメンバーです。

基本的な方針として、

1.アクセシブルな電子書籍等の普及およびアクセシブルな書籍の継続的な提供

2.アクセシブルな書籍等の量的拡充・質の向上

3.視覚障害者等の障害の種類・程度に応じた配慮

が掲げられています。佐藤さんによると、現状を正確に捉えているとのことでした。

私の最大の関心事は、第17条における「製作人材・図書館サービス人材の育成等」のことです。

以前、竹下 亘前全国視覚障害者情報提供施設協会理事長が、資料製作の面では、今のようなボランティア体制では、ダメだということを、正式発言されたそうです。

このボランティア問題は、今までタブーだった分野で立場上、勇気ある発言だったようです。

佐藤さんによると、突っ込んだ話ができる人がいない。したがって、具体的な話は進んでいない。どんなシナリオをだせるかが、課題だと。

このことに、言及している方もおられるようですが、では、具体的にはとなると、なかなかその先が見えてきません。

肉声による音訳を担う人材の今後について、この世界を熟知している方々で、早々に検討していただきたいものです。

最後に、日本の福祉制度は軟弱だというお話です。

JRや私鉄、タクシー等の割引は、国ではなく事業者が負担しているということ。

みなさんは、ご存知でしたか。

国だとばかり思っていた私の勉強不足ですね。

この制度、何かあれば即カットということになりかねない、今の世の中です。

みんなで、注視していきたいものです。

学びの多い貴重なひと時でした。

佐藤さん、ありがとうございました。

No.583 大正大学でのフォーラム

文字・活字文化振興法制定・施行20周年記念フォーラムに行ってきました。

主催は、会場でもある大正大学附属図書館、共催が、公益財団法人文字・活字文化推進機構と学校図書館整備推進会議です。

この文字・活字文化推進機構とは、「読書バリアフリー」関連のイベントへの参加や、「山根基世の朗読指導者養成講座」への協力など、交流のある団体です。

私たちの会報「音ボラネット通信」を寄贈してもいます。

2005年に施行された「文字・活字文化振興法」が資料として配布されましたが、肥田美代子氏など、超党派の議員によって成立したものです。

そのためでしょうか、座席の半分ほどは、来賓席。政治家の姿もありました。

基調講演は、片山善博氏。

いろいろな肩書きや実績がおありですが、私の中では、鳥取県知事時代に、図書館政策の推進に力を尽くされた方というのが大きいです。

『「本好き」を増やすために、私たちには何ができるか』をテーマに話されました。

本を読むということは、聞く力や理解する力、忍耐力がつくということ。対話能力が上がる、深く物を考えられるという言葉が、印象に残りました。

講演の後の、作家、教育関係者、出版関係者、学校図書館関係者によるシンポジウム「文字・活字文化の創造に向けて」—AI社会・デジタル社会の中で文字・活字文化を考える—からもたくさんの気付きがありました。

ここで私の勝手な思いを一言。

せっかくの記念フォーラム、いろいろな制約もなきにしもあらずでしょうが、もっとたくさんの参加があればと思いました。

多くの人と共有すべき課題ですから。

2022年にGOOD DESIGN AWRDで最高賞を受賞した、大正大学附属図書館。

とても素敵な建物でした。

日頃、大学図書館とはあまりご縁がありませんが、こんな猛暑の中、たまにはこんな素晴らしい環境の下、お気に入りの一冊を見つけてゆっくり過ごしてみたいものです。

No.582 拡大講座

猛暑の名古屋へ行ってきました。

一年も前から、磯野さんが、ぜひにと声をかけてくださっていたのが「2025年度愛知県図書館 朗読協力員養成講座」の講師依頼でした。

通常の講座のなかに、[拡大講座]としてひと枠、用意してくださるとのこと。磯野さんが、大切にし力を注いでこられた養成講座です。

参加者は、全県下のボランティアと図書館職員とのこと。

磯野さんの強力な推薦と県図書館の館長輿水さん、視覚障害者資料室の槙島さんのご理解があればこその企画だと思いました。

磯野さんが会報にも寄稿し、告知してくださったのは、みなさまご存知のことでしょう。

蓋を開けてみれば、90名を超える申し込み、そして関係者を含めると100名という参加者だったようです。

磯野さんとは、長いお付き合いですが、ご本人の前でお話しするのは、初めてです。

また輿水館長も始めから終わりまで、耳を傾けてくださり、恐縮の極みでした。

あちこちの図書館にお邪魔していますが、こういう熱心な館長も少ないように思います。

ありがたいことです。

「EYEマーク」のことから始まり、音ボラネットの紹介もさせていただきました。

講座の中での引用として、持参したCDを紹介しましたが、大変好評でした。

月刊『世界』の音訳に関心を持たれた方から、翌日メールをいただきました。

活動に繋がると嬉しいです。

更にはずいぶん以前にお邪魔した豊橋市内の「音訳グループ ぴっち」のメンバーがたくさん参加していて、懐かしい再会となりました。

8月発行の会報「音ボラネット通信」に今回のことを、ぜひ寄稿していただきたく、槙島さんにお願いしました。

館長にも了承を得て、二つ返事でお引き受けいただきました。どうぞみなさま、楽しみにしていてください。

私は、大した内容ではないかもしれませんが、音訳ボランティアや図書館職員の方々に、お伝えしたいことがあります。

こういう貴重な機会を与えていただけることに、心からの感謝を申し上げます。

新幹線の時間まで、いつも無茶振りに応えてくださる、名古屋YWCAの堀尾さんとおしゃべりができて、嬉しかったです。

みなさまお疲れさまでした。
お世話になりました。

またいつか、どこかで。

【至急のお尋ねです】ご協力ありがとうございました。

初めて図書館からの依頼のものを、音訳することになったグループからのお尋ねです。

みなさんのところでは、図書館からの図書製作費は、いくらでしょうか。

音訳者に○○円、校正者や編集者には○○円、もしくは、すべて含めて○○円というように、具体的金額を教えていただけませんか。

対面朗読についても、教えてください

No.581 戸山図書館との共催

「ことば」を伝える「よろこび」を届ける〜障害がある方へのサポートを考える〜と題して、新宿区立戸山図書館で読書バリアフリー講座が開かれました。

障害者サービスのレジェンドともいうべき、山内 薫さんの登場です。

長く墨田区内の図書館で、一人ひとりの利用者の要望に応えるべく、奮闘して来られた方です。

本や紙芝居のセットなど積んだリヤカーを引く姿など、懐かしいたくさんの写真を見ながら、障害者サービスについて考えました。

時代が違う、社会環境が違うと言ってしまえばそれまでです。が、いつの時代にあっても、いかに障害のある子どもたちや大人に、寄り添えるかが大切なのではないでしょうか。

何も図書館の職員だけではなく、音訳ボランティアであっても、そういう人が1人でもいて、仲間を増やしていけたらと考えます。

毎回共催させていただいているおかげで、当事務局メンバーも会場とZoom参加で、学んでいます。

 

次回もまた、矢部館長がその人脈とアイデアで、どんな講座を開催なさるのか楽しみです。

 

あなたもぜひ、参加してみてはいかがでしょう。

シネマチュプキの「音声ガイド講座開講」のお知らせ

CINEMA Chupki TABATA 代表の平塚千穂子さんから講座開講の
おしらせです。
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「かれこれ 5年ぶりの開講となる音声ガイド(Audio description)台本制作講座のお知らせです。
5年前に比べると音声ガイドも随分と理解が広がってきたように思います。
当館では、映画監督やプロデューサーと一緒に音声ガイドを作り、考え、広めていく機会も増えてきて、視覚障害者のお客様の鑑賞サポートだけでなく、目のみえる一般のお客様にも鑑賞ツールとしてお楽しみいただくことが増えてきました。

音声ガイド制作をやってみたい!音声ガイド作りを学びたいという方から、講座を求める声もいただいていたのですが、コロナ以降、なかなか体制が整わず。。
お待たせしてしまいました。

せっかくやるなら、チュプキらしい講座を!と思い、ゴールは映画館での上映とお披露目。映画監督さんや視覚障害者のクオリティチェックが受けられる、実践型の講座プランを立てました。

ご興味のある方は、是非、受講をご検討ください。

また、周りにご興味をお持ちの方がいたら、是非、お知らせください。

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7月30日開講(全10回)  音声ガイド(Audio Description)台本制作講習会のご案内

音声ガイド(Audio Description)とは、映画の視覚的な情報を補うナレーションのこと。

目の見えない、見えにくい方々は、映画の音や台詞を聴き、映画を想像しながら楽しみます。

見えるものを言葉に変えて音声描写することで、映画鑑賞をより味わい深くするのが、音声ガイドの役割です。

台詞の合間や場面転換などの短い時間制限の中で、見える映像から何を選びとり、どのような言葉で表現するのか?を考える音声ガイドの台本づくりは、私たちに映画の見方と言葉のコミュニケーションを学ぶ機会を与えてくれます。

この講習会では、短編映画の音声ガイドづくりを通して、音声ガイド台本制作のノウハウを学んでいきます。

複数の人と映画をじっくり観ることで、自分が「見ているようで、見ていなかったこと」への気づきがあったり、

クオリティチェックをしてくださる視覚障害者の講師から、「言葉から受けとる印象」や「音だけでイメージのつくこと」などを確認できるので、言葉や音を大切にする感性が磨かれていきます。

また、作品の映画監督にも監修していただくことで、作者の想いや意図をくみ取れているか?表現に違和感はないか? といった点を確認しながら制作していくことができます。

今回、教材とする作品は、映画やテレビ等で活躍中の5人の脚本家の方々が、「母」をテーマに物語を紡いだオムニバス映画『Mothers マザーズ』です。

シリアスなドラマから、ホラー、サスペンス、コメディまで。多彩な作品の音声ガイドづくりにチャレンジできます。

本作品は、2025年12月に当館にて上映。

皆様と制作した音声ガイドを、お客様にもイヤホンでお聴きいただくことをゴールとした、非常に実践的なカリキュラムとなっています。

>> 映画『Mothers マザーズ』の公式HP https://mothersfilm.studio.site/

映画がお好きな方はもちろん、アナウンスやナレーション等に興味のある方も、是非この機会に、音声ガイドづくりという新しい世界に、一歩踏み出してみませんか?
受講後、当館「CINEMA Chupki TABATA」での音声ガイドづくりに、ほぼボランティアでもご協力いただける方を求めています。

音声ガイドづくりの実践経験を積みたいという方も、奮ってご参加ください。
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【音声ガイド(Audio Description)台本制作講習会(全10回)】

2025年7月30日(水)開講(隔週水曜 12月10日まで)

昼クラス(水曜14:00~16:30):定員12名

夜クラス(水曜19:00~21:30):定員12名

■ 会場:シネマ・チュプキ・タバタ(JR山手線・京浜東北線 田端駅より徒歩7分)またはオンライン(Zoom)

■ 講師:CINEMA Chupki TABATA 代表:平塚千穂子

ブラインドコミュニケーター:石井健介/風船

『Mothers マザーズ』 総合プロデューサー:難波 望(脚本家・監督)

■ 受講料:30,000円(全10回分)

受講料のお支払いについて

受講料30,000円は、受講日初日(7月30日)に会場受付にてお支払いいただきます。
※現金またはクレジットカード、交通系電子マネー、iD、QUICPay、PayPayでの決済が可能です。

参加条件

・自宅で映像データ(mp4)を見ることのできる方。

・エクセルで、基本的なテキスト入力が可能な方。

・Zoom を使ってオンラインでも受講可能な方。

・やむを得ない事情をのぞき、全10回のカリキュラムをお休みせずに参加できる方。

※音声ガイドづくりは全く初めてという方も大歓迎!

カリキュラム

① 7月30日(水):オリエンテーション 音や言葉でイメージする世界にふれる

■ 会場:CINEMA Chupki TABATA

② 8月13日(水):音声ガイドの作り方 ①『BUG』(監督・脚本:武田恒)

■ 会場:オンライン(Zoom)

③ 8月27日(水):音声ガイドの作り方 ②『夜想』(監督・脚本:高橋郁子)

■ 会場:オンライン(Zoom)

④ 9月17日(水):視覚障害者のクオリティチェックを受ける①

課題『いつか、母を捨てる』(監督:木内麻由美/脚本:進藤きい)

■ 会場:CINEMA Chupki TABATA

⑤ 10月1日(水):音声ガイドの修正と考察①

■ 会場:オンライン(Zoom)

⑥ 10月15日(水):視覚障害者のクオリティチェックを受ける②

課題『だめだし』(監督:野田麗未/脚本:たかはC)

■ 会場:CINEMA Chupki TABATA

⑦ 10月29日(水):音声ガイドの修正と考察②

■ 会場:オンライン(Zoom)

⑧ 11月12日(水):視覚障害者と監督のクオリティチェックを受ける③

課題『ルカノパンタシア』(監督・脚本:難波望)

■ 会場:CINEMA Chupki TABATA

⑨ 11月26日(水):音声ガイドの修正と考察③

■ 会場:オンライン(Zoom)

⑩ 12月10日(水):作った音声ガイドを全編鑑賞 講座のふりかえり

■ 会場:CINEMA Chupki TABATA

お申し込みフォーム https://chupki.jpn.org/archives/workshops/15428

※申し込み締め切り

7月15日(火)締め切り

※定員に対し申し込み多数の場合は、抽選とさせていただきます。
抽選結果の当落に関しましては、7月20日(日)までに、お申し込みいただいたメールアドレスへご連絡いたします。

以上です。