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No.536 松本市でのセミナー

秋風立つ長野県は松本市に行ってきました。

長野県視覚障害者福祉協会主催の「音訳ボランティアセミナー  松本市〜誰でもできる 録音図書校正者を目ざして〜」に参加するためです。

実は5月末にお邪魔した「長野県赤十字奉仕団ひびきの会」の代表からいただいた資料の中の情報でした。

県内2ヶ所、長野市と松本市での開催とありましたが、長野市はすでに遅し。ならば松本市へ。

福祉協会に連絡。快く受け入れてくださいました。

長野県のすごいところは、県内にあるたくさんの音訳ボランティアグループを福祉協会が中心になってネットワークが組まれているということです。

長野市立図書館の増澤さんは個人会員、この福祉協会は団体会員です。熱心な会員さんが多く、すばらしいです。

情報が共有できることは、特にこのご時世では、大事なことです。

7グループ80名近い参加者です。

「あい愛の会」の塚田さんが、講師。

10グループほどに分かれ、このセミナーのために録音されたものを校正し、グループ毎に発表。みなさん熱心で楽しいひと時でした。

また昼食後は「広報を読む」 引き続き講師は、塚田さん。

最後に私も時間をいただき、音訳ボランティアや利用者を取り巻く現状を話しました。

「会員ではありませんが、『藤田が行く!!』を見ています」と言ってくださる方がいて、嬉しくなりました。

若手や、意識の高い人は、みんな悩んでいます。人が集まらない、これからの音訳はどうなっていくのか。

ほんの少しでも、そういうみなさんの背中を押せたら、参加した甲斐があるというものです。

限られた資源をいかに有効活用できるか、みんなで考え、一緒に頑張りましょう。

私自身、みなさんからたくさん元気をいただきました。
ありがとうございました。

No.535 朝日新聞記事

9/30付け、朝日新聞「be report」に、8月末に取材を受けた記事が掲載されました。

音訳ボランティア

読書の楽しさ伝える障害者の「目」

というタイトルでした。

欲を言えばキリがありませんが、初めて音訳、音訳ボランティアという言葉に接した人には、理解しやすい記事だったのではと思います。
全体的にバランスの取れたものになっていたのではないでしょうか。

やはり、反響は大きいですね。
何人もの方から、電話やメールをいただきました。

奈良の渡辺さんは、ベテラン音訳者です。長年にわたり個人的に、広瀬浩二郎さんをサポートしてきた方です。

「新聞見ました。よかったですね。次に繋がるといいですね」と。音訳ボランティアのみなさんの励みにもなったようです。

音訳には、関係のない、私の高校の同窓生からも、「新聞であなたの名前を見つけて」と連絡がありました。

何年ぶりかで、お互いの近況報告会となりました。改めて新聞のチカラはすごいと思いました。

一般的には、朗読と比べ、音訳はほとんど知られていません。
今後もこういう記事が増えることを期待したいですね。

朝日新聞9月30日付「be」に掲載されました。

藤田が行く‼No.534でお伝えしておりましたとおり9月30日付の朝日新聞別刷り「be」に音訳の記事が掲載されました。
「音訳」について、いまだ周知されていない部分も多くありますが、このように多くの人に読まれる媒体に掲載していただくことはありがたいです。
継続的な取材がなされることを期待したいです。

『こころの通訳者たち』バイアフリー映画上映会のご案内

会報49号 4ページに堀尾純子さん(名古屋YWCA音声訳グループ)のご寄稿に紹介されている 映画『こころの通訳者たち』のバリアフリー映画上映会のご案内が、主催の社会福祉法人 視覚障害者支援総合センター(後援 杉並区)から届きました。

詳細は こちら http://www.siencenter.or.jp/news/20230824.html

【高知】【仙台】読書バリアフリー研究会のお知らせ

公益財団法人 伊藤忠記念財団からのお知らせです。

「読書バリアフリー研究会」を実施いたします。
参加者募集中です。お近くの方は、ぜひご参加をご検討ください。
① 2023年9⽉23⽇(土・祝) オーテピア(高知県高知市)
② 2023年10⽉22⽇(日) 日立システムズホール仙台(宮城県仙台市)
https://www.itc-zaidan.or.jp/summary/ebook/barrierfree/

ご質問・お問合せは下記までお願いします。
公益財団法人伊藤忠記念財団
電 話 :03-3497-2652
FAX :03-3470-3517
メール :bf-book@itc-zaidan.or.jp

会報「音ボラネット通信」49号発行!!

9月12日午後、会報「音ボラネット通信」49号を発行しました。
今週中にはお手元に届くとみられます。
いつもの会報とは別刷りで7月3日に開催された「総会・講演会 報告書」も同封しております。

団体会員のみなさまにおかれましては、多くのメンバーにご覧いただけますようお願いいたします。

No.534 新聞記者からの取材

この頃、新聞などで音訳が取り上げられることが、多い感じがします。
つい先日は、個人会員の可児さんから、西日本新聞の記事を教えてもらいました。
「視覚障害者の力になりませんか 音訳・点訳ボランティア募集 長崎、佐世保両市」というものです。
可児さんは、いつも全国の貴重な情報を寄せてくれています。

今までコロナ禍にあって、音訳者養成講座が中止、または実施しても人が集まらないという状況が、続いていました。
それがここにきて、コロナが沈静化、あちこちで従来どおりの対面での講習会が、開催され始めているせいかもしれません。

さて、朝日新聞「be」の担当記者の方から、取材の申し込みがありました。
毎土曜日の別刷りです。その中の「be report」で、音訳を取り上げますと。

「東京ボランティア・市民活動センター(ボラセン)」でお会いしました。
かなり古いものから最新のものまで、さまざまな資料を持参。今まで音訳を知らなかったのでと言われていました。
2時間ほど熱心に話を聞いてくださいました。
「ここで藤田さんは、こう言っていますが、これは、どういうことでしょうか」と尋ねられました。「これは、ずいぶん前の記事ですね。今はこういうふうに、改善されました」と回答。

著作権法の改正のこと、「読書バリアフリー法」のことやらで、話が弾みました。

幅広く取材してほしくて、熱心な点字図書館や公共図書館、そして利用者、音訳グループを紹介しました。

ここで「どうかくれぐれも、音訳はたんたん読み、などと書かないでください」とお願いしました。
「過去の記事は、どれもそういう理解の上で、たんたん読み的な表現をしていますね。よくわかりました。心します」と。

「今までありがたいことに、全国的にもたくさん音訳を取り上げてもらってきましたが、なかなか次につながっていきません。なぜでしょうか。音訳というもののハードルが、高すぎるのでしょうか」と私。
そして「音訳者・ボランティアの高齢化、微減化の中にあって、何とか肉声による音訳をなくさないためにも、ぜひ、次につながる記事を書いてください」と切望しました。
どんな記事になるのか、楽しみです。

そういえば、(株)岩波書店が『世界』の「座談会」をYouTubeにあげてくださっていますが、その中に1部、音源があります。
これを聴いた記者の方が、「音訳を初めて聴きました。わかりやすく読まれていて、すごいですね」と。

私も少し鼻が高くなりました。

No.533 高校生からの取材

石川県能美市の高校の先生から、メールがきました。
放送部の顧問だそうです。

放送部の秋の大会のラジオドキュメント作品制作のため、地元の音訳ボランティアを取材しようと準備中。
ついては、全国の音訳ボランティアの人数、そして音訳の始まりについて教えてほしいと。

ボランティアの人数については、それぞれの活動形態が異なるため、正確な数は不明とお応えしました。公共図書館、点字図書館、社会福祉協議会で活動。
上記に、関わらず自主ボランティアとして活動、とさまざまですから。

音訳の始まりは、1957年国際基督教奉仕団の婦人部が、基督教関連の本を音訳、盲学校に貸し出したのが、始まりと言われています。
1958年には、日本点字図書館が「声のライブラリー」を開始とお伝えしました。

すると、私の話しを生徒がまとめて文章化するより、
Zoomで生徒が私に直接質問し、その音声の一部を使いたいと。

いくつかの質問の中に、地元のボランティアは、利用者との接点がないため、反応が聞きたくても聞けない。
広報だけ読んでいるグループだが、提供媒体はカセットテープで無償で音訳と。

このグループと、直接のやり取りではないので、不明な点はあるものの、先生を通して伝えてもらうしかない。
先生にお送りした、会報「音ボラネット通信」が、学校で不要になったら、渡してとお願いしました。

地方には、情報も入りづらく、まだ、このような活動をしているところがあるのでしょうか。

最後に高校生に期待することはあるかと、問われ、音訳を必要とする、視覚障害者等の存在を忘れず、いつか音訳の世界に足を踏み入れてと伝えました。

若い人たちに、音訳について関心を持ってもらえたことは、嬉しいことです。

今後の活動に期待します。