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筑波大学障害学生の支援アルバイトを募集しています。

大学院に進学する方々の支援の募集です。

筑波大学ピア・チューター(障害学生の学習補助)
団体名 筑波大学障害学生支援室
団体概要 筑波大学障害学生支援室では、「共生キャンパス」の考え方に基づき、障害のある学生の修学支援を行っています。詳しくはHPをご参照ください。http://human.tsukuba.ac.jp/shien/
内容◆◆◆
視覚障害のある大学院生への学習補助活動を行ってくださる方を募集します。具体的な活動内容は以下の通りです。活動前に、必要に応じて講習を実施します。また、面接をさせていただく場合があります。
■日時 9時~21時の間で1~3時間、週に1~2回(ご都合に合わせて)
■場所 筑波大学東京キャンパス(丸ノ内線「茗荷谷」駅徒歩2分)
■募集人数 3~4名
■内容 活字文書のテキストデータ化、レポート等のレイアウト調整、Excel・Wordを使った図表作成、PowerPointを使ったプレゼンテーションスライド作成、対面朗読等
本学規定に従い、1時間800円の謝金及び交通費をお支払します
締切り 3/31
申し込み・問い合わせ先(公開用)筑波大学障害学生支援室(029-853-4584)shougai-shien#@#un.tsukuba.ac.jp(#を消してメールをお送りください)担当:森

会報24号を発行しました!

3月13日、夕刻、会報24号を発行、発送しました!
6月に予定されている「第5回総会案内」、そして、年会費振込用紙、
団体会員には「変更届」をクロネコメール便にて発送しました。
到着には数日かかる場合があります。
18日(水)になっても到着しない場合はご連絡ください。
また、テキストデータ版をご希望の方に送信いたします。
「お問いあわせ」のフォームからご連絡ください。

本のご紹介

「1からわかる図書館の障害者サービス 誰もが使える図書館を目指して」

佐藤聖一 著(埼玉県立久喜図書館)
2015年2月20日刊行
2,052円(税込価格)
ISBN978-4-7620-2521-1 C3000
A5判 176頁
https://www.gakubunsha.com/cgi-local/search.cgi?id=book&isbn=978-4-7620-2521-1

図書館の障害者サービスとは、障害者のための特別なあるいは対象別サービスではなく、高齢者・施設入所者・入院患者・妊産婦・外国人等を含んだ「図書館利用に障害のある人々へのサービス」をさす。
「すべての人にすべての図書館サービス・資料を提供すること」、すなわちだれもが使える図書館を目指す。
障害者の情報環境や障害者に対する図書館の役割を明らかにしたうえで、障害者サービスの基本的な考え方から、対象となる利用者、障害者サービス用資料、主なサービス、著作権法等の関連法規等、サービスを行う上で必要な基本知識を簡潔にまとめた。

詳細な目次は以下のページに掲載されております。
https://www.gakubunsha.com/cgi-local/MOKUJI/978-4-7620-2521-1.html

★この本の障害者対応として、現在当館で肉声のマルチメディアDAISY図書を作成中です。
また、障害者の方でご購入いただいた方には、このテキストデータを事前に送りますので、音ボラネット 事務局 までご連絡いただければと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

(以下、署名です)
埼玉県立久喜図書館
障害者サービス担当 佐藤聖一

視覚障害者とつくる美術館ワークショップのお知らせ

3月22日(日)に、川崎市市民ミュージアムにて『視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ ミュージアムの「はじまり」をめぐるタイムトラベルツアー』を開催します。
このツアーは、視覚に障害がある人もない人も、みんなで話しながら市民ミュージアムの「はじまり」を探るツアーです。
市民ミュージアムの展示作品とともに時間を旅することで、誕生から27年経ったミュージアムの生き生きとした姿が見えてきます。
初めて写真に写った日本人の話、マンガの始まりとなった江戸時代の落書きの話、川崎ゆかりの作家である岡本太郎や手塚治虫の作品などなど市民ミュージアムに収蔵されている作品について語りながら、様々な「はじまり」の物語をたどりましょう。

日 時
3月22日(日)13:00~15:00
会 場
川崎市市民ミュージアム
対 象
視覚に障害がある方、ない方、どなたでも参加いただけます。
定 員
14名(応募者多数の場合、抽選)
参加費
無料
主 催
川崎市市民ミュージアム
協 力
視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ

申し込み方法:下記の必要事項をご記入の上、当館ホームページの各種イベント申し込みフォーム(メッセージ欄に申し込み内容をご記入ください)、メール、電話、FAXにてお申し込み下さい。

申込先:川崎市市民ミュージアム教育普及担当 
Tel 044-754-4500 
Fax 044-754-4533
Mail 25museum@city.kawasaki.jp

申し込み内容
1. お名前・ふりがな
2. ご住所
3. 連絡用メールアドレス
4. 携帯電話番号(当日連絡先として)
5. 視覚障害の有無、当日同行する介助者(ガイドヘルパー)の有無、盲導犬の有無
6. 集合場所の選択:下記の(1)か(2)いずれかの集合場所をお選びください。
(1)JR武蔵小杉駅北改札(南武線口)出口 ※12:10までにお集まりください。
(2)川崎市市民ミュージアム3階研修室
※(1)は、ミュージアムのスタッフが会場まで同行します。
小杉駅前発(12:20発)→市民ミュージアム行(終点)のバスに乗車します。
7. 年齢
8. このワークショップ開催をどこで知ったか。
9. ワークショップに期待すること。(楽しみにしていること。)

申し込み締め切り:3月16日(月)
※お申し込み後、お電話で応募内容について確認させていただく場合があります。
※締め切り後、お申し込みいただいた方全員に参加可否をお知らせいたします。

【参考リンク】
川崎市市民ミュージアムHP
http://www.kawasaki-museum.jp

【お問い合わせ】
川崎市市民ミュージアム教育普及担当 
Tel 044-754-4500 
Fax 044-754-4533
Mail 25museum@city.kawasaki.jp

皆様のご参加お待ちしています。

★視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ
Facebookページ
https://www.facebook.com/kanshows

ホームページリニューアル!!

この度、ホームページをリニューアルをしました。
私たちの活動に賛同してくださったウェブデサイナーの高岡氏に多大なお力をおかりしました。
まだ構築中の部分もありますが、順次整えていき、少しでも多くの情報をお伝えできるようにしていきたいと思います。

No.361 ディスレクシアセミナー

ずいぶん久しぶりに、NPO法人エッジの会長である藤堂さんのディスレクシアセミナー「ディスレクシアを活かす~個性の磨き方・輝かせ方~」に参加しました。

藤堂さんがエッジを立ち上げたのは今から15年前、お子さんが英国留学時にディスレクシアと判明したことが、きっかけのようです。LD(学習障害)の中核症状であるディスレクシアの啓発・サポート等を続けています。

参加者の多くは、若い保護者のようでした。わが子のここが変だが検査をしてもらったほうがいいのか、というような質問がありました。

これに対し藤堂さんからは、診断は受験時に必要との回答がありました。やはり受験にあたって、さまざまな合理的配慮を受けるための証明ということでしょうか。

さて、今やディスレクシアは人口の10%と言われていて、最近クローズアップされてきたという印象ですが、太古の昔から存在していたそうです。
ところで、大切なことは、当事者や保護者の生の声を聞くことだと再確認しました。ディスレクシアとは、読みが困難、その結果の書きの困難があげられます。

まるで読めないわけではなく、読みのスピードだとか正確さ流暢さに劣るというようなことがあります。見た目にはわからないので、親や家族ですら理解できない、ましてや一般の人にはなおさらです。
学校の先生も対応しきれていません。気付かずに本人を傷つけてしまっています。

「そんなこともできないの」「できなかったら100回やりなさい」とか。結果、本人は自分はバカだと思う。そこからの立ち直りは、非常に厳しいものがあります。日本では、読み書き、計算ができないのは、ダメ!と決めつけて、できないことに目がいきます。
素晴らしいものを持っているのにもったいない。欠けているのは、これとこれ。そのためにはどうしたらいいのか。こんな方法があるよ、というのが海外の対応のようです。そういえば海外の方が気が楽、自分らしくいられるという当事者の声を思い出しました。

エッジとしての対応は、本人、保護者、学校、支援者からの相談に応える。また情報の発信や講座の開催。そして学習支援員の養成などがあります。中でも私が特に興味を持ったのは、音声教材BEAMです。
音声化された情報の方が理解が進むことがあります。教科書を見ながら音声で聞くことで文字と意味が繋がることがあります。
エッジでは主に国語の教科書のなかの物語の部分を中心に音声化したものをダウンロードできるようにしています。

港区の音訳ボランティアが協力しているようです。いろいろな活動があります。
この度も大変勉強になりました。

No.360 雑誌の音訳

年1回の月刊誌「世界(岩波書店)」DAISY版製作の打合せが新宿区内で行われました。
混合グループも含め9グループで音訳を担当。DAISY編集者が7名。事務局・発行が東京ヘレン・ケラー協会点字図書館です。
岩波書店からは、20冊近い原本がそれぞれに直接送られています。ありがたいことです。どこが欠けても、継続は難しくなるでしょう。多くのみなさんの協力・連携があればこそです。

利用状況ですが、サピエからのダウンロード数が2013年度が100、2014年度になると120にアップしているとのこと。嬉しいですね。

こういう感じで、この活動が軌道に乗ってくると、新たな雑誌の音訳が可能かと希望が出てくるのですが、これがなかなか厳しいと思います。まず音訳者の確保というと、この「世界」プロジェクトのメンバーがそのまま移行というわけには、単純にはいかないだろうと思います。
みなさんギリギリでやってくれています。ここは、新たな雑誌音訳のためのグループを募ることがベターだと思います。

以前から雑誌の重複製作のムダが言われています。更には、まだ抜粋版を作っているところがあるのです。この辺を整理したら、あと何冊、録音雑誌が利用者の下に届けられるでしょうか。みんなで利用者の立場になって考えてみませんか。

ところで、昨年の当方のシンポジウムで栃木の視覚障害者である長さんから、「旅と鉄道(天無人発行)」の音訳者募集のアピールがありました。この度また、増刊号の読み手が足りないとSOSがありました。

タイミングよく、「世界」の打合せ直前だったので、原本と過去の音訳CD、お願い文とを送ってもらい、当日みなさんに呼び掛けました。
何しろ「世界」とは対極にあるようなビジュアル系の雑誌です。みなさんとまどったかもしれません。奇数月に定期発行されていますが、増刊号が出る時があります。

3月6日発行予定のものを読んでくれるグループはありませんか。個人でもかまいません。編集は地元、栃木のメンバーが担当できるそうです。
だいたい120ページくらいです。視覚障害者のなかには、旅行が大好きという方が以外に多いです。実際出かけられなくても、旅情報を楽しみにしている方もいます。

本来なら、図書館が製作すべきものですが、一利用者である長さんが、ほぼ自費で発行しているものです。何とか応援したいと思いませんか。

連絡先
長 孝(ちょう たかし)さん
電話0284ー44ー1770
e-mail tk-chou@kiu.biglobe.ne.jp

どうぞぜひよろしくお願いします。

雑誌「旅と鉄道」増刊号の音訳者募集(終了!)

雑誌「旅と鉄道」の増刊号の音訳者募集です。(音訳者が見つかりました!)
昨年5月のシンポジウムで上記の雑誌の依頼をされた長さんからあらためてのお願いです。その後次々と発売される増刊号の音訳依頼です。連絡先は藤田が行く!!に掲載しています。

No.359 大阪訪問

出版UD研究会のMLから、興味のそそられる案内が届きました。近畿視情協(近畿視覚障害者情報サービス研究協議会)図書館サービス委員会が主催する研修会開催の案内です。
会場が大阪の日本ライトハウス情報文化センターだということも参加の決め手となりました。

近畿視情協は近畿地区の点字図書館と公共図書館からなっていて、情報交換や相互協力を行っています。
「公共図書館との更なる連携を求めて」ということで、京都ライトハウス情報ステーションの田中所長のお話、特に公共図書館へのアンケート(点字図書館と公共図書館の連携を考えるためのもの)結果を興味深く伺いました。

お互いの立場や役割の違いを理解しながら、連携を深めて行くことはますます重要になってくるでしょう。残念ながら関東では、こういう取り組みは聞いたことがありません。どこかがリーダーシップをとり、近畿視情協のような取り組みが生まれるといいです。そこには、音訳ボランティアも気軽に参加できるようなものになるとすばらしいと思います。

どこの世界でも連携が第一です。
特にこの世界、目的は同じですから。

さてこの度は、お恥ずかしながらそして、遅ればせながらの日本ライトハウスデビューでありました。研修会では、各図書館のみなさんの熱心なお話を伺えて、大変勉強になったことは言うまでもありません。
その上、またまたたくさんの出会いに恵まれました。一番は、デイジー枚方の小林さんとの再会です。早い時期からテキスト化に取り組み、テキストデイジーの製作をしているとのこと。相変わらず精力的に頑張っています。刺激を受けました。
また、都内での「マラケシュ条約」の研修会で初めてお目にかかって、地元大阪で2回目のご対面となった、ロービジョン関係のことに詳しい堀さん。ご飯を食べながら、いろいろ教えていただきました。
更に昨年からお世話になっている日盲連の大橋さん率いる研修会メンバーと大阪で再会にはビックリ。

また竹下館長には、ご多用中にも関わらず館内を案内していただきました。
何人かの方には、お久しぶりと言っていただきましたが、みなさんとは、大阪以外でお目にかかっていたということです。

ところで、日頃関西の会員は、何か呼び掛けても反応がイマイチと感じることがありましたが、みなさんには、日本ライトハウスの存在が大きいということを、今更ながら感じました。
音訳ボランティアを大切にしてくださっている様子も垣間見られました。ボランティアのみなさんも頼りにしています。いい関係ではないでしょうか。

さて改めて感じたことです。出向かなければわからないことや出会わない人・事柄があるということです。今年もまた、出会いを求め、連携を更に深めるために、あちこち出かけたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
大阪でお世話になりましたみなさまありがとうございました。

またいつかどこかでお目にかかりましょう。

No.358 カラーユニバーサルデザイン

世の中には、さまざまな障害があります。そして第三者からは、なかなか理解されにくい障害があるように思います。

今年初の出版UD研究会は、「編集者・デザイナーが知っておきたいカラーユニバーサルデザインの基礎知識」をテーマに、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構の三人から発表がありました。三人とも色覚障害の当事者です。

今さらですが、ここで復習です。

ユニバーサルデザイン(UD)とは、「年齢や障害の有無などにかかわらずすべての人が、快適で安全に暮らせるように街づくりや物づくり、サービスなどにあらかじめ配慮する」考え方です。

そして色の見え方の多様性に配慮したのがカラーUDです。

まず色弱と言われる人は、男性に多く、日本では男性の20人に1人、女性は500人に1人の割合だそうです。

そういえば昔、小学校で色覚異常の検査が実施されていました。石原表というそうです。正常者が、色の差が大きく違って見える2つの色(赤と緑とか)が、色覚異常者には、色の違いが小さく感じられ判別が困難になることがあります。

擬似体験レンズが配布され、みんなで見えにくさを体験しました。

ワークショップでは、お隣の方が当事者で具体的に困っていることを話してくれました。例えば、手帳の日付の数字は、たいてい平日が黒、日曜・祭日は赤で表示されています。が、みんな同じ黒に見えるとか、洋服はすべて、黒か白か青しか買わないとか、外見からわからないぶん、ひそかにご苦労なさっているのだなあと思いました。

差別化するためにか、地図や各種申込書や教科書など、ずいぶんカラフルになっていて、パッと見てわかるようになっています。

しかしそのことが逆に、色弱のみなさんには、わかりづらく、正しい情報が伝わらないということが多々あります。

案内図などさまざまな分野で色を見分けにくい人にも、情報が伝わるようにしないといけないということを実感しました。

デザイン性とかこだわりとかもあるので、簡単には変えられないだろうなあと思いましたが、色の選び方や組合せ、縁取りをするとか工夫しだいで美しいものができるんだということも実例をあげて見せていただきました。
企業などの取り組みもだいぶ変わってきているようです。

まずは、こういう見え方があるということを多くの人が理解することが大切。そしてそれぞれが主張するだけではなく、少しずつでも歩みよることの大切さを学びました。

これは、いつでもどこでも感じることでもあります。