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No.349 第100回全国図書館大会

生憎の雨模様ではありましたが、たくさんの参加者を迎え、全国図書館大会2日目の分科会が行われました。場所は、お茶の水の明治大学駿河台キャンパスです。

当初、開催予定の情報の取り込みが遅かった上、日頃から負担の多いテキスト化プロジェクト事務局で参加に否定的意見もあり、一時混乱もしました。しかし、この参加が一つの突破口になればと、あわてて参加を決め、何とか公募型分科会に採用されました。

参加費(2日間で7000円、1日だけで5000円)が必要ということもあり、どれだけの人が集まってくれるのか、まさか一桁だったらどうしようと、不安にもかられました。でもいざフタを開けてみると、一般42名、発表者等も含めると50名をこえる参加者数となりました。
私たちと同じ午後からの分科会が31あるなかで、このテキスト化の分科会を選んでくださったみなさまには、感謝のみです。

ところで、私たちとしては、図書館のみなさんに向けた「テキスト化の取り組み」の発表のつもりでしたので、半分以上が熱心な音訳者だったということは、嬉しい想定外のことでした。いつものことですが、遠くは、高知や岩手のみなさんも。

ご協力いただいた千葉県立西部図書館の松井さん、株)東芝 研究開発センターの黒田さん布目さんたちのおかげで、発表に「厚み」が加わりました。

また、最新情報としてシナノケンシのマルチメディアDAISYやテキストDAISY製作ソフト「プロデューサー」のデモも加わりました。松井さんの発表時間が削られてしまって申し訳ないことでした。

いち早い情報を得るためのさまざまなツールが増えることは、利用者にとっては、喜ばしいことですが、これを提供する側のものとしては、負担が増えることもあります。連携や分業をしながら、効率のよい活動が図られていくべきだと思います。

参加者の一人は、「ボランティアでよく頑張っているなと思い、わたしもがんばらなくては」と。またある人は、「テキスト化の意義、そして手順がよくわかりました」と。ありがたいです。

最後にこのような発表の場を与えて下さった主催のみなさま、ご参加のみなさまに、心からのお礼を申し上げます。

No.341 全国図書館大会東京大会

大会テーマ:図書館文化を明日の力に
日付:2014年10月31日(金)~11月1日(土)
会場:明治大学駿河台キャンパス

大雨、洪水、酷暑と、いったい今年の夏は、どうなっているのかと思われる日が続きました。
甚大な被害の出ているところもあります。みなさま、お変わりありませんか。東京は、数日雨模様で、ずいぶんとしのぎやすくなりました。一息ついているところです。

さて先日、御茶ノ水の明治大学駿河台キャンパス、リバティタワーで、全国図書館大会東京大会の公募型分科会に参加するグループのための会場の下見と説明会がありました。
会場(教室)では基本、備え付けのPC等を借用します。
操作デスクがあって、ダミーカードが貸与されIDパスワードでと、大昔、学生だった私にとっては、隔世の感ありです。やはり、会場の下見は、大事です。

そしてそのことを受けて、今度は、テキスト化プロジェクトのメンバーと、協力いただく、千葉県立西部図書館の松井さん、(株)東芝 研究開発センターの黒田さんとで、打ち合せ会を開きました。

一介のボランティア団体である私たちは、今までの肉声による録音図書作りという枠を、大きく飛び越えて、テキスト化に取り組んできました。
たぶんここ2~3年の間で、音訳の世界が大きく変わろうとしているのではないかと思います。合成音声の目覚ましい進化に呼応して、いち早い情報の提供を望む人たちの依頼が、増えています。

私たちは、目の前の困っている人のために、ネットワークという強みとフットワークの軽さで、全国からの依頼に対応してきました。正に試行錯誤しながらです。でもいつまでもボランティアで続けていけるのかという思いもあります。

そんな中、確実に求められている「テキスト化」とは、こんなものです。こんなふうな手順で進めています。というようなことを「視覚障碍者への新しい支援  本のテキスト化とテキストDAISY図書」と題して、発表します。

松井さんからは、図書館でのテキストデータサービスへの取り組みについて。そして東芝の黒田さんたちからは、最先端の情報が得られることは、間違いなし。ひょっとしたら、フロアからも、ほやほやの最新情報が飛び出すかもしれません。

全国の図書館のみなさま、音訳ボランティアのみなさま、市民のみなさま、ぜひ私たちの分科会に足をお運びください。
共に連携、協力を考えていきたいと思います。

会場でお目にかかれますこと、楽しみにしております。

尚、申し込みは大会申し込み専用ホームページアドレス  https://conv.toptour.co.jp/shop/evt/jla-100th/
申込締切 9月30日です。

No.334 第100回全国図書館大会

2014年10月31日、11月1日に都内明治大学駿河台キャンパスで開催される、第100回全国図書館大会について知ったのは、6月も残すところ10日あまりの頃でした。
図書館大会には、過去何度も参加しています。更には、音ボラネット立ち上げのきっかけとなったのも、2003年に静岡で開かれた全国図書館大会への参加でした。
一度、全国の音訳者に会いたいという思いがつのり、2006年「音訳ボランティア全国大会」開催へと繋がったのです。

さて、今回は100回の記念ということもあるのでしょう。2日目の11月1日に公募型分科会が予定されています。部外者ながら、いい企画だと思いました。
やはり、内々だけでは、新鮮味や意外性が薄らいできて、毎度お馴染みの、になりやすい。そうなると、全国から集うには魅力がなさすぎて、マンネリ化しているようにも感じていました。

これはいい機会です。準備時間がなさすぎですが、何とか応募したいと思いました。音ボラネットの事務局からは、「また、藤田は仕事を増やす」とブーイングが起きそうです。
でも私たちの最前線の活動である「テキスト化」のことを、広く図書館関係者に知ってもらう、またとないチャンスです。

更に忙しさに拍車をかけることになるのですが、「テキスト化」プロジェクトのメンバーの同意を得て書類を作成し、活動履歴をつけて、締め切りギリギリで提出してもらいました。
千葉の松井さんにもアドバイスしていただきました。

この度、審査委員会において、私たちの提案(分科会テーマ)、「視覚障碍者への新しい支援  本のテキスト化とテキストDAISY図書」が、応募要件を満たし、成果が見込めると判断され採択されました。と審査結果のお知らせが届きました。

どこもやらないなら、困っている利用者を目の前にして、私たちがやるしかないと頑張ってきました。ますます必要とされる活動ではありますが、事務局の負担が大きすぎます。著作権フリーでもない、お金もない一ボランティア団体が、いつまで続けられるだろうかという思いがあります。
各地の図書館のみなさんに考えてもらえるきっかけになれば、幸いです。

今後、この「テキスト化」が、図書館サービスの一つとして定着することを期待したいと思います。発表までは、まだ時間があるようですが、他のこともあります。
ますます熱い?夏になりそうです。